大卒フリーターの末路は悲惨!大卒3年以内に就職するべき理由とは?

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大卒フリーターの末路

  • 大卒だからいつでも就職できるだろう
  • やりたい仕事が見つかるまでフリーターでいいや
  • 社会の歯車にはなりたくない

こういった考えで、大学を卒業しても就職せずにフリーターをする人がいます。

若いうちは危機感を持てないかもしれませんが、ちゃんとライフプランを立てておかないと将来的に後悔することになるでしょう。

総務省が発表した「日本の統計2018」によると、平成28年の高校から大学への進学率は男性52.2%、女性57.2%です。
これは、平成7年に比べるとどちらも大幅に増加しており、男性に至っては1.8倍ほどになっています。

大学進学率の統計

参照:総務省

大学進学者が増えている中でフリーターをしていると、同年代との差が大きく開いてしまうことになりますね。
数年間フリーターをした後に就職をしようとしても、キャリアが無ければ話になりません。

大卒のフリーターの末路は、相当悲惨な状況だといえるでしょう。
本記事では、なぜ大卒は3年以内に就職すべきなのか、について解説します。

大卒のフリーターは意外と多い

大学生の内定取得率の高さについてニュースで時々耳にするなど、大学生のほとんどが何かしら就職しているというイメージを持つ方も多いかと思います。

しかし、結論から言いますと、大卒フリーターは意外と多いのです。
平成25年に総務省統計局が発表した「平成24年就業構造基本調査の概要」によりますと、フリーターの学歴構成の内、大卒は男性23.2%、女性16.2%の割合を占めています。

あなたの身の回りの大卒の5人に1人がフリーターの可能性がありますよ、と言われたら想定より多いと感じるのではないでしょうか。

大卒フリーターのメリット

時間を自由に使うことができる

もちろん、大卒フリーターにもメリットはあります。
フリーターとは、正社員・正職員遺体の就労形態(契約社員・派遣社員・アルバイトなどの非正規雇用)で生計を立てている人のこと指します。

学生時代にアルバイトをしていた人は思い出してみてほしいのですが、社会人時代以上に時間を自由に使うことができますよね。

社会に出てストレスが掛かることが、毎日平日日中当たり前のように働かなければならないこと。
フリーターは、このストレスから解放されているのです。

簡単に仕事を変えることができる

また、簡単に仕事を変えることができることも、大きなメリットでしょう。
仕事を辞めた理由でよく耳にするのが、「社風が合わなかったから」というもの。
これは、実際に入社して働いてみないとよくわかりません。

しかし、正社員で入社して、社風が合わないという理由で簡単に辞めることはできないですよね。
みなさん何年も我慢して、とうとう耐えきれず、というケースが多いと思います。

でも、フリーターであれば簡単に仕事を変えることができます。
特に、派遣社員の場合などは、派遣元と掛け合えば職場を別に移すことは比較的容易でしょう。

休みを確保しやすい

休みを確保しやすいのも、フリーターの強みです。
正社員ともなると、任されている仕事の重要性などもあり、気軽に休みをとることは非常に難しいです。

しかし、フリーターの業務内容は比較的フリーター間で調整したり、極端な話を言うと、正社員の方に引き受けていただくなど、割と融通が効くことが多いのです。

ダブルワーク・副業もできる

フリーターは、様々な働き方を楽しめるのも大きなメリットです。
最近流行りのダブルワーク・副業についても、フリーターであれば誰の目を気にすることもありません。

「正社員でもダブルワーク・副業って大分自由になってきているのでは?」と、思う方もいると思います。
しかし、実態はそこまで甘くないのです。

2017年に大手人材会社リクルートキャリアが発表した「兼業・副業に対する企業の意識調査」によると、兼業・副業を容認・推進している企業は全体の22.9%に過ぎません。

また、会社が容認しているとしても、正社員は周りの目が気になりがち。
評価や出世への関係性など、正社員は気にかけなければならないことが多すぎるのです。

先述したように、フリーターは様々な自由を享受できるという大きなメリットがあるのです。

大卒フリーターのデメリット

正社員よりも生涯賃金が低い

それでは、「みんなフリーターになったほうがいいのでは?」という極論も飛び出してきそうですが、やはり大きなデメリットが多々あるのも事実。

働くとはお金を稼ぐことですから、賃金面の違いにまず注目しましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、正社員・非正社員の生涯年収の違いは、男性ですと約8,000万円、女性ですと約5,000万円も違うとのことです(正社員の方が高い)。

