転職活動をする場合には、複数の会社へ応募するのが一般的ですよね。
1社に落ちてから次の応募先を探すのでは、時間が掛かりすぎてしまいます。
効率良く転職活動を進めるためにも、複数の会社の選考を同時進行で進めなくてはいけません。
仕事をしながらの人だと、スケジュール管理を工夫する必要があるでしょう。
ただ、複数社に同時に応募するとしても、何社まで送っていいのかで迷いますよね。
あまりに多すぎると管理しきれないですし、少なすぎても効率が悪くなってしまいます。
少しでも効率を良くするためには、適切な応募社数を見極めなくてはいけません。
ここでは、複数応募の際の注意点や内定を勝ち取るための秘訣を紹介していきます。
目次
転職ではどれくらいの企業へ応募するのか
平均応募社数について
実際に求職者の方々は、どれくらいの企業へ応募するのでしょうか。
マイナビ転職の調査によると、平均応募社数は8.4社。
年代別でバラツキが大きく、20代前半だと6.3社、61歳以上だと15.2社と9社も開きがあります。

参照:マイナビ転職
あくまでも平均値ですから、2~3社で内定が決まる人もいれば、20社以上も受ける人もいるでしょう。
これから転職活動を始める人は、10社前後は応募する気持ちでいれば良いと思います。
数を撃てばいいわけではないので注意しよう
ただし、やみくもに応募し続けても、それで内定がもらえるわけではありません。
むやみやたらに応募している人によく見られる傾向が、1社1社の企業分析がほとんどできていないということです。
企業は「求職者がどれほど自社に入社したいか」という熱意を見ていますので、自社について大して調べていないんだなというのはすぐに伝わってしまいます。
その結果、数を打ったところで全て落ちてしまう可能性が高まるのです。
しっかりと企業分析を行って自分の長所をアピールできれば、少ない応募数であっても内定を取ることはできます。
自分と企業のニーズがマッチングしているかが重要
応募する際に重視するべきなのが、自分と企業のニーズがマッチングしているかです。
中途採用の場合、募集ポジションの必要スキルなどを満たしているかどうかは当たり前ですが、それと共に自社で中長期的に活躍してくれる人材を求めています。
つまり、募集ポジションの必要スキルに加えて、求職者の人柄(性格や雰囲気など)と企業の社風に合っているかも大事になってくるのです。
スキル×人柄が両方共マッチングする可能性は、そこまで高くありません。
だからこそ、求職者は数ある企業の中からこれはという企業に絞っていき、本当にお互いが幸せになりそうな企業に転職するべきなのです。
そこで重要なのが、先述したような企業分析となります。
企業について調べなければ求めているニーズは分かりませんし、しっかりと分析を行う必要があるでしょう。
同時に複数社へ応募すればメリットだらけ
1社ずつ応募するよりも大幅に効率が良い
先述したような注意点はありますが、それでも同時に複数社へ応募することはメリットだらけです。
メリットの1つとして、効率性の高さがありますね。
通常、書類選考から1次面接が終わるまででは、2~3週間かかりますし人気企業だと1ヶ月を超えるかもしれません。
もし選考に落ちたら次の会社を受ける、ということを繰り返していた場合、10社前後受けるだけでも1年近くもかかってしまうことがあるのです。
仮に退職済みで転職活動をしていたら、その期間の収入が入ってこないことになります。
時間が掛かりすぎですし経済的にも不利となるので、よほどの自信がない限りは複数社に応募した方が良いでしょう。
複数同時に応募すれば会社を比較することができる
1社ずつだと意識しないかもしれませんが、面接を同時進行で受けることで他社との差に気付くことができます。
オフィスの清潔感や面接官の人柄、仕事や待遇の内容など、同時期に見比べることで両社の差が明確になるわけです。
特に、内定をもらったときには、他社との比較をすることは大切ですね。
もし1社しか受けていない場合だと、その企業以外に選択肢がないため、提示された条件に対して冷静な判断ができません。
また、企業側も選考状況については随時探りを入れてきますので、もし他に受けている企業が無いとわかった場合には強気に接してきます。
それこそ、条件面での交渉も難しくなるのです。
しかし、複数社同時に受けていれば、途端に求職者側のほうが立場が強くなります。
もしあなたを採用したいという企業がいる場合、他の企業に採用されないために、よりよい条件を提示してくれる可能性も出てくるのです。
