会社をクビになると転職に不利なのか?解雇後の転職活動で注意するべきこと

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何かしらの理由で、会社を解雇になってしまうことがあります。
クビになってしまう理由としては、倒産や業績不振などの会社の都合だったり、勤務態度や違反行為など自分に問題がある場合などですね。

一般的に、会社をクビになったとなると、あまり印象は良くないでしょう。
「仕事ができない人間」だというレッテルを貼られがちなので、恥ずかしくて周りに言いたくないと思います。

そして、一番の不安点としては、転職活動に影響するかどうかです。
クビになった事実が転職に悪影響を与えるなら、これから仕事を探すときに不安になってしまいますよね。

ここでは、会社をクビになった人が転職活動をするときの注意点や心構えについて解説をしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。

会社をクビになると転職に不利となる場合がある!

解雇には、以下の2つのパターンがあります。

会社の事情 倒産やリストラなど
労働者の問題 職務放棄や重大なコンプライアンス違反など

前者の会社の事情に関する解雇であれば、転職活動で不利になることは無いでしょう。
やむを得ない理由だと思ってもらえますし、仕事に対する前向きな姿勢を見せることができれば問題ありません。

しかし、後者の労働者の問題での解雇であれば、敬遠される可能性が高いです。
トラブルを起こしがちな危険分子だと思われてしまうので、どこの企業も雇いたくないと考えるでしょう。

社内の人間関係を構築できなかったり、上司の指示に従わなかったり、顧客情報を漏えいしたりなど、色々な不安を持たれてしまうわけです。

自分に原因があって解雇されたのなら、応募企業が納得できる説明が求められます。
転職後に問題なく仕事ができると思ってもらえないと、内定をもらうことはできないと思ってください。

会社をクビになったことは転職先にバレるのか?

もしも解雇されたとしても、「バレなきゃ良いじゃん!」と思うかもしれません。
クビになった事実を隠して転職活動をすれば、問題なく内定をもらえると考える人もいるでしょう。

たしかに、会社をクビになったことは、再就職先にバレないことが多いです。

違法行為をして懲戒解雇になった場合でも、それはプライベートな情報のため外部に広まることはありません。

転職先が前の勤務先に問い合わせても、解雇の事実は教えてもらえないでしょう。
うっかり口を滑らせると、個人情報保護法違反で違法行為となります。

また、離職票には解雇の理由が記載されていますが、これはハローワークに提出する書類のため転職先には見られません。

ハローワークが情報を漏らすことも無いため、クビになった事実はバレない可能性が高いです。

意図的に解雇の事実を隠すと経歴詐称になる!

自分から言わなければ解雇の事実は発覚しませんが、それでも意図的に隠すと経歴詐称となってしまいます。
たとえば、面接で退職理由を聞かれた時に、嘘をつくようなケースですね。

面接では上手くごまかして内定が出たとしても、入社後に発覚すると内定取り消しになるかもしれません。
2回目の解雇になってしまったら、再就職は絶望的となります。

面接で退職理由を聞かれたのであれば、正直に答えなくてはいけません。
経歴詐称は会社に多大な迷惑を掛けるので、決して嘘はつかないようにしてください。

会社をクビになっても納得できる説明ができれば問題ない

もし会社をクビになって転職活動をするなら、自分から解雇の事実を伝える必要はないでしょう。

応募書類などにも、明確な退職理由を書かないようにしてください。
履歴書は「賞罰」の欄が無いものを選ぶと、解雇について書く必要は無くなります。

ただ、応募の際に指定のエントリーシートを採用している企業だと、「賞罰」の欄がある場合があります。
その際に嘘をつくと経歴詐称になるので、正直に解雇の事実は書くようにしましょう。

クビになったことがマイナスにならない説明をする

自分から解雇になったことを言わなくても、面接官から退職理由を質問されることがあります。
先述の通り、そこで嘘をつくとダメですから、正直にクビになったことを伝えなくてはいけません。