8,000万ということは、場所にもよりますが一軒家を建てるほどの給与の差があるということ。
これだけでも、大分デメリットの大きさがわかるのではないでしょうか。

長く続けるほど就職しにくくなる

2つ目のデメリットが、就職しにくくなるということ。
フリーターを長く続けるほど、就職は難しくなってしまいます。

日本社会でのフリーターに対する偏見はまだまだ根強いため、履歴書に記載しているフリーター期間が長いほど評価は下がってしまいます。

収入が安定しない

そして、3つ目は収入が安定しないということ。

フリーターは、働いた時間=収入となります。
頑張った月は収入が上がりますが、例えば体調を崩してしまった・怪我をした、などで労働時間が下がれば、その分の給与は下がります。

正社員に関しては様々な休暇制度がありますので、少し休んだとしても収入が大きく変動することはありません。

「毎月安定した収入がある」ということは、精神的にも非常に安心できるのです。
フリーターは、常に収入の増減に一喜一憂するというストレスと戦わなくてはなりません。

首を切られやすい

4つ目が首を切られやすいということ。
厚生労働省によると正規雇用(正社員)の定義を満たす3つの条件があり、その1つが「労働契約の期間の定めがない」ということです。

裏を返すと、非正規雇用に関しては「労働契約の期間の定めがある」のです。
つまり、契約更新時には有無を言わさず、契約を終了できる権利が企業側にあります。

フリーターは、定期的にクビになる恐れにさらされています。

周りから偏見を持たれる

5つ目は精神的なものですが、周りから偏見を持たれることです。
これは精神的なことですので、非常に辛いものがあります。

「性格が不真面目だから」「なにか過去に問題を起こしたのでは」「何事も長く続かない人なんだろう」など、フリーターというだけで周りは様々な憶測をします。
このストレスは、馬鹿にならないほど大きい負担となってしまうのです。

ローンの審査が通りにくい

6つ目としては、ローンの審査が通りにくいということです。
一番わかりやすい例として、人生の一番の買い物とよく言われる住宅購入に関するローンについてみてみましょう。

株式会社カカクコムが運営する情報メディア「価格.com」によると、住宅ローンの審査は安定して継続した収入があることが証明できれば基本的には問題がないとのこと。

よって、雇用形態は重視されやすいとのことです。

職業というよりは、雇用形態は重視されやすいですね。
やはり会社員より公務員、自営業や派遣社員、アルバイトなどよりは会社員など、安定した勤め先がある人のほうが審査は通りやすいと思います。

引用:価格.com

結婚が認められにくい

最後に、よく耳にする話が「結婚を認めてもらえない」ということ。
今でこそ多様な働き方を許容しようという社会的トレンドがありますが、今の親世代はまだまだ働き方が柔軟ではない世代です。

どうしても親としては、先述した「安定して継続した収入がある」人と結婚してほしいと思うところ。
いくら時代が変わっていっても、親心はそこまで変化していかないでしょうね。

大卒でフリーターになる原因

就活しないままで卒業した

「なぜ大卒なのにフリーターになったの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
理由としては、大きく3つ考えられます。

意外とあるのが、就活をしなかったというケース。
誰しもが当たり前に、会社に就職する自分をイメージできるわけではありません。

「自分が会社員をやっているイメージが湧かない」「就活をする気力がわかない」「なんとなく他にやりたいことがある」など、一定就活をしないまま卒業する大学生もいるものです。

就活をしたけど内定をもらえなかった

2つ目が、就活はしたけど内定をもらえなかったというケース。
就活浪人という手もありますが、それでも翌年翌々年も就活失敗となると、大学にも在籍できる年数があるので、卒業しなくてはならないということもあります。

また就職浪人のために在籍しても、学費は払わなければいけませんので、それなら既卒として就活を続けるという人も多いですね。

就職したけどすぐに退職した

最後が、就職をしたけどすぐに退職したというケース。
厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、大卒で3年以内に離職する割合は、平均して3割は必ずいるようです。

