30歳を目前にして、転職を考える人は多いですよね。
仕事においても人生においても、30歳という年齢は節目となるポイントです。
結婚や出産などの転機を迎える人もおり、将来について真剣に考える年齢でしょう。
5~6年の社会経験があって基本スキルは身に付いていますし、これからの伸びしろもあることから、企業からニーズは非常に高いといえます。
転職市場でも求められている年齢なので、転職する時期としては悪くありません。
未経験職へのチャレンジもできますから、本気でやりたい仕事があるのなら挑戦してみてください。
ここでは、28歳の転職を成功させる方法を紹介します。
目次
転職市場では28歳の価値は高い
「28歳転職限界説」は本当なのか?
転職業界の定説として、「28歳転職限界説」というものがあります。
社会の主力である30代前半で結果を出すためには、20代後半で転職して数年の経験を積む必要があるという説です。
28歳で転職しておけば、30歳までに2年の経験を積むことになり、30代前半になったころには一人前になることができますよね。
だから、転職をするなら28歳までにしなくてはいけないと言われています。
しかし、これは一昔前の説であり、現代には当てはまりません。
終身雇用が崩壊しているため、30代・40代での転職も当たり前ですし何歳でも転職をすることは可能です。
「28歳転職限界説」を鵜呑みにして、焦って転職する必要はないでしょう。
年齢に応じたスキルを身に付けていれば、年を取っても転職で不利になることは少ないです。
20代後半の人材を求める企業は多い
転職市場において、28歳くらいの人材には強いニーズがあります。
5~6年の社会経験がありますから即戦力としてのスキルを持っていますし、まだ20代の若手なので会社のカラーに染めやすいからです。
20代前半の若手だと、会社のカラーに染めやすいですが、キャリアが不足していて教育の手間が掛かってしまいます。
即戦力としては、非常に使いづらいですよね。
一方、30代以降だとスキルを身に付けていますが、それまでの社会経験から固定観念を持ってしまっています。
会社が求める人材に育てにくいというデメリットがあるわけです。
つまり、企業が扱いやすい丁度良い年齢層としては、20代後半の人材ということになります。
そこそこの経験があって短期間で戦力になりますし、社会に染まり切っていないため新しい環境にも馴染むことができるでしょう。
20代前半にはキャリアの点で勝っていますし、30代以降には若さの点で勝っています。
25~29歳の同年代のライバルは多くないので、28歳だと転職活動を有利に進めることができるはずです。
28歳で転職することのメリット
先述の通り、他の年齢層よりもアドバンテージが高いので、28歳で転職することにメリットは大きいです。
新卒でダメだった大手企業から採用されることもあるため、この年齢でキャリアアップできる可能性があるでしょう。
他にも、以下のようなメリットがありますね。
- 実績とポテンシャルの両方をアピールできる
- ミスマッチになる可能性が低い
- 転職エージェントからも重宝される
やはり、28歳である最大のメリットは、過去の実績と今後のポテンシャルの両方をアピールできることですね。
何かの実績があれば即戦力として期待されますし、実績が無いならポテンシャルを強調すれば弱点をカバーすることができるでしょう。
また、ある程度の社会経験を積んでいるため、自分の方向性を明確にしたうえでの転職になります。
そうすると、入社してから理想と違うといったミスマッチを防げるわけです。
20代前半の若手だと、社会のことがよく分からないままで転職して、失敗したというケースが非常に多いです。
そういった心配がなくなるので、安全に転職することができますね。
あとは、転職エージェントからも、かなりニーズがある年齢です。
28歳は企業から人気が高い年齢層なので、比較的簡単に内定をもらううことができます。
転職エージェントの利益につながりやすいために、かなり力を入れてサポートしてくれるんですね。
優先的に良い求人を紹介してもらえたりするので、エージェントを積極的に利用すると良いでしょう。
28歳が転職市場で要求されるスキル
28歳ともなると、それなりのスキルや経験を積んでいることが求められます。
5~6年の社会経験があるわけですから、そこで得たものを転職活動でアピールできなくてはいけません。
要求されるスキルについては、「専門スキル」と「社会人基礎力」の2つの種類がありますね。
どちらもバランス良く持っていることが大切なので、覚えておくようにしてください。
専門スキル
専門スキルとは、その業界・業種で必要な技術・経験のことです。
たとえば、経理職における会計知識、PHPやJavaなどのプログラミング経験、建築業界でのCAD経験などといったことですね。
また、資格なども専門スキルの一種です。
弁護士や会計士、日商簿記やTOEIC、フォークリフトや危険物取扱者など、資格を持っていることで専門スキルの証明になります。
他の業界では使えませんが、専門性が高いスキルほど特定の業界でのニーズが強くなりますね。
自分の業界での専門スキルを身に付けておけば、より好条件で転職することができるでしょう。
キャリアアップを目指すなら、高いレベルの専門スキルは必須です。
社会人基礎力
社会人基礎力とは、経済産業省が提唱している3つの能力(12要素)で、社会人として必要とされる基本的なスキルのことです。
業界や業種を問わず必要なスキルなので、すべての社会人が持っていないといけません。

参照:経済産業省
どんな仕事にも持ち運びできるスキルなので、「ポータブルスキル」と呼ばれることもありますね。
