新卒で入社して3~4年ほど経つと、自分の将来について真剣に考え始めるころです。
「自分の人生はこのままでいいのだろうか?」「もっと新しいことに挑戦したい」など、色々な感情が芽生えてくるでしょう。
26歳という年齢は、業界の知識もそれなりに付いているので、中途採用でも企業からの人気が非常に高いです。
現在よりも好条件の会社に入れることもあり、キャリアアップすることも夢ではありません。
初めて転職するのであれば、転職の適齢期だといえるでしょう。
理想の転職を成功させるために、一日でも早く動き出すようにしてください。
今回は、将来のキャリアアップを目指すための転職の方法について解説します。
26歳は転職の適齢期である
20代後半で転職を考える人は多い
転職サイトDODAが発表した「初めて転職を考えるのは何歳?転職希望者の年齢調査」によると、1位が24〜26歳で35%、2位が27〜29歳で28%と、そのほとんどが20代後半であることがわかります。

参照:DODA
26歳は社会人としての基礎が出来上がり、これから飛躍していくというもっとも脂が乗った時期です。
そのため市場からの評価も高く、理想の条件で転職できる可能性が非常に高い時期だといえます。
大卒4年目なので「経験3年以上」の求人に応募できる
一度転職活動をした方ならわかると思いますが、多くの中途採用求人票の応募条件が、「◯◯の経験3年以上」となっています。
つまり、即戦力として採用するための最低条件である3年以上という経験にも、大卒4年目の26歳ですと合致するのです。
24〜25歳で転職するよりも圧倒的に応募できる求人数が増えることも、26歳で転職活動をするメリットだといえますね。
同業種の求人ならほぼ全てに応募できますから、選択の幅が大きく広がるでしょう。
同業種・異業種を問わず企業から求められる年齢
26歳という年齢は、若手人材が欲しい企業からすると最もニーズがある年齢です。
同業種に転職しやすいことに加えて、異業種への転職も比較的成功しやすくなっています。
4年ほどの業界経験があって同業種への転職に有利ですし、20代半ばなので未経験職においてもポテンシャル採用が期待できるでしょう。
思い切ってキャリアチェンジしたいならば、一番挑戦のしやすい年齢といえます。
第二新卒よりもスキルがあり30代よりも若いので市場価値が高い
少子高齢化社会の日本社会では、現在若手を採用したい企業が数多くいます。
しかし、どの会社も中途採用で取った人材を一から育てている暇はありません。
また、30代だと他の企業の色に染まってしまっている可能性があるので、中々高い給与を出して採用しづらいという事情があります。
そう考えたときに、26歳という年齢は絶妙なバランスです。
いわゆる第二新卒と違って社会人としての基礎体力は身についていて30代よりも若いため、そこまで会社色に染まっておらず、柔軟に新しい環境に適応できる素地があります。
企業からすると自立してもらいつつも、今後の幹部候補として活躍する人材が欲しい、となった時に26歳はまさに適齢期なのです。
選考で他の年齢と比較されたときに有利なので、転職しやすい年齢だといえます。
26歳で転職すれば30歳までに十分なキャリアを積むことができる
もちろん、異業種に飛び込むことはかなり勇気がいることです。
世の中には、キャリアチェンジをしたくてもできずに、悩んでいる方が数多くいます。
しかし、26歳であればもし異業種に転職しても、社会から一人前とみられる30歳までに4年のキャリアを積む時間があるわけです。
先述しましたが、多くの中途採用求人で記載されている応募条件が「◯◯の経験3年以上」です。
つまり、4年の経験を積むことができれば、異業種でも一人前としてキャリアを築くことができます。
企業の多くは30歳で一人前に育てようと意識しますから、26歳であれば優先的に採用してくれる可能性があるでしょう。
即戦力になるので新卒では無理だった大手企業に入れることもある
新卒時代に就職活動が上手くいかなくても、26歳からの転職は挽回できるチャンスです。
中途採用は、社会人としての実績を評価されます。
そのため、新卒時代には落ちてしまった大手企業に、中途採用として入社できる可能性もあるわけですね。
学生時代のように、あたかもキラキラした経験でなんとなく活躍できる可能性を伝えていた頃と違い、今は即戦力の社会人として自分を売り込むことができます。
武器となる実績を持っていることで、志望する企業から興味を持ってもらえるでしょう。
憧れの企業があるのなら、26歳からの転職でリベンジしてください。