自分が選ぶ側に立つことができるので、複数社へ応募して選択肢を持つということは大切ですね。
選考の場数を踏むことで転職活動に慣れることができる
あがり症で緊張しやすい人でも、何度も面接を受け続ければ慣れてきます。
複数応募だと短期間で面接が集中しますから、場数を踏むことができるわけですね。
転職活動において、特に面接に関しては慣れが大事です。
多くの面接が1時間前後という短い時間しかなく、手短に自分のアピールをしなくてはならないという難しさがあります。
それが面接慣れをしていないと、どうしてもスムーズにしゃべれなかったり、質問に対して緊張で固まったりしてしまうわけです。
ですが、大体の面接は聞かれることや話すべき内容は決まっているため、場数を踏むことで一定のトークレベルまでは引き上げることができます。
もし、自分の中で本命となる企業が決まっている場合は、それこそ本命企業の面接の前に、複数社の選考に応募し面接に慣れておきましょう。
複数同時に応募するときのデメリット
応募書類の作成や面接対策などで忙しくなる
もちろん、複数同時に応募するときのデメリットについても忘れてはいけません。
例えば、応募書類の作成や面接対策などで忙しくなってしまいます。
先述したように、企業は求職者が自社に本気で入社したいかを知りたいと思っています。
そのために重要なのが、応募書類や面接内容です。
応募書類に関しては、PR欄は企業毎に変更しなくてはなりません。
また、面接対策に関しても会社ごとの情報を収集し、事前に聞かれそうな質問を想定しなくてはいけないでしょう。
その作業を同期間に行わなければいけませんので、かなり忙しいことは否めません。
忙しすぎて企業分析が不十分になるのは本末転倒ですから、上手く時間管理をすることが求められますね。
面接時間のスケジュール調整で苦労する
複数社に応募すると面接の回数が増えるので、そのスケジュール調整が大変になります。
ほとんどの企業が、平日日中の時間のみしか面接に対応していません。
遅くても18時開始、良くて19時開始が一番遅い時間の企業ばかりです。
そうなったときに、在職中で転職活動をする場合は休みをとったり、定時ダッシュで会社を出たりと、非常に慌ただしい日々が続いてしまいます。
何か都合を付けて会社を抜け出したり有休を使ったり、色々な工夫が必要になるでしょう。
選考の通過率を高めるためのポイント
通過率を高めれば少ない応募社数で内定をもらえる
まず大前提として、通過率を上げることで少ない応募社数で内定をもらえるようになります。
応募数が少ないほど企業分析に避ける時間が増えますし、余裕をもって転職活動を進めることができるわけです。
書類選考の通過率は30%くらいが一般的なので、10社に応募すると3社の面接を受けることができる計算です。
でも、通過率を50%にすることができれば、6社に応募しただけで3社の面接を受けられます。
4社の応募を減らせるわけですから、かなり効率が良くなるでしょう。
なので、以下に通過率を高めるかということを意識するのが良いと思います。
企業が求める人材像を求人情報から読み取る
では、選考の通過率を高めるにはどうするのかというと、企業がどんな人材を求めているのかを知ることです。
求人票によっては求める人物像について言及しており、企業が欲しい人物像についての内容が集約されています。
こういった情報の多くは、本当に企業が考え抜いたものです。
その人物像情報に合致するようなエピソードを書類に書いたり、面接で話せるようにしておくだけでぐっと通過率は高まります。
また、福利厚生も企業文化を表す大事な情報の一つです。
例えば、書籍購入の補助制度がある場合は、読書することで成長する人材を求めているとも言えます。
特徴的な福利厚生がある際は、企業のこだわりが詰まっている可能性が高いため、企業についての特徴を正しく把握できる可能性もあるのです。
自分の強みと企業のニーズがマッチするポイントをアピールする
企業の求める人物像を知るだけでは不十分なので、それに自分の強みを合わせなくてはいけません。
自分の強みを企業ニーズにマッチさせれば、理想的な人物だと思ってもらえるわけです。
企業のニーズを正しく知るためには、やはり先述したように求人票を正しく読み解く必要があります。企業がまさに今どういった人材を求めているのかは、求人票に集約されているのです。
そして、ニーズを把握できたら、次はアピールが必要です。
自分がそのニーズに対してどれほど約に立つ、そしてニーズにマッチングしている人材なのかをアピールしなくてはなりません。
自分を商品としてプレゼンするイメージで、企業側に採用するメリットが伝わるようにアピールしましょう。