海外では学生時代に中長期のインターンを行い、その中で就職先を決めていきます。
そもそも世界的に見ても日本の新卒一括採用は特殊で、社会や企業のことを大してわからずに就職をしていくので、働いてみたら違かったというのは頻繁に起こりうるのです。

大卒フリーターの末路は悲惨

同年代のフリーターの数はどんどん減っていく

残念ながら、大卒フリーターの末路は悲惨です。
最近は日本の景気もよく、人口動態からみても若手の人材不足が顕著ため、比較的ポテンシャルを期待しての採用も多く行っています。

つまり、同年代でフリーターをやっていた人たちも、精力的に動き出し、年々減っていくのです。
何も動き出さなかった結果、気づくと職場でのフリーター最年長に、なんてことにもなりかねません。

20代後半から就活しても採用されない

ようやく焦りはじめて動き出したのが20代後半、となると就活は急にハードルが上がります。
ポテンシャル採用だとしても、20代の真ん中に大きな壁があるのです。

すでに新卒としてい働いている人たちは、すでに社会人4年目以降。立派な戦力として活躍している時期です。
採用側から見ると、最低限のスキルを求められることも増え、フリーターが採用されるチャンスも目に見えて少なくなります。

社会から孤立することになる

このように就職にも失敗すると、あとは社会から孤立する一方です。

先述したように、フリーターには様々な偏見の目があります。
大学時代の同期もバリバリと正規社員で働いており、自身がフリーターという引け目で疎遠になることも多いようです。

こうなると悪い循環が周り、社会的に孤立していきます。
そうならないためにも、早め早めに動き出し状況を打破していかなければなりません。

卒業後3年以内ならチャンスはある

厚生労働省は大卒後3年までを新卒扱いとしている

その早めというのが、卒業後3年以内です。
なぜかというと、厚生労働省が大卒後3年までを新卒扱いとしているため、企業側も採用の門戸を正式に開いています。

もちろん卒業後に何をしていたのか、なぜ就職せずに卒業したのか、など一般的な就活生以上にハードルは上がります。
しかし、それでも日本社会において、新卒ブランドを使えることは就活においては大きな武器になるのです。

企業は人手不足なので若い人材を求めている

厚生労働省が2018年6月29日に発表した、2018年5月の有効求人倍率は1.60倍です。
これは、1974年1月以来の高水準でした。

現状慢性的な人手不足に陥っている企業が多く、その中でも若い人材を採用したい企業がほとんどです。
IT化によりビジネスモデルやルールそのものが大きく変わっていき、企業も既存のやり方を変えなければ行けない時代に来ています。

その中でも日本企業の構成は古いやり方を好む年配の人材が多くを占めており、ちょうどその団塊世代が退職を迎えていくタイミングです。
企業は、次の時代を作っていける人材の確保に奔走しているのです。

資格の勉強をするよりも一刻も早く就活を始めるべき

真面目な人は「まずは資格を」などと考えている人もいるかもしれませんが、それよりも一刻も早く就活を始めましょう。
企業は資格ではなく、仕事ができる人材を求めています。

また、社会の流れもいつ変わってしまうかわかりません。
資格の勉強をしている間に卒業から3年以上経過してしまい、新卒の権利を失うことも、非常に大きな損失です。

企業が若い力を必要としている今こそ、すぐに就活を開始し、正規社員としての道を切り開いていきましょう!

大卒フリーターの就職はエージェントを利用しよう

先述したように、大卒フリーターの就職活動はスピードが命となります。
大学卒業後3年以内なら第二新卒枠で応募することができますし、若さを武器にすることで有利に就職活動を進められるからです。

ただ裏を返すと、間違った方法で就活をすると貴重な時間を無駄にしてしまい、大きく損をしてしまうということになりますね。
せっかくのチャンスを活かすためにも、正しい方法で就職活動をする必要があります。

そこで、就職エージェントを利用してみてください。
キャリアアドバイザーが就職の相談に乗ってくれて、求人の紹介から応募書類の作成などあらゆるサポートをしてくれます。

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未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。

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