転職回数の平均は何回なのか?転職回数が多くても面接を突破する秘訣

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転職回数が多くても転職できる?

かつては終身雇用の時代だったので、新卒で入社した会社で定年まで勤めることが一般的でした。
勤続年収が増えれば収入も上がっていきますし、転職する人は少数派だったわけです。

しかし、現在では企業の経営不振によってリストラされることも増え、理想の職場を求めて転職を繰り返すことが当たり前になっています。
企業側も人手不足のために積極的に求人を出し、中途採用を募集していますね。

ただ、転職が当たり前になったからといって、あまりに転職を繰り返すのは良くありません。
転職回数が多い人は根気が無いような印象を与えるため、応募先の企業から敬遠されてしまうこともあるでしょう。

実際のところ、転職回数は何回まで許されるのかが知りたいですよね。
ここでは、転職回数が多い人でも面接を突破するための秘訣を紹介していきます。

年代別の転職回数の平均

20代の多くは転職経験がなく多くても1回まで

そもそも、一般的な転職回数の平均とは何回なのでしょうか。

転職サイトのリクナビNEXTが実施した調査によると、20代では76%が「転職経験なし」と回答しているようです。

転職をした人がある人でも1回と答えた人が16%と大部分を占めていることから分かるように、ほとんどの20代が積極的に転職をするわけではないということですね。

やはり、20代の内は社会勉強の期間なので、一つの会社で働き続ける人が多いようです。
あまりに短期間で辞めてしまうと家族からの印象も悪いですし、納得できない環境でも我慢して働いていたりしますね。

30代では1~2回の転職が平均的

先程記載した調査結果を引き続き見ると、30代になってようやく転職をしたことをある人が半数を超えるようになります。
具体的に言うと、転職経験なしが47%、転職経験が1回以上ある方が53%です。

転職経験が1~2回と答えた人が40%。30代で初めての転職、もしくは一度転職をしてみたけどやっぱり合わなかったという理由で3社目に就職をする人が多いようですね。

30代になると専門スキルを身に付けていますし、企業も即戦力を求めて積極的に中途採用で募集を行っている年齢層です。
転職の適齢期だといえるので、この時期に大きくキャリアを飛躍させる人も少なくありません。

なので、転職をする人は20代と比べると格段に多くなっています。

40代以降だと4~5回も珍しくない

40代以降になると、転職回数もグッと上がってきます。

特に、着目すべきが転職回数4回以上の数値でしょう。
30代で1割にも届かず5%という数値だったにもかかわらず、40代では13%と1割を超えてきて、50代では18%と約2割という数値を記録しています。

40代だと社会に出て20年以上も経過していますし、転職回数が4回以上でも不思議ではありません。
管理職としてのニーズがあるため、キャリア採用として転職する人もいますね。

転職回数が多い人は注意しよう

20代で2回以上、30代で3回以上は多いと判断される

なぜ年代別の転職平均回数に着目をしたかというと、日本の転職市場において転職が多いことは不利になるからです。

20代で言えば2回以上、30代では3回以上転職をしていると、転職回数が多いという判断になり、それだけ辞めグセがついているというレッテルを貼られかねません。

明確で前向きな転職理由があるなら良いですが、なんとなく転職を繰り返しているのなら企業から警戒されてしまうでしょう。
書類選考の通過率が下がってしまうので、注意しなくてはいけませんね。

転職回数が多いほど長続きしない人だと思われがち

企業が最も恐れているのは、採用した人材がすぐに辞めてしまうことです。
採用活動には多くのコストがかかるもので、求人広告や教育費用など1人当たりに相当なお金を掛けています。

なので、最低でも数年間は働いてもらわないと、掛けたコストを回収できません。
もしも数ヶ月で辞めてしまったら、それだけ大赤字となってしまうわけですね。

そのため、転職回数が多い人に関しては、企業は目を光らせています。
採用しても長続きがしないのではないかという懸念があるため、本当にやる気があるのかを厳しくチェックするでしょう。

企業は自社に長期的に定着し活躍してくれる人を採用したいと思っていますので、「長続きがしない人」とレッテルを貼られてしまうのは採用選考において大きく不利になります。

それぞれの在籍期間が3~5年以上なら問題視されないこともある

ただし、転職回数が少なくとも、問題視されてしまうケースがあります。
「どれだけ働いていたのか」という、在籍期間についてですね。

もし30代で2回しか転職していないとしても、一社目が1年、二社目が5年、三社目が2年ですと、企業の評価は厳しくなるでしょう。
多くの企業では、仕事に精通したり職場環境に馴染むには、最低でも3年はかかることを目安にしています。

