社会人になって1年目は、何もかもが新しいことばかりなので、毎日の業務に必死になって周りが見えていないと思います。
常識的なことも分かっていないですから、理不尽なことがあっても納得せざるを得ないでしょう。
でも、2年目以降になると仕事にも慣れてきて、身の回りのことを冷静に分析できるようになるはずです。
自分を客観的に見た時に、「こんなはずじゃなかった」と落胆してしまうかもしれません。
24歳になったくらいで、転職を考える人が増えるでしょう。
間違った道を修正するには良い頃合いですが、失敗すると取り返しがつかなくなるので注意が必要です。
ここでは、24歳で転職をするときのポイントを紹介します。
目次
24歳での転職ってどうなの?
24歳で転職する人は1割以下
転職サイトの「DODA」が、転職成功者の年齢についてアンケート調査を行いました。

参照:DODA
これによると、2017年上半期に24歳以下で転職した人は、9.3%となっています。
1割に満たない数字となっており、意外と少ないことが分かりますね。
最も多いのが25~29歳ですから、ある程度のキャリアを積んでから転職する人が多いということです。
3年以上のキャリアを積まないと戦力とはみなされないので、25歳以降に転職者が増えるのは納得できます。
でも、だからといって、24歳での転職が難しいというわけではありません。
若い人材を欲しがっている企業は多いので、20代前半から若さを活かして転職するという選択肢も悪くないでしょう。
本気で転職したいという気持ちがあれば、年齢は関係ないということです。
第二新卒として有利に転職できる
新卒で入社して3年目以内の人を「第二新卒」といいますが、転職市場では若手の人材として重宝されています。
第二新卒の採用枠を設けている企業も多いので、一般の中途採用よりも先行で有利になる可能性が高いですね。
24歳も第二新卒に入りますから、この時期に転職することで内定をもらいやすいといえるでしょう。
第二新卒が求められる理由としては、若手の人材不足が挙げられます。
少子高齢化の影響から若者が減ってきており、若手の採用に苦戦している企業が増えているわけです。
大企業なら新卒で大量採用できますが、中小企業だと応募すら少ない状況なので、第二新卒から広く募集するということですね。
24歳だと1年以上の社会経験があるため、基本的なビジネスマナーなどを理解しています。
マナー研修などの教育の手間が省けますから、すぐに業務を任せることができるメリットがありますね。
また、年齢が若く社会に染まり切っていないので、今後の伸びしろが期待できることに企業からのニーズが高まっているわけです。
こういった理由から、24歳で転職を考えることは、選択肢としては悪くないといえるでしょう。
短期間で辞めたという事実は変わらない
第二新卒が転職に有利だとしても、わずか1年ほどで退職したという事実は残っています。
根気が無いという印象を与えてしまうので、企業からすると採用しても続かないと思われるかもしれません。
だから、納得できる退職理由と志望理由を用意する必要があります。
採用担当者から、「この人は真剣に働いてくれそうだ」と思ってもらえなければ、内定をもらうことは難しいでしょう。
仕事への意欲や熱意が大切になるので、本当にやりたいことが何なのかを明確にしておいてください。
第二新卒の中でのライバルは25歳
新卒から3年以内が第二新卒の枠組みに入りますが、年齢でいうと23~25歳の人たちのことです。
この中で24歳はちょうど中間の年齢であり、最大のライバルは年上の25歳でしょう。
25歳だと社会人3年目なので、何かしらの実績を持っている人も増えてきます。
自分に目立った実績を持っていないなら、比較されると負けてしまう可能性が高いですね。
自分よりも実績が上の人に勝つためには、ポテンシャルを評価してもらうしかありません。
- これまでの仕事で何を学んだのか?
- 経験やスキルを入社後にどのように活用するのか?
- 入社後にやりたい仕事は何か?
- 5年・10年先のビジョンは見えているのか?