将来についてしっかりと見つめ直そう
結婚を考えるなら今の収入で良いのかどうか
もちろん、闇雲に転職したほうが良いと言っているわけではありません。
一度、自分の置かれている環境に関してしっかりと棚卸しをして、その上で転職という選択肢が最適であれば転職をするべきです。
たとえば、収入の部分。26歳ですとまだ独り身の方も多いと思いますが、ゆくゆく迎えるライフイベントに対して、今の会社の収入で問題ないでしょうか。
特に、将来結婚は必ずしたいとなると、大きな出費を迎える機会が数多くきます。
もしかしたら、奥さんが専業主婦になりたいというかもしれませんし、子供も複数人授かるかもしれません。
そうなったときに、今の収入で果たして乗り越えられるのか、冷静にプランニングを立ててみてほしいのです。
いざ転職してから収入が足りないとなったら、どうしようもありません。
今後のライフプランを考えてから、どのような仕事に就くべきなのかを考えるようにしてください。
現在の会社で昇進して昇給する可能性はあるのか
転職における重要な要点として、昇進・昇給が挙げられます。
今の会社では、働きに見合った昇進・昇進機会は与えられているでしょうか。
また、社会人4年目となると、出世する人しない人の区別がだんだんとつけられてきます。
会社からの期待が、様々な形で現れてくるのです。
そう考えた時に、あなたは自分の市場価値に見合った昇進・昇給の機会を得られそうでしょうか。
一歩引いて見た時に、機会の質・数が不適正だと思ったら、それは転職への合図です。
上司や先輩を見れば、数年後の自分をイメージすることができますよね。
それが自分の目指す理想像でないのであれば、その会社に残るメリットはありません。
将来的にどうなりたいのかを考えて、それを達成できる会社に転職するべきだといえるでしょう。
業界の将来性は明るいかどうか
中長期的に安定して働いていくためには、働いている業界そのものの動向が非常に重要になってきます。
あなたがいくら優秀でも、業界自体が下火傾向だと収入ももちろんのこと、中長期的には雇用自体が危なくなる可能性も出てくるでしょう。
Webメディア「キャリアコンパス」が発表した「20代の転職のホンネ」によると、転職理由の4番目として会社の将来性が不安ということが挙げられています。

参照:DODA
やはり多くの若者が、業界・会社の将来性を見据えた上で転職をしていることがわかります。
30代以降のビジョンは今のままで達成できるのか
更に視座を引き上げて、自身のキャリアのビジョンを見据える必要もあります。
社会人経験を一定積んでくると、自分がやりたい方向性が見えてくるものです。
そうなった時に、次は30代以降のビジョンをしっかりと打ち立てて、そのビジョンが達成できる環境なのかということも考えなければなりません。
理想的なキャリアを構築するためには、30代・40代・50代のビジョンを考えて、それに沿った形で歩んでいく必要があります。
今の会社でビジョンが達成できるかを見据えて、不可能ならば転職を考えるようにしましょう。
女性なら出産・育児ができる環境なのかどうか
もし女性の場合、ライフイベントと働き方について、より一層真剣に考える必要があります。
特に、ずっと働いていたいという女性の場合、その会社が出産・育児ができる環境なのかについて改めて情報収集をしましょう。
なぜなら、福利厚生の文字面で産休・育児休暇が取りやすいとか、働くママさんに優しいと書いてあっても、現実は違うケースが多々あります。
社内で多くの働くママさんにヒアリングし、その実情を見極めて、本当に今の会社にいるべきかどうかを判断するべきなのです。
子供ができてから産休が取れないとなったら、退職するしかありません。
そういったことは子供ができる前に調べるべきなので、後で慌てないために早めに状況を把握しておいてください。
転職する気が無くてもキャリアプランを考えることは大切
もちろん元々全く転職する気がないから、そこまでキャリアプランについて考えなくてもいいと思う方もいるでしょう。
しかし、自身の社会人生活を充実させる上でも、キャリアプランについて考えることは非常に重要です。
誰しも目標を置かなければ、頑張ることはできません。
また、目標がなければ自分の現状が良いのか悪いのかも分からないと思います。
常に自身のキャリアについて棚卸しをした上で、新しい目標を設定し続け努力し続けることで、社会人生活は更に楽しくなりますし、よりよい条件を自分の力で勝ち取ることが可能になるでしょう。
自分なりの目標をもって努力すればスキルがアップしますし、将来的にやりたいことが見つかったときに転職しやすくもなります。