でも、前職をクビになった人を積極的に雇いたい企業はないでしょう。
そのままだと、ほぼ確実に不採用になってしまいます。

ですので、面接官が納得できるような説明をしなくてはいけませんね。

ポイントとしては、クビになった事実を素直に認め、反省の態度を示すことです。
前の会社の悪口などを言ってしまうと、さらに印象を悪くしてしまいます。

上司のやり方に納得できず、仕事を放棄してしまいました。

こういった感じで、自分の非を認めて反省の気持ちを伝えるようにします。
素直さをアピールできれば、更生の余地があると思ってもらえるはずです。

次に、解雇から得た教訓を生かして、どのように頑張っていくかを伝えましょう。

前職は身勝手な振る舞いで解雇になってしまいましたが、協調性を持つことが大切だと学びました。
今後は目標の達成を第一に考えて、周りの意見を取り入れながら頑張っていきたいです。

これからの成長を期待させることができれば、会社をクビになっていたとしても問題になりません。
解雇されたことをプラスに変えて、アピールに繋げるようにしてください。

解雇されてから転職するときの準備について

身近な人へ報告をする

会社をクビになったら、恥ずかしくて周りに言えない人が多いと思います。
「仕事ができない人間」というレッテルを貼られてしまうので、プライドが傷つくことを恐れて言えないですよね。

でも、一人で抱え込んでしまうと負担になりますし、将来のことを考えて悲観的になってしまいます。
誰かに話すことで、心が軽くなることもありますよ。

特に、家族には必ず報告してください。
これからの生活に直結することですから話す義務がありますし、家族が一丸となることで心強い支えとなるはずです。

また、友達に相談することで、再就職先を紹介してもらえるかもしれません。
友達のコネで転職できることは多いですし、クビになったとしても特別に採用されることがあります。

一人で悩むよりも誰かに相談する方が、色々な可能性が広がりますよ。
恥ずかしがらずに、人と話すようにしてください。

マネープランを考える

急に会社を解雇になると、収入が無くなってしまいますよね。
それだと生活するのに問題が出てくるので、しっかりとマネープランを考えるようにしましょう。

現在の貯金額や退職金、失業保険など、使えるお金がどれくらいあるのかを明確にしてください。
それによって、これからの生活水準が決まってきます。

また、社宅に住んでいる場合は引っ越しの必要がありますし、健康保険や年金、税金などの手続きも必要です。
仕事が無くなることで出ていくお金があるので、支出の金額も明確にしておいてください。

最終的に残ったお金で生活することになりますから、資金が足りない場合には親に借りるなどしないといけません。

転職活動のスケジュールを立てる

いつまでに転職するかを決めないと、ダラダラと時間を無駄にしがちです。
特に、生活費に限りがあるわけですから、資金が底を突く前に再就職を決めないといけません。

なので、最初にゴールを設定してください。
転職を完了させる日を決めておけば、そこから逆算をしてスケジュールを決めることができます。

これは自分の願望なのではなく、生活費を考慮した上で決める必要がありますね。
たとえば、貯金が50万円で毎月の生活に20万円が必要なら、2ヶ月程度で転職をしないといけません。

失業保険の給付もありますが、クビになった場合は自己都合退職となるので、3ヶ月後からとなります。

離職期間が長くなると不利になるため、失業保険を受け取る前に転職を決めるのが望ましいでしょう。

転職エージェントを利用して最短で再就職をしよう

会社をクビになってから転職活動をするなら、転職エージェントを利用するようにしてください。
専任のキャリアアドバイザーが担当になってくれるので、転職のサポートを受けることができます。

具体的には、以下のようなサポートですね。

  • 今後のキャリア相談
  • 求職者に合った求人の紹介
  • 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
  • 面接スケジュールの調整
  • 給与や待遇などの条件交渉
  • 選考結果のフィードバック

面接で退職理由を聞かれたときに答え方に困る人がいるでしょうが、キャリアアドバイザーが上手い回答を考えてくれるはずです。

企業に根回しをしてくれるので、クビになっていても不利にならずに選考してもらえます。

転職エージェントは各業界の企業とコネクションがありますから、それを利用して有利に転職活動を進めることができますね。

以下のエージェントは、実績が高いので自信をもっておすすめできます。
これから転職をする人は、ぜひ利用してみてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。

保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。

また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。

最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。

土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。


マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。

特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。

業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。

かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。

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