全ての能力を完璧に身に付ける必要はなく、バランス良く持っていることが大切といえるでしょう。
今後のポテンシャルや将来性については、この社会人基礎力によって判断されます。
未経験の業界への転職で重要視されますから、面接でアピールできるようにしてください。
28歳の転職を成功させるためのポイント
スピード感を大切にする
28歳での転職は、若さがアピールポイントです。
20代後半でギリギリの年齢なので、その若さを活かせるうちに転職を完了させなくてはいけません。
29歳になってしまうと、30歳まで1年しかないので若い印象が薄れてしまいます。
そうなってくると、実力のみで評価されることになり、何かしらの実績を持っていないと不利になってしまうでしょう。
30代以降のベテランと同じ土俵で戦わなくてはいけないので、そこで勝ち上がっていくのは難しいですよね。
28歳までなら若さも評価対象となるため、これからの伸びしろを期待して採用してくれる企業が多いです。
ダラダラしていると1年くらい経ってしまいますから、ちゃんとスケジュールを組んでスピーディーに転職活動を進めるようにしましょう。
自己分析を入念に行う
28歳ともなると立派な社会人なので、しっかりとした考えが求められます。
- 自分の強みや弱みを理解しているか
- どんな実績を持っているか
- なぜその会社に応募したのか
- 入社後にどんな仕事がしたいのか
- 将来に向けてのキャリアプランはあるか
行き当たりばったりではなく、どのような考えで行動しているかが重要視されるわけですね。
なので、応募書類の内容や面接での受け答えなどには注意してください。
そこに矛盾点があれば、必ず問いただされるはずです。
自己分析を入念に行うことで、矛盾のない自己アピールをすることができます。
経験職なら実績、未経験職ならポテンシャルをアピールする
同じ業界・業種で転職をするのであれば、これまでの経験をアピールしましょう。
中途採用では即戦力が求められるので、経験や実績をアピールすることで入社後の活躍を期待してもらう必要があります。
たとえば、エンジニア業界での転職の場合なら、これまでの開発経験や成果物などを提示することで、入社してすぐに活躍できることを示すわけです。
一方、飲食業界から不動産業界など、未経験職への転職なら将来的なポテンシャルを見てもらえるようにしてください。
前職の経験で応用できるスキル、先述した社会人基礎力などをアピールすることで、これからの成長性を期待してもらいましょう。
30歳を過ぎると未経験での転職は難しくなるので、28歳がラストチャンスだと思って挑戦してくださいね。
女性の転職は結婚や出産を考慮するべき
28歳の女性については、結婚や出産などを経験する人も多いと思います。
転職をする上では、その辺も考慮に入れてください。
たとえば、転職後に子供ができてしまうと、入社してすぐに産休・育休を取得する必要が出てきますよね。
入ったばかりで休むことになったら、会社に大きな迷惑を掛けてしまいます。
また、結婚によって引っ越しが必要になった場合、会社への通勤が困難になるかもしれません。
よく考えてから転職しなければ、あとで問題が起きてしまうでしょう。
応募先の企業にとっても、女性の場合には結婚や出産の予定が気になります。
入社してすぐに辞められると困るので、警戒される可能性がありますね。
なので、結婚の予定があるかどうか、結婚後も仕事を続けられるのか、子供を作る予定があるのか、出産後も働けるのかなど、今後について説明できるようにしてください。
仕事と家庭を両立できる自信が無いのなら、転職を諦めるという選択も必要になってきます。
転職エージェントを利用してキャリアアップを目指そう
20代後半という年齢は、即戦力としての活躍と今後の成長を見込めるため、多くの企業から求められています。
上手くスキルをアピールできれば、今よりも高い年収で転職できることも少なくないでしょう。
ただし、ここで選択を間違えると、せっかくのチャンスを活かすことができません。
将来性のない会社に転職して30代を迎えてしまったら、キャリアを汚すことになるからです。
28歳は転職のチャンスですが、失敗しないように十分に注意する必要がありますね。
キャリアアップを考えるのなら、転職エージェントを利用しましょう。
先述の通り、28歳は転職市場で有利なので、転職エージェントからも手厚いサポートしてくれます。
受けられるサポートは、以下の通りですね。
- 今後のキャリア相談
- 求職者に合った非公開求人の紹介
- 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
- 面接スケジュールの調整
- 給与などの条件交渉の代行
- 円満退職のためのサポート
好待遇の求人を紹介されやすいですし、給与や休日などの条件交渉もスムーズに進む傾向にあります。
また、20代後半だと進路に迷うことがありますが、キャリアカウンセリングを受けることで将来の方向性を明確にすることができるはずです。
転職を成功させるためにエージェントは必要不可欠なので、最大限に利用してください。
以下の転職エージェントは、実績が高く信頼できるので自信を持っておすすめできます。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。
マイナビエージェント
マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。
特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。
かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。