なので、常に目標をもって努力することを忘れないでください。
キャリアアップ転職を成功させる秘訣
今までの話を踏まえて、その上で転職をしようとなれば、今後はどうすれば転職活動を成功させられるかという話に焦点を当てていきましょう。
もちろん転職するからには、キャリアアップを狙うことが重要です。
では、企業はどういう人材であればより良い条件を提示してくれるのでしょうか。
将来のビジョンを踏まえた転職理由を用意する
若手を採用する際に企業が大事にしているのが、明確な将来のビジョンがあるかです。
先述しましたが、企業は26歳の求職者を採用する際は、極力幹部候補となるような優秀な人材を採用したいと考えています。
つまり、将来会社を任せられるような素質と気概があるかどうかを見ているのです。
その観点から言うと、転職理由が給与を上げたいとか、残業時間を減らしたとかのような小さな理由では困ってしまいます。
それこそ中長期で自分がどう成長していきたいのか、社会人として何を成し遂げたいのか、そういったビジョンを提示する人物こそ、企業が好条件で採用したい人材像なのです。
ビジョンが明確な人ほど好まれる傾向にあるので、スムーズに話せるようにビジョンを整理しておきましょう。
若さと即戦力の両方が伝わる自己アピールを心がける
もちろん26歳となると、まだまだ社会では若手の部類です。
そのため、その若さと即戦力の両方が伝わる自己アピールをすることがベストとなります。
今まで培ってきた経験自体のアピールと、その経験を積むまでの過程で若手なりにどのようにもがき努力してきたかをアピールしましょう。
泥臭さをアピールすることで、若さを強調することにつながり、採用後もきっと頑張って何とかしてくれる人材であると企業に思わせることが大事です。
年収アップを狙うなら企業側の採用メリットを提示する
先程ビジョンを示そうと言いましたが、年収アップを狙いたいという方もいるでしょう。
その際に大事なのが、「自分を採用するとこんなメリットがある」ということを、明確に企業に提示することです。
極端な例ですが、例えば明るさが売りで、自分が入社し働くことで職場がもっと明るくなります、といわれても全然ピンと来ないですよね。
これが例えば今までの◯◯の経験を活かして、御社において△△の仕事で成果を残し、☓☓円規模のメリットをもたらすことができるはずです、とバンと言えることができれば企業としても年収をより多く出しても取りたいと思える人物になるはずです。
少し極端な例ではありましたが、企業が他の会社に持ってかれてはいけないと思わせるようなアピールができれば、こちらからしつこく交渉をしなくても、前職よりも高い年収を提示してくれる可能性は高まるでしょう。
未経験職に挑戦するなら汎用性の高いスキルをアピールする
26歳という年齢を活かして、大きなキャリアチェンジを狙う方もいるかと思います。
その際は特定の経験が活きるとは限らないため、汎用性の高いスキルをアピールすることが重要です。
たとえば、折衝能力があれば、どんな仕事でも重要になるためいかなる職種に応募しようとも評価されるでしょう。
他にも資料作成能力など、どの企業でも重宝されるスキルをアピールすることで、社会人としての素地があることを認識してもらえるはずです。
どんな業界でも重宝されるスキルがあるので、それを上手くアピールすれば未経験職でもチャンスはあります。
26歳での転職は転職エージェントを利用しよう
26歳は転職の適齢期だと伝えましたが、逆に言うと失敗できない年齢ということです。
このベストな時期に転職を失敗してしまうと、今後のキャリアに大きく影響してしまいます。
せっかくのチャンスを不意にすることで、自分のキャリアに傷をつけることになるかもしれません。
だから、慎重に考えたうえで転職をする必要があります。
ただ、どれだけ必死で考えたとしても、個人でできることには限界があるでしょう。
企業研究をしても実態まで掴むことはできませんし、探せる求人情報にも限りがあるはずです。
そこで、転職エージェントを利用することをおすすめします。
一般には出回らない非公開求人を紹介してもらえるので、自分で探すよりも有利な条件の求人を集めることができますよ。
また、キャリアアドバイザーのカウンセリングを受ければ、今後のキャリアについて相談に乗ってもらえるでしょう。
どんな道へ進むべきなのかが明確になりますから、失敗を防ぐことができます。
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