生活するためにはお金が必要ですから、誰でも年収をアップさせたいと思いますよね。
実績を積み上げて出世すれば年収は上がりますが、役職の数は限られるためにすべての人がポジションに就けるわけではありません。
今の会社で年収アップが難しいと思ったら、転職することを考えてみてください。
あなたのスキルを欲しがる会社があるかもしれませんし、他の会社なら今よりも給与水準が高いこともあります。
最近は人手不足のために給与も高騰しているので、転職で年収をアップさせる人は多いですよ。
今回は転職で年収をアップさせる方法について解説します。
目次
誰でも転職で年収をアップさせることは可能
実力がついてくる20代後半から年収は上がりやすい
それでは、具体的に年収アップ転職を成功させるためのポイントとはなんでしょうか。
まず一つに、自身の市場価値が高まるタイミングで転職をすることが重要です。
特に年収が上がりやすいのが、20代後半からでしょう。
社会経験が浅くスキルもない20代前半に焦って転職をしても、すぐすぐの年収アップが見込めない上に、長期的に見てもキャリアアップが難しくなってしまいます。
しかし、20代後半ともなると、社会人としての実力が付きはじめ、一定の専門スキルも身についています。
会社の将来を担う幹部候補として採用されるケースも多いため、年収が上がる傾向にあるのです。
企業は即戦力を求めますから、スキルを持っている人に対しては、高い給料を出してでも雇いたいと考えています。
なので、十分なスキルを身に付けてからであれば、転職で年収は上がりやすいといえるでしょう。
BtoBや元請けに近い会社ほど年収は高くなる傾向にある
また、転職先のビジネスモデルに着目するのも重要です。
企業が高い給与を出せるかどうかは、利益がちゃんと出ているかどうかに寄与します。
そのため、小売業などの薄利多売な業界ですと利益率は低く、加えて利益率が急激に改善されることもないため、従業員の給与が大幅に上がることはありません。
利益率が低い業界に勤めている方は、BtoBや元請けに近い会社に行くことで、給与が上がる可能性が高いです。
BtoB業態は扱う金額も大きく、その分利益率も大きくできる傾向にあります。
また、元請け企業もビジネス全体の旨味を最も享受できるポジションですので、利益率が高くなる傾向にあります。
このように、ビジネスモデルに着目することで、給与アップを効率よく成し遂げることも可能です。
給料が高い業界と低い業界がありますから、自分が目指す業界の賃金について詳しく調べておくことをおススメします。
即戦力になるスキルがあれば高い報酬を出す企業は多い
現在の日本社会は、少子高齢化により根本的な労働力不足に陥っており、今後はその傾向がより堅調になっていきます。
そのため量を雇うことよりも、個々の質を高めていくことが大事になっていくでしょう。
よって、即戦力になるスキルがあれば、より高い報酬を出してもらえる可能性は高まっています。
企業が現場で求めているスキルを集中して習得していくことで、給与アップ転職を成し遂げることも比較的容易になっていくはずです。
これから求められるスキルを身に付けておけば、将来的に給与が上がる可能性は高いでしょう。
歩合のある営業職なら飛躍的に年収を高めることができる
他にも、自分の頑張りがより給与に直結する職業を選ぶという手もあります。
歩合制なら、成果報酬なので青天井に稼ぐことができる給与形態です。
証券会社や保険などの営業の仕事は、固定給よりも出来高の割合が多く、若くても年収1,000万円以上を稼ぐ人は少なくありません。
一般的な会社員というのは、どれだけ頑張ろうとも月々の給与は変わらない仕組みですので、急激な給与アップは見込めないでしょう。
しかし、歩合制の営業職を選択した場合、売れなければ給与がゼロに近づく危険性はあるものの、高い売上をマークする営業であれば年収が億に近づくことも夢ではないのです。
結果がすべての厳しい世界ですが、能力が高い人は挑戦する価値はあります。
業務に関連する資格を持っているかどうかも考慮される
業務に有益な資格を保有するだけでも、給与がアップする可能性があります。
たとえば、もし不動産業界に転職をしようとする場合、「宅地建物取引士」の資格を持っていると資格手当をもらえることが多いです。
不動産業態を営む上で、その資格を持っているだけで運営できる仕事の幅が広がるため、売上に直結するからですね。
もし転職したい業界が決まっていれば、その業界で意味のある資格を取得しておくことで給与アップできるチャンスもあるのです。
難関資格ほど取得が難しいですが、それを取ることで大きな武器となるでしょう。
まだ資格を保有していなくても、勉強中で取得の意思があることを伝えれば、選考の際に考慮してもらえることがありますよ。
女性が年収をアップさせるには?