未経験でもその業種に活かせるスキルは持っているはず
求人票を読み込んだ結果、未経験だからといって諦めている方が多いのではないでしょうか。
実は未経験でも、その業種に活かせるスキルを持っていることは多々あります。
応募する求人票の仕事内容を正しく把握することができれば、必ず活かせるスキルは見つかるのです。
例えば、営業経験がないにも関わらず営業職に応募するとしましょう。
この求人票では法人のお客さんに対して自社製品を魅力的にアピールして、最終的に購入してもらうことが求められています。
この条件をもう少しざっくりまとめると、「コミュニケーション能力」と「提案力」が必要になるということです。
この場合は、自分の中で他者と円滑にコミュニケーションが取れたことで、物事が上手く言った経験を思い出して語ることで、営業職として活躍できる可能性を提示できます。
このように、求人票内容を正しく把握すれば、未経験の職種でもきっと何かしら活かせるスキルが見つかるのです。
入社の意思がない企業からの内定は速やかに辞退する
第一志望の結果が出るまでは他の企業の内定は保留する
最後に、いざ内定をいただいた後の話をしましょう。
この場合は下手に隠すことはせず、「他の企業も受けており、内定が出揃うのが●月●日ころなので待ってほしい」という旨を正直に伝えましょう。
企業は理由もなく待つことは受けいれてくれませんが、何かしら理由があれば保留することを許してくれる場合も多いです。
下手に嘘をついてしまうと、それを誤魔化すために嘘を重ねてしまいます。
嘘がバレると印象が悪くなるので、最初から正直に伝えるのが無難でしょう。
辞退すると決めたらできるだけ早く連絡するべき
ある企業から内定をもらった後に、第一志望の企業から内定が出ることがあります。
そういった場合には、最初の企業の内定は早急に辞退する連絡を入れるようにしてください。
企業は人材の受け入れのために、デスクや備品などの準備をしています。
入社することを見越して仕事の受注量を増やしているかもしれませんし、辞退の連絡が遅れるほど企業に迷惑がかかるわけです。
断りづらいからといって先延ばしにすると、多大な損失を与えてしまうことになります。
早期の連絡はビジネスマナーとして当たり前の話なので、トラブルを防ぐためにも一刻も早く連絡を入れるようにしてください。
辞退の連絡は電話で誠意をもって謝罪する
辞退するときには、電話で誠心誠意の謝罪を行うようにしましょう。
時々メールで済ませようとする人もいますが、これは失礼に当たります。
最近の若者はLINEで連絡しそうですが、これは論外ですから絶対に止めてください。
企業も選考時間に多大な時間を割いています。
ちゃんとかけてくれた時間に対して、誠心誠意の感謝と謝罪をしましょう。
仮に、転職を決めた企業が違う業界だとしても、世間は非常に狭いもので、またビジネスの場でお会いする可能性もゼロではないのです。
メールで辞退したという失礼な印象が残っていると、いつか自分自身が痛い目を見ることになります。
企業に電話をかけるのは勇気のいることだと思いますが、後々のために必ず電話で謝罪しましょう。
転職活動の効率を高めるために転職エージェントを利用しよう
選考の通過率を高めることが効率の良い転職活動だと説明しましたが、それを実現するのは簡単なことではありません。
企業分析や自己アピールが間違っていたら意味がありませんし、転職に慣れている人でないと難しいと思います。
なかなか選考を通過できないと、結局は応募数を増やすことになり効率が悪くなるわけです。
それだと時間も無くなってしまいますから、余計に通過率も下がってしまう悪循環にハマります。
そこで、転職エージェントを利用することをおススメします。
キャリアアドバイザーが転職のサポートをしてくれるので、かなり効率良く転職活動を進めることができるはずです。
一般には出回らない非公開求人を紹介してくれて、さらに企業担当者に推薦状まで書いてくれます。
他にも、応募する企業ごとに書類作成や面接対策・面接日の設定までしてくれるので、最小の労力で転職を成功させることができるでしょう。
特に、仕事をしながらの転職活動は時間がありませんから、すべてを代行してくれる転職エージェントの存在は欠かせません。
最短で内定をもらうために、転職エージェントを使いましょう。
以下のエージェントは、実績が豊富なので当サイトでも人気です。
ぜひ利用してみてください。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。