つまり、1社で3年以上在籍せずに辞めてしまっている場合、一人前になって会社に成果を還元もせずにすぐに辞めてしまう人というマイナス評価がついてしまうのです。

そのため、もし30代後半の人が、12年間で3回転職をしていても、それぞれが3年以上の在籍であればそこまで問題視をされないでしょう。

また、企業によっては在籍期間が5年はいて欲しいと感じていることもあるので、その区切りには少し差があることも忘れないでください。

転職回数が多いなら転職理由を明確にしておく

もし転職回数が多い場合に大事なのが、転職理由についてです。
面接で必ず聞かれる項目であり、それぞれの転職理由が納得のいくものであれば、転職回数が多いことを問題視しない企業もあります。

逆に、もし転職回数が少なくとも、転職理由が曖昧なものだったり、一般的に見て後ろ向きな転職理由であると、選考に落ちやすくなるでしょう。

転職理由を明確に答えられるように準備しておくことは、転職経験がある人が転職する場合に必須となります。

自分の市場価値を調べておく

転職回数が多くても、魅力的な部分があれば転職することは可能です。
むしろ、転職回数が経験値とみなされることもあるので、有利に選考を進めることができるかもしれません。

そのためにも、まずは自分の市場価値を調べるようにして下さい。
自分にどれくらいの価値があるのかが分かれば、応募する企業を絞り込む際にも役に立ちます。

ミイダスというサービスを使えば、簡単に自分の価値を調べることができます。

ミイダス

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ミイダスは、自分の市場価値を調べることができるサービスです。
200万人以上の年収と転職実績データが登録されていて、自分と同じ職種の平均年収や同じ経歴の人の転職状況を知ることができます。

つまり、自分が転職するなら、どのレベルの企業に入ってどれくらいの年収をもらえるかが分かるわけです。

また、自分の情報を登録するだけで企業からオファーが届くので、書類選考をパスして確実に面接を受けることができます。

優良企業10,000社に自分の情報を見てもらえますから、きっと理想的な企業からのオファーが届くはずです。

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転職を繰り返した人が書類選考でアピールすること

色々な職場を経験することで考えが広がったことをアピール

それでは、転職経験がある人が書類選考でアピールできることとは何でしょうか。

まずひとつに、考えや視野の広さについて言及することはポイントです。
企業が人材を頻繁に異動させる理由は、環境を次々と変えることで考えを広げ、より広い視野で仕事に取り組める人材に育てる目的があります。

未だにほとんどの企業は基本的に年功序列の賃金制度を軸においていますが、それは年齢と共に任せる仕事の責任も重くなることを前提に置いているからです。

年齢が上がるに連れてマネジメントをしなければならなくなったり、会社横断のプロジェクトをやってもらわなければならなくなります。
そういった時に、1部署についての知見や考え方しかできない人間では困るのです。

転職経験が多い人間というのは、社内異動以上に多種多様な経験を積むことができます。
違う社風や違う仕事のやり方、違う性格の人達などを経験することで、考えも視野も広がったことを上手くアピールすることができれば、優秀な人材であるという評価を得られます。

転職回数の多さは経験値の多さと言い換えることができるので、それをアピールすることがポイントです。

様々な挑戦をしたことによって得たスキルをアピールする

多くの職場を経験することで成長するのは、考えや視野の広さだけではありません。

多種多様な経験・挑戦をしたことにより、得たスキルをアピールするのも有効です。
転職をするたびに任される仕事内容は、少なからず変わってきたはずでしょう。

それはそのまま経験・挑戦をしてきたということにも繋がり、転職経験がない人と比較してもスキルを高めるチャンスが多かったというアピールにも繋がります。

広く浅いスキルでも役に立つ場所はあるはずですし、それをアピールしない手はありません。
目立った実績が無くても、仕事をする際に心がけていたことなどがあれば、それが武器になることだってあるはずです。

応募企業で活用できる経験をアピールする

転職において大事なのは、企業が募集しているニーズにマッチしているということです。
つまり、いくら自分は優秀だよと訴えかけても、その優秀さがその会社のために役立たなければ意味がありません。

そのため、求人票や会社情報を読み込み、その会社で活かせる経験・スキルをアピールすることを忘れないでください。

特に、求人票にはお任せする仕事内容は必ず書いてありますし、企業によっては求める人物像の記載もあるため、その会社で役立つ経験について的を絞りやすくなっています。

自分が採用担当者だったら何を欲しがるかを考えて、それをアピールできるようにしましょう。
これは情報収集がカギとなりますから、応募する企業の情報をできる限り多く集めることで、ニーズを探ることが大切ですね。