入社後のキャリアビジョンを具体的に語れるほど、ポテンシャルが高い人材だと評価されます。
エピソードなどを交えて話すことで、説得力の高いアピールを行いましょう。
そのためには、深く自分を客観視して分析しないといけませんね。
「転職を成功させるための自己分析」などを参考にして、効果的なアピールができるようにしてください。
転職するかどうかで迷ったときの考え方
24歳という年齢は、良くも悪くも社会人として未成熟な状態です。
この時期に転職を経験すると、その後の人生に大きな影響を与えることになります。
間違った選択をしてしまったら、キャリアに傷をつけてしまうでしょう。
なので、転職するかどうかは、慎重に考えるようにしてください。
現状に不満を持っていないのであれば、最低でも3年以上は勤めた方が良いですね。
3年の経験が無いと即戦力だと認められないので、キャリアアップを考えると不利になってしまいます。
24歳で転職するよりも、ちゃんと経験を積んでから転職を考えるのがベストだといえるでしょう。
仕事を続けることがリスクになるなら転職する
このまま仕事を続けると、体に異常をきたしそうなら転職を考えましょう。
たとえば、以下のような職場環境である場合です。
- 月100時間を超えるような残業が続く
- 上司や先輩からパワハラ・セクハラを受けている
- 厳しいノルマを課されて自爆営業を強いられる
そのまま続けていたら、肉体的にも精神的にも負担が大きくなってしまいます。
我慢して仕事を続けても体を壊すだけなので、無理はしないでください。
社会経験が浅いうちから転職するのはリスクがありますが、体を酷使して働くことにもリスクがあります。
過労やうつ病になってしまったら、しばらくは社会復帰できなくなるでしょう。
職歴にブランクができると、転職市場では敬遠されがちになります。
心身ともに健康でないと意味がないですから、体に異常をきたすような状況なら転職を考えるようにしてください。
新しい分野への転職なら早い方が良い
社会に出て仕事をし始めると、他の分野に興味が出てくることがあります。
特に、現在の仕事が自分に合っていないと感じるのなら、新しい業界に挑戦したいと考えるでしょう。
未経験の業界へ転職する場合、早いうちから行動したほうが良い場合が多いです。
一から経験や知識を積み直すわけなので、早くから始めておいた方が仕事に馴染むことができるからですね。
転職市場では即戦力が求められますから、経験が無いのなら圧倒的に不利となってしまいます。
20代後半以降になると、未経験での転職は難しくなるでしょう。
なので、新しい業界に挑戦するのなら、第二新卒の間に転職しておく必要があるわけです。
24歳の年齢なら未経験でも採用される可能性が高いので、ジョブチェンジをするのなら適した時期だといえます。
24歳の転職で失敗しないための秘訣
自分が求める条件を明確にする
会社選びで失敗しないためには、自分が求める条件をハッキリとさせることです。
仕事をする上で必要な条件を洗い出して、紙に書き出してみてください。
- 残業なしで定時で帰りたい
- 20代で年収500万円以上もらえる
- 通勤時間は40分以内
- 有給を自由に取得できる
- Webディレクションの経験ができる
- 実力で出世できる評価制度がある
上記のように、思いつく限りの条件を箇条書きにしてみましょう。
それが叶うかどうかは別として、すべての希望条件を書き出すことがポイントです。
次に、それらの中で優先順位を付けてください。
絶対に達成したい条件・できれば達成したい条件・達成できなくても良い条件など、優先度の高い順にランクを付けていくわけです。
そうすれば、会社選びで迷うことは無くなりますし、理想と異なる会社に入ってしまうことも無くなるでしょう。
自分のアピールポイントを考える
24歳だと社会人経験が1年ちょっとしかないですが、その中で学んだことや獲得したスキルがあるはずです。
それらは、自分のアピールポイントとなります。
何の社会経験もアピールできないなら、新卒と変わりません。
それだったら、新卒を採用したほうがマシだと思われるでしょう。
- 今までどんな仕事をしてきたのか?
- 仕事をする上で心がけていたことは何か?
- 印象に残っている仕事のエピソードはあるか?
- 入社後に活かせる経験やスキルは何か?
- 何のために転職をするのか?
このような問いを考えることで、アピールポイントが明確になってきます。
他の応募者との差別化にもなりますから、真剣に考えるようにしてください。
応募先企業が求める人材像を探る
自分が応募する企業が、どんな人材を求めているのかを知らないといけません。
企業のニーズを知らなければ、的外れなアピールをしてしまうからです。
転職活動の自己アピールは、企業のニーズに則している必要があります。
企業が求めている人材を調べて、それに合ったアピールをするということですね。
そのためにやるべきことは、以下の通りです。
- 企業のホームページを見る
- 求人広告を隅々まで読み込む
- ネットで検索する
- 製品・サービスを利用してみる
企業のホームページや求人広告には、企業理念や経営者のメッセージなどが書かれているはずです。
それを読むことで、その企業のビジョンなどを知ることができるので、そこから求める人材像を予想していきます。
また、インターネットで会社名や社長名を検索すると、インタビュー記事や関連ブログなどが出てくることがありますね。
それらも貴重な情報源なので、細かくチェックしておきましょう。
最後に、その会社の製品やサービスを利用することも大切です。
実際に利用することで感じることがありますし、どんなスキルが必要なのかなども分かってきます。
店舗や会社に足を運んでみれば、従業員の雰囲気から社風を読み取ることができるはずです。
若い人ほど転職エージェントを利用するべき
24歳で転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用しましょう。
キャリアカウンセリングによって得られるものは多いですし、自分の隠れた魅力を知ることができたりするからです。
社会経験が浅いうちは、自分のアピールポイントが分かりません。
自己分析にも主観が入ってしまいがちなので、正しく自分の価値を理解するのが難しいわけですね。
でも、キャリアアドバイザーに相談することで、転職のプロの目線から自分を正しく評価してもらえます。
強みや弱みを知ることができれば、面接でのアピール方法も分かるでしょう。
さらに、非公開求人の紹介、企業に合わせた応募書類の作成と面接対策、給与などの条件交渉など、あらゆるサポートを行ってもらえます。
転職活動を有利に進めるためには必須だといえるので、転職活動を有効に活用しましょう。
以下のエージェントは、20代に特化して実績が高いですから登録しておいてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
60,000人以上のカウンセリング実績がありますから、5~10年先を見据えた提案をしてもらえるでしょう。
応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。