女性が多い事務職やアシスタント職は平均年収が低い
女性で年収アップを狙っている方は、いざ年収を上げようと模索したときにそのハードルの高さに苦しむかもしれません。
その理由の一つとして、女性の仕事として多い事務職やアシスタント職は、基本的に平均給与が低いことが挙げられます。
事務職・アシスタント職は他職種のサポート的な位置付けをされているため、他の仕事と比較しても簡単な仕事や、責任が重くない仕事が任されることが多いのです。
そのため、会社が女性だからといって任せてきた事務職・アシスタント職を大して考えずに引き受け仕事をし続けている限り、年収アップの機会を得ることは難しいでしょう。
年収アップを望むのであれば、職種選びから考え直さないといけません。
結婚・出産などがあるので企業側が女性を雇うリスクが高い
そもそも中途採用をする上で、企業が女性を雇う際に一定のリスクが伴うことも確かです。
なぜなら、女性には大きなライフイベントを迎えるにあたり、中期的に職場を離れなければならない可能性があるからですね。
たとえば、結婚・出産といったイベントです。
結婚では寿退社の可能性や時短社員になる可能性がありますし、出産の場合は必ず産休に入る、もしくは場合によってはそのまま退職をする社員もいます。
企業からすると、手塩にかけた社員が退職していくというのは大きな痛手です。
その観点から言うと、ライフイベントに伴い退職のリスクが高い女性社員を、高い給与で雇い入れることが中々難しいのが現状です。
「どうせ辞めるなら給与は低くしよう」と考えるでしょうし、高い給与を払うなら男性を雇おうとするのが自然な流れでしょう。
仕事とライフプランの両立を説明できることが大切
女性社員がより高い給与で企業に雇われ続けるためには、そういったライフイベントに関係なく、精力的に働き続けることができるということを証明する必要があります。
そのためにも、仕事とライフプランの両立ができる旨を、計画書として綿密に企業に説明しておくことがいいでしょう。
- 結婚の予定があるのかどうか
- 結婚しても仕事を続けるのか
- 子供を作る予定があるかどうか
- 出産したら産休はどれくらい必要なのか
- 出産後も仕事を続けるのか
このようなことを具体的に説明できれば、企業としても安心できます。
労働力の計画が立てやすくなるため、好待遇を出しやすくなるでしょう。
企業の不安を取り除くことができれば、従業員として大きな期待を持ってもらえるはずです。
年収アップを目指すときの注意点
会社を辞めたいだけの転職だと年収は上がらない
ここで、具体的に転職を通じて年収アップをするための注意点について解説します。
まず大前提として、転職をする動機の根本に「会社を辞めたい」というマイナスの思いがある限りは、年収は上がらないということです。
あくまで転職で年収が上がるというのは、前向きな退職・転職のケースに限られます。
- もっとスキルを高められる職場に行きたい
- 仕事内容により大きなやり甲斐が欲しい
など、仕事に対して前向きであり、ビジネスパーソンとして今後も成長していく可能性の高い思いがあるからこそ、企業はそのポテンシャルにかけてより高い年収を提示してくれるのです。
企業が高い報酬を払うのは、それに見合った仕事をするからですね。
ネガティブな理由で転職する人だと、何の期待もできませんし、採用する意味がないでしょう。
年収アップを望むのであれば、前向きに自分を売り込む必要があります。
企業の給与規定を超える金額はもらえない
いくらスキルや経験があろうとも、その企業の給与規定を超える金額はもらえないということを念頭に入れておきましょう。
どこの企業でも給与テーブルが決まっていますし、それを超える金額は望めません。
つまり、年収アップをするためには、応募企業の年代毎の給与水準などについて極力事前調査を行い、自分が求める給与水準に達するのかを確認しておくことが重要です。
そもそも平均給与が低い業界だと、年収アップは見込めないということですね。
会社選びの段階で年収の上限は決まりますから、しっかりと把握しておくようにしてください。
基本給が上がっても諸手当を含めるとトータルで下がることがある
給与について勘違いをしてしまうポイントが、基本給与についてです。
年収アップに気を取られている人に限って、求人情報の基本給与ばかりに目がいってしまいます。
しかし、給与を構成するのは基本給与だけではありません。
特に、大手企業で給与が高い理由の一つが残業手当です。
会社によっては、15分以上残業した時点で残業代をきっちり支払う会社があるように、残業手当の決まりが厳格に守られているおかげで最終的なトータルの給与が高くなります。
前職が各種手当てがしっかりしているおかげで実は給与が高かったことに気づかず、転職先の基本給与だけに目がいって転職した結果、手当が一切付かないことで前職より給与が低くなったのでは本末転倒です。
年収を見る時には、各種手当を含めたトータルの金額で比較してください。
みなし残業制の場合だと労働時間が長くなる
残業により焦点を絞ったときに気をつけたいのが、みなし残業制についてです。
みなし残業とは、月の想定残業時間を元々の給与に盛り込むことで、いくら残業をしようがしまいが給与は固定されるという仕組みとなります。
年棒制を用いている企業ほど、みなし残業制を取り入れている傾向がありますね。
そのため、残業代をあてにして転職したとしても、みなし残業制を取り入れている会社だと、想定よりも給料が大きく下がってしまうかもしれません。