転職回数が多い人の面接対策

転職した明確な理由を答えられるようにする

最後に、転職回数が多い人の面接対策について、より具体的に解説したいと思います。

まず1つ目が、しつこいようですが、転職した明確な理由を答えられるようにしておくことが何より大事です。
ネガティブな理由で辞めていった人は、結局それ以降も同じようなネガティブな理由で辞める傾向にあり、企業もその傾向があることを認識しています。

そのため、ちゃんとしたポジティブな転職理由が転職をしてきたことを伝えなければ、いくら年代の平均転職回数よりも少ないとしても、選考不合格になる確率が高まってしまうでしょう。

ポジティブな理由というのは、「新しいことに挑戦したい」「もっと高度なスキルを習得したい」といった、自己成長につながるような理由のことです。

成長意欲の強さをアピールできれば、今のスキルが低くても将来的に成長する人材として印象付けることができます。
なので、できるだけポジティブな理由を考えて、伝えられるようにしましょう。

今後のキャリアプランを踏まえて前向きな転職であることを伝える

転職理由については、今後のキャリアプランを踏まえたものでないといけません。
将来のキャリアプランを明確にして、今回の転職がどのような意味があるのかを伝えるわけです。

企業が転職を前向きに捉える理由の一つが、キャリアアップとなります。
どういったキャリアを歩んでいきたいかの計画性があり、その計画を叶えるために転職をしていく人材は成長意欲が高く優秀である可能性が高いです。

そのため、今後のキャリアプランを叶えるためのキャリアアップのための転職であることが伝われば、あなたの評価が上がることは間違いないでしょう。

前職の慣習にとらわれず柔軟に対応できることを伝える

中途採用をする上で懸念されることの一つが、新しい環境に適応できるかどうかです。
そのため、前職の慣習にとらわれすぎることなく、柔軟にその会社の文化やルールに適応できる人材であることをアピールしましょう。

よくあるのが、「前職は○○だった」と前の会社の慣習を振りかざしてくる人です。
いつまでも昔のことに囚われ、新しい職場に馴染もうとしない人材は害悪でしかありません。

「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、新しい環境に入ったらそこでの慣習に合わせられることが大切です。

企業は組織で行動していますから、組織の和を乱すような人間は必要とされません。
なので、柔軟性の高さや協調性をアピールできなければ、採用は遠くなることを覚えておいてください。

これまでの企業での実績を具体的にアピールする

もちろん、即戦力であることを証明するために、それまでの実績をアピールすること自体は重要です。

実績をアピールする時に大事なのが、曖昧さや定性的な発言を減らすことですね。
「大きなプロジェクト」「組織への多大なる売上貢献」などいっても、具体性が伝わらず本当にすごいことをしたかもわかりません。

これが「100億円プロジェクトのプロジェクトマネージャーとして」「年間1億円の営業売上を」と言えば、その人がどれほど優秀さがすぐに伝わります。
実績を証明するためには、数字もしくは具体名を出すことを心掛けましょう。

アピールできる実績が無いよと思うかもしれませんが、「作業を効率化して無駄な時間を5%削減した」など、個人レベルの結果でも構いません。
企業からすれば何らかの頑張った証が見たいだけなので、結果の大小は関係なく何でもアピールすることをおススメします。

転職回数が多い人は転職エージェントを利用しよう

これまで、転職回数の多さと転職活動について解説をしてきました。
転職回数は少ないほど有利ですし勤続年収も重要なので、企業側からすぐに辞めない人だと思われないようなアピールをしないといけません。

ただ、20代で3回以上、30代で5回以上など、明らかに転職回数が多い人は注意が必要です。
どれだけ上手くアピールしても、転職回数が多すぎればリカバリーするのは難しくなります。

企業からの目も厳しくなりますから、それなりの答えを用意する必要があるでしょう。

そこで、転職エージェントを利用することをおススメします。
キャリアアドバイザーが担当についてくれるので、非公開求人の紹介から応募書類の作成、面接対策まで転職活動のすべてをサポートしてくれるわけです。

全国の企業と太いパイプがありますから、採用担当者に推薦状を書いてくれたりします。
転職回数が多くても上手いアピール方法を考えてくれるので、自分一人で転職活動をするよりも効率が良いですよ。

以下のエージェントは、実績が豊富なので当サイトでも人気があります。
無料で利用できますから、ぜひ使ってみてください。

リクルートエージェント

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リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。


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マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。

特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
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業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。

かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。

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