今の年収に満足できずに、転職を考える人は多いですよね。
求人を探すときにも、年収に関しては最も気になる部分だと思います。
でも、転職によって年収をアップできる人は、そこまで多くありません。
企業としては、人件費を抑えたいのが本音のため、積極的に報酬を出さない傾向にあるからですね。
なので、今よりも高い給料をもらうためには、よほど上手く交渉をする必要があります。
ただ、お金に関する相談は、気が引ける感じがしますよね。
そういった時には、転職エージェントを利用することをおススメします。
あなたに代わって、年収の交渉を行ってくれるため、良い条件を引き出しやすくなるんです。
ここでは、転職エージェントを使って、年収をアップさせる方法を紹介します。
目次
自力での年収アップが難しい理由
自分で転職活動をして年収をアップさせようとすると、かなり難易度が高くなります。
ほとんどの場合、現在の水準と同等か、それ以下になってしまうでしょう。
なぜなら、企業からすると、簡単に年収を上げられない理由があるからです。
固定費はなるべく低く抑えたい
企業が支払うコストには、「変動費」と「固定費」の2つがあります。
変動費とは、売り上げに応じて変動する費用のことで、材料費や仕入れ費用といったものです。
一方、固定費とは、毎月の支払いが決まっているもので、オフィスの家賃や人件費などがありますね。
こういった費用の中で、最も負担が大きくなるのが人件費です。
毎月のコストが決まっているため、売り上げが下がっても支払い続けないといけません。
「先月は30万円だったけど、今月の給料は20万円ね」といったことはできないわけです。
経営を圧迫する可能性があるために、企業としては高額な給料を払いたくないと思っています。
ですから、相当な理由が無ければ、年収のアップが難しいという現状がありますね。
入社後の活躍が未確定である
過去にどれだけの実績があっても、実際に入社してから結果が出せるとは限りません。
高い給料で採用したのに、想定以下の働きしかしないのでは話にならないですよね。
なので、企業の採用担当者は、最初から大きな年収は提示しにくいです。
プロ野球の世界でも、高額で助っ人外国人を呼んだのに、全くの期待外れで終わることがあります。
これと同じことは、転職市場でもよくあることなんです。
そのため、最初の数カ月は試用期間として採用し、その働きによって年収が決まるパターンも多いですね。
試用期間で期待以上の成果が出ない場合は、雇用契約が解除されてしまうこともあります。
前職の年収をベースに考える
ほとんどの企業では、年収を決定するときには、前職の年収ベースで考えます。
たとえば、前職で年収400万円だったなら、それと同等の年収に合わせるわけですね。
採用企業からすれば、わざわざ年収を引き上げる理由がありません。
他のお店で10,000円で売っているバッグがあったとして、同じものを15,000円で買う人はいないでしょう。
なんか損した気分になりますよね。
企業の採用担当者はコスト意識が高いですから、大幅な年収アップは難しいということになるわけです。
年収の交渉は転職エージェントにサポートしてもらう
先述したように、一般的な企業では安く人材を雇いたいという思惑があるために、年収をアップさせることは容易ではありません。
自分だけで転職活動を行う場合、年収の交渉はかなり難しいでしょう。
そこで、転職エージェントを利用する方法があります。
転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが年収の交渉を代行してくれるんです。
求職者の強みを引き出して、企業のニーズと上手く絡めて交渉してくれます。
「なぜこの人を雇うべきなのか」という理由づけをしてくれるので、年収をアップさせる根拠になるわけです。
こういった理由から、かなり高い確率で年収をアップさせることができますね。
何で年収の交渉までしてくれるのかというと、転職エージェントの報酬は紹介した人材の年収で決まるからです。
採用が決まった人の年収の30%ほどが、紹介手数料になると言われています。
つまり、年収500万円で採用されれば、150万円の手数料になるんですね。
もし、年収400万円になってしまうと、120万円しか報酬が発生しません。
年収が高いほどエージェントも儲かる仕組みとなっているので、喜んで交渉してくれるということです。
年収については積極的に相談をする
エージェントの面談を行った時に、希望年収があれば必ず伝えるようにしてください。
その年収に基づいて、該当する求人を紹介してもらうことができます。
そもそも、企業や業界によって、目指せる年収の上限は決まってしまいます。
最初に希望する年収を伝えておかないと、求人を紹介してもらってもミスマッチになってしまうでしょう。
また、希望年収が現実的に厳しい場合、妥当な金額を教えてもらうこともできます。
無謀な年収設定で転職活動をしても必ず失敗しますから、自分のスキルでどれほどの年収が期待できるのかを知ることは価値があるはずです。
目指せる年収の最低条件が分かっていれば、それを基準に転職活動を進めることができます。
どんな人が年収がアップしやすいのか?
転職エージェントを使えば、必ず年収が上がるわけではありません。
やはり、高い報酬をもらうためには、それなりの根拠が必要になってくるわけです。
年収が上がりやすい人のタイプを知って、自分の転職活動に役立てるようにしてください。
20代後半から伸びやすい
転職サイト「DODA」の調査によると、転職で年収アップさせた人の中で、28歳が最も多い結果となりました。
その次に、29歳、27歳と続いているので、20代後半が最も年収をアップさせやすいといえますね。