また、会社からすると残業代を払わなくて済むので、違法な長時間労働を強いられることも多いです。
残業代がなく労働時間も長くなってしまうと、体力だけがすり減ってしまうために、注意が必要だといえるでしょう。
目先の収入だけを目的にするとスキルアップできないことがある
給与を仕事選びの主軸に置く人ほど、長期的な給与の上がり幅を意識することをオススメします。
というのも、目先の収入だけに囚われて転職を繰り返すことによって、ビジネスパーソンとしての市場価値が思った以上に上がらず、生涯年収換算で思ったような収入を得ることができないケースが多々あるからです。
給料が高くてもスキルが身に付かない会社だと、キャリアアップすることができません。
その会社で一生働くつもりなら良いのですが、大企業でも倒産する時代ですから、終身雇用は期待しない方が良いですね。
自分のスキルを磨くことが将来的な収入のアップにも繋がるため、一時的に収入が下がってもスキルの習得のために転職したほうが良い場合もあります。
年収は生涯賃金で考えるべきなので、目先の収入にとらわれないようにしてください。
自分の実力に合った会社に応募する
年収をアップさせたいのなら、自分の実力を正しく認識しないといけません。
給与や待遇だけで大企業に応募しても、そこで評価されなければ採用されることはないからです。
今の自分の実力が、転職市場でどれほどの評価なのかを知る必要があるでしょう。
実力に見合った会社に応募すれば、自分に価値を感じてもらえますし、適切にアピールすれば年収もアップします。
自分の市場価値を知ることは大切なので、事前に調べるようにしてください。
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つまり、自分が転職するなら、どのレベルの企業に入ってどれくらいの年収をもらえるかが分かるわけです。
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転職で年収アップを実現させる方法
自分のキャリアは職務経歴書にすべて書く
それでは最後に、転職で年収アップを実現するための具体的な方法について見ていきましょう。
まず一つに、職務経歴書の書き方です。
年収アップができる転職というのは、ビジネスパーソンとしての価値を認めてもらわないといけません。
そのため、自分の経験をアピールするためにも、自分のキャリアは全て職務経歴書に書き記すようにしてください。
経験・スキルの豊富さは大きな武器になるため、余すこと無く書き記しましょう。
マネジメント能力をアピールできるようにする
一定の年齢を超えると、どの職種でも関係なく、マネジメント能力を保有していることが大きな武器になります。
企業としては個人としてよりも、組織としてより大きな売上を上げていくことが重要であり、より大きな成果を出せる組織には優秀なマネジメント層の存在が欠かせません。
そのため、マネジメント能力を保有している人物は企業に重宝され、年収アップを狙うチャンスも大きくなるのです。
自分のチームを持った経験があるならアピールするべきですし、部下や後輩を指導した経験などもマネジメント能力の証明になります。
個人でなく組織として結果を出した成果を伝えれば、メリットを感じてもらえるでしょう。
年収アップの根拠となる実績を明確にしておく
企業は中途採用において即戦力を採用したいと考えています。
即戦力かどうかを判断するのに非常に有効なのが、「実績」ですね。
前職でより具体的に仕事でどういった功績を残してきたかを聞くことで、自社での活躍をよりイメージしやすくなります。
実績を語る際には、「数値」と「固有名詞」をハッキリと伝えるようにしてください。
数値を用いることで実績の具体的なインパクトがイメージしやすくなりますし、数値が公開できない場合は達成したプロジェクトに関わる固有名詞(例えば建築でいうと◯◯市の大型案件を手がけた、など)を伝えることで、その仕事のインパクトを理解し、あなたの実績をより高く評価することが可能になります。
具体性のないアピールは意味がありませんから、自分の成果をイメージできるようにすることが大切だと言えます。
希望する年収と妥協できる最低ラインを決めておく
もちろん、いくら自身がより高い年収を望んでいたとしても、企業側として提示できる年収と折り合いを付けなければ、転職をすること自体難しくなってしまいます。
なので、自分の理想ばかり押し付けるのではなく、希望する年収と妥協できる最低ラインを決めておくようにしてください。
妥協できるラインを決めておけば交渉がスムーズにいきますし、想定外の安い給料で入社してしまうことも防ぐことができます。
繰り返しになりますが、目先の年収アップばかりに目がくらみ、長期的に自分のキャリアにプラスになるような転職に失敗しては元も子もありません。
その会社で働くことが将来の自分にどんな意味があるのかを、よく考えるようにしましょう。
年収をアップさせるなら転職エージェントを利用しよう
転職で年収をアップさせる方法を解説してきましたが、実際に自分の希望する年収で転職できる人は多くありません。
企業としても実績を出せる保証がない人に高い報酬は出しにくいですし、採用後に結果を出してから昇給したいと考えるからです。
面接でのアピールだけで実績の証明は難しいため、よほど上手くアピールしないことには年収アップさせるのは難しいでしょう。
そこで、転職エージェントを利用することをおススメします。
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