転職エージェントは、一般にはあまり馴染みの薄いサービスです。
なので、初めて利用するときには、どうすれば良いのか不安になりますよね。
ただでさえ転職活動はストレスが多いですし、よく分からないサービスを使うとなると余計に心配になるでしょう。
でも、実際の利用の流れとしてはシンプルです。
どこのエージェントでも同じ仕組みなので、基本さえ覚えておけばいいと思います。
ここでは、転職エージェントの流れについて解説をしていくので、参考にしてください。
目次
転職エージェントの流れ
転職エージェントに登録すると、キャリア相談から求人の紹介、面接対策、条件交渉など、決められたフローで転職活動が進んでいきます。
業者ごとに差はあるかもしれませんが、基本的な流れはどこも同じです。
この流れを覚えておけば、初めて利用するときにも迷うことは無くなるでしょう。
以下に、流れを紹介します。
- エージェントに登録する
- 担当者からの連絡(面談日時の決定)
- 面談でのキャリア相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削・面接対策
- 内定後のサポート
- アフターフォロー
エージェントに登録する
まず最初に、申し込みですね。
Web上の登録フォームから、必要事項を入力するのが一般的です。
入力するのは、「自分のプロフィール」と「転職希望条件」ですね。
自分のプロフィール
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
転職希望条件
- 転職時期
- 希望する勤務地
- 現在の職種
- 現在の年収
これらの情報を入力して、送信ボタンを押せば登録完了です。
単純な入力項目だけなので、5分以内に終わります。
担当者からの連絡(面談日時の決定)
登録が完了すると、1週間以内に担当者から電話・メールにて連絡がくるはずです。
ここで、簡単なサービス内容の説明を受けて、面談の日時を決定します。
面談場所はエージェントの事業所が普通ですが、中小のエージェントだと喫茶店などで面談することもあるようです。
また、遠方で対面での面談が難しい場合、電話のみでの相談も受け付けています。
ここでのポイントとしては、自分の経験やスキルなどを詳しく伝えておくことですね。
面談の前に事前情報を伝えることで、キャリアアドバイザーは提案のための準備をすることができます。
自分の情報を多く伝えておけば、かなり密度の濃い面談を行うことができるでしょう。
面談でのキャリア相談
担当のキャリアアドバイザーと対面して、キャリアの相談を行います。
自分の業界に精通したアドバイザーが割り振られるので、そこで業界動向なども踏まえて今後のプランニングをしていくわけです。
面談で行うのは、以下のようなことですね。
- キャリアの棚卸し
-
今までの職歴や経験などから、自分の強みや弱みを洗い出します。
これにより、向いている職種や改善するポイントを見つけることができます。 - 転職の目的や希望条件の確認
-
「何のために転職するのか」を明確にすることで、自分にとっての転職の成功が見えてきます。
また、譲れない条件などもすり合わせて、求人のミスマッチを防ぎます。 - キャリアプランの設計
-
転職希望時期から逆算して、転職活動のスケジュールを立てていきます。
さらに、5年・10年先のキャリアプランなども明確にします。
面談で気を付けるべきことは、嘘はつかないということですね。
自分を大きく見せようとして誇大表現を使いがちですが、それをすると実力に合った求人を紹介してもらえません。
ミスマッチの原因となりますから、気を付けるようにしましょう。
そして、転職の目的をハッキリと伝えることも大切です。
目的意識が明確だと高い意欲を示すことができるので、アドバイザーも真剣に相談に乗ってくれます。
この面談の際に、アドバイザーと合わないと思ったら、すぐに担当者の変更をお願いしてください。
相性が悪いアドバイザーだと、満足のいくサポートが受けられません。
アドバイザーの変更は自由ですから、遠慮なく申し出るようにしましょう。
他にも面談で気を付けるべきことは色々あるので、「転職エージェントを利用するときの注意点」を参考にしてみてください。
求人の紹介
面談で話した内容を踏まえて、最適な求人を紹介してもらえます。
紹介される求人の多くは、一般に公開されていない非公開求人です。
「求職者のニーズ」と「企業が求める人材像」を知ったうえで紹介してくれるので、マッチング度が非常に高いですね。
また、キャリアアドバイザーは、企業の社風や労働環境などの内部情報も知り尽くしています。
だから、ブラック企業に入社してしまうといったリスクも無くすことができるでしょう。
転職の成功は求人情報に掛かっているので、分からないことは質問して納得できるまで聞くようにしてください。
応募書類の添削・面接対策
良い求人が見つかって応募することになったら、書類の作成と面接の対策が行われます。
採用担当者が食いつきそうな職務経歴書や推薦状を作ったり、面接でアピールするべきポイントを教えてくれますから、圧倒的に内定をもらいやすいはずです。
また、面接日時のセッティングも代行してくれます。
自分の都合の良い時間帯を伝えておけば、企業と連絡を取って面接日を決めてくれるわけです。
仕事をしながらだと、日中の連絡のやり取りが難しかったりしますよね。
忙しい人ほど、転職エージェントを使うべきだといえます。
内定後のサポート
内定が決まったとしても、転職エージェントのサポートは終わりではありません。
年収や待遇などの条件交渉、入社日の調整、円満退職のアドバイスを行ってくれます。
実は、転職活動では、内定後のトラブルが非常に多いです。
よくあるケースが、今の会社の退職時に引き留められてしまうということですね。
退職の時期が遅れてしまったら、転職先に迷惑が掛かります。
最悪の場合、内定取り消しになってしまうかもしれません。
そういったトラブルを避けるために、エージェントでは円満退職のためのレクチャーを行ってくれます。
アフターフォロー
転職活動が終わってからも、何かしらの問題が出てくることがあるでしょう。
自分のキャリアに自信が持てなくなったり、他の分野に興味を持ったりといったことです。
そういった時にも、キャリアアドバイザーに相談することができます。
担当したキャリアアドバイザーとの関係は、転職後も継続されるんですね。
実は、エージェント経由で転職してから、数年後に同じアドバイザーのもとで転職活動をする人は多いです。
転職エージェントでは、長期的なキャリアプランを立ててくれるので、継続的にサポートしてくれるんですね。
なので、マメに連絡を取り合って、何でも相談できる関係性を作っておくのがポイントです。
おすすめの総合型の転職エージェント
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。
マイナビエージェント
マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。
特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。
かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。