引用:DODA
これは、新卒で企業に入社した後、徐々にスキルが身に付いてくるのが20代後半くらいだからです。
この年齢層は即戦力として活躍できるため、企業からの期待も高くなります。
だから、高い報酬を支払ってでも、人材を確保したいと考える企業が増えますね。
スキルに差が付くのも20代後半くらいですから、これまでの努力の結果が問われる年齢だといえるでしょう。
ただ、年収アップの金額でいうと、年齢層が上がるほど大きくなっています。
30代以降の転職でも、かなりの伸びとなっていますね。

引用:DODA
これは、年齢層が高くなると、管理職クラスでの採用が増えるからです。
役職が高くなるほど報酬も上がりますから、年齢に比例して年収も高くなりやすいといえますね。
以上のことから、年齢によって不利になることは無いと言えます。
しっかりとスキルを身にけていれば、何歳からの転職でも年収をアップさせることができるでしょう。
営業職・専門職などは伸びやすい
年収アップの秘訣としては、他の企業でも応用できるスキルを持っていることが大切です。
汎用性の高いスキルを持っていれば、どんな会社でも必要とされます。
営業職の実績を持っているなら、同業種・異業種を問わず欲しがってくれる企業は多いですね。
営業スキルは売り上げに直結しますから、実績があれば需要が無くなることはありません。
また、需要の高い専門スキルも重要な要素です。
- 金融系のシステムエンジニア
- ITセキュリティの技術者
- データサイエンティスト
こういった職業は、企業からの需要は高いけれど、供給が非常に少ない分野となります。
ニーズのあるスキルを持っていれば、年収アップは比較的簡単ですね。
年収アップのための企業選びのポイント
成果主義を採用している企業を狙う
中小のベンチャーや外資系企業などでは、成果によってインセンティブを設けていることがあります。
特に、営業職などでは、歩合制の評価制度が多いですね。
昔ながらの年功序列ではないので、結果さえ出せば飛躍的に年収を伸ばすことも夢ではありません。
ただし、インセンティブを稼げなければ、かなり低い基本給であることがほとんどです。
思うような結果が出せない場合、年収が下がるというリスクもあります。
ハイリスクハイリターンとなりますが、自分に自信がある人は挑戦してみても良いかもしれません。
福利厚生が充実している企業を狙う
年収というのは、受け取った金額の合計で決まります。
目先の給料だけに捉われていると、本質を見逃してしまうかもしれません。
大手の企業だと、福利厚生として各種の手当を支給していたりします。
たとえば、「住宅手当」「食事手当」といったものですね。
前職と同等の給与だとしても、手当を含めると実質的に年収のアップになることがあります。
また、スポーツジムやレジャー施設などを割引価格で利用できたりすると、節約にもつながるでしょう。
なので、給与だけを見るのではなくて、福利厚生を含めた全体像で考えるようにしてください。
平均年収の高い企業を狙う
当たり前ですが、その企業や業界によって平均年収は異なります。
なので、平均年収が高い企業へ転職すれば、年収がアップする可能性は高いですね。
「東洋経済オンライン」で、平均年収ランキングが公開されていました。

引用:東洋経済オンライン
メディア系や専門商社が強いですね。
業界を寡占していたり、利益率が高い企業ほど、給与水準も高くなりがちです。
ビジネス雑誌などでも、定期的に年収ランキングは公開されています。
そういったものを参考にすれば、目指すべき企業が見えてくると思いますよ。
年収よりもどんな経験を積むかの方が大切
生活をするうえでお金が必要ですから、年収に固執する気持ちはわかります。
年収が高いほど自分の価値が認められたと感じるので、エリート層ほど収入への執着は強いですよね。
しかし、年収はあくまでも結果論であり、色々なスキルや経験を積み重ねることの方が大切です。
自分が市場価値の高い人材になることができれば、自然と年収は上がっていきます。
たまたま高い年収で転職できたとしても、その収入がいつまで維持できるかは分かりません。
会社の業績が悪くなって収入が減るかもしれませんし、また転職した時に収入を維持できる保証はないわけです。
でも、しっかりとスキルや経験を身に付けておけば、他の企業でも必要とされる人材になることができます。
そうすれば、職に困ることは無くなりますし、満足のいく収入を維持することができるでしょう。
こういった意識を持つことで、数年後に大きな差となるわけです。
なので、長いスパンで物事を考えて、自分の価値を高める努力を心がけるようにしてください。
年収アップのために登録するべき転職エージェント
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。
マイナビエージェント
マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。
特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。
かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。