25歳という年齢は、自分の将来について真剣に考え始める時期だと思います。
- 今の仕事にやりがいを感じられない
- 会社の将来性が不安だと思っている
- 契約社員から正社員になりたい
- 結婚を機に転職を考えている
- もっと年収の高い会社で働きたい
- 残業や休日出勤のない会社で働きたい
など、社会人になって数年もすると、現在の会社に対して不満が出てくるでしょう。
入社したばかりの頃は気にならなくても、社会のことが分かってくると会社の問題点が明白になってくるはずです。
なので、この時期に転職を考える人が増えるわけですね。
今よりも待遇を改善させたり、他の業界へチャレンジしたりといった目的で、転職活動を始めていきます。
でも、年齢が若いために、転職するにあたって不安を持つ人も少なくありません。
- 経験不足でも大丈夫だろうか?
- 3年もたたずに退職して良いのだろうか?
- 今よりも待遇が悪くなったらどうしよう
良くも悪くも25歳は中途半端な年齢なので、迷いが生まれるのは仕方ないでしょう。
この時期に転職して成功する人もいれば、残念ながら失敗する人もいます。
25歳という年齢は人生の方向性を決定づける大切な時期なので、安易に行動しないようにしてください。
ここでは、25歳からの転職を成功させる秘訣を紹介します。
目次
25歳なら第二新卒枠で応募することができる
一般的に、新卒で入社して3年目までの人材を「第二新卒」と呼びます。
社会に染まっていないフレッシュな人材なので、若手が不足している企業からは強いニーズがあるんですね。
新卒の次に優遇される年齢層のため、他の応募者よりも有利なボーナスステージだといえるでしょう。
企業が第二新卒を優遇するのは、以下のような理由からです。
下のグラフは、人材サービスの「エン・ジャパン」が、企業の採用担当者に行ったアンケート結果となります。

参照:エン・ジャパン
- 新卒採用で充足できなかったから
- 若い方がいいから
- 経験採用は難しいから
新卒採用で良い人材に恵まれなかった企業が、第二新卒で若手を募集するケースが多いということですね。
どうしても大手の有名企業に新卒は集中するため、中小企業では新卒採用に苦戦しがちです。
だから、若手の人材を補うために第二新卒から募集します。
企業からすると、基本的なビジネスマナーやスキルを身に付けているので、新卒よりも育てやすいというメリットがありますね。
第二新卒の採用に積極的な企業は多いですから、この機会に転職をして成功している人は少なくありません。
第二新卒はキャリアチェンジのラストチャンス
興味のある業界に新卒で入ることができても、実際に働いてみると理想と異なっていることがありますよね。
自分のやりたいことではなかった場合、仕事に情熱を持てなくなるでしょう。
そういった場合でも、第二新卒の枠であれば、新しい業界へ挑戦することができます。
先述の通り、第二新卒を募集する企業は、新卒採用で足りなかった部分を補おうとしているわけです。
なので、未経験者を教育する制度を整えており、今までの経験は考慮されません。
通常、中途採用では即戦力が重視されるのですが、第二新卒に限ってはスキルが無くても問題視されないでしょう。
初めから教育することを前提としているので、経験を求められないのが特徴ですね。
そのため、全く初めての業界であっても転職で不利にならないですし、経験不足を理由に断られることはありません。
25歳は第二新卒枠にギリギリ入るので、若さを活かした転職ができます。
26歳以降になると一般的な中途採用枠での応募になりますから、即戦力が求められて難易度が高くなりますね。
未経験の業界へ挑戦するなら、25歳は最後のチャンスだといえます。
だから、早目に動き出すようにしてください。
25歳で転職を考える理由
厚生労働省の発表によると、新卒の就職者の内3年以内の離職率は30%程度となっています。

引用:厚生労働省
大企業ほど離職率は小さくなっていますが、それでも3~4人に1人は3年以内に退職しているわけです。
主な退職理由は、以下の通りですね。
- ブラック企業だった(サービス残業や休日出勤)
- 上司からのセクハラやパワハラがひどい
- 厳しいノルマやプレッシャーで耐えられない
- 自分のやりたい仕事ではなかった
- 会社に将来性を感じられない
- 人間関係が上手くいかなかった
就職活動時の企業研究が甘かったとも言えるのですが、入社してからでないと分からないことも多いので仕方ないでしょう。
どんな理由でも自分にとっては正当なので、20代半ばで会社を辞めるのは恥ずかしいことではありません。
25歳は転職のタイミングなのかをしっかり考えよう
自己分析を行って転職するべきかを考える
第二新卒は転職に有利だとしても、安易な気持ちで転職はしないでください。
焦って転職しても自分の理想とする会社に入れるとは限りませんし、前の会社の方が良かったなどと後悔をするかもしれません。
特に、25歳前後は周りの同期で転職する人が増えるはずです。
そういった状況だと、「自分も転職しなきゃ!」と盲目的に考えてしまいがちなので注意しましょう。
転職前には、以下のことをしっかりと考えるようにして下さい。
- なぜ転職したいと思うのか
- 自分のやりたいことは何なのか
- それは今の会社で実現できないことなのか
- 他部署への異動などの選択はできないか
ちゃんと自己分析をしておかないと、本当に自分が求める仕事に就くことはできないでしょう。
勢いだけで転職をしてしまったら、すぐに嫌になって辞めてくなってしまいます。
だから、自分と向き合ってみて、本音を探るようにしてください。
自己分析のやり方については、「転職を成功させるための自己分析」で詳しく解説しています。
将来を見据えて転職のタイミングを決める
25歳という年齢は非常に選択肢が広く、転職市場では企業からのニーズが多いです。
ただ、この時期に転職してしまったことで、理想的なキャリアを築けないといった問題が起きるかもしれません。
まず、転職市場には「第二新卒」と「中途採用」の2つの枠があります。
- 第二新卒
-
実績よりも人柄や意欲などのポテンシャルを重視して評価する。
未経験の業界であっても、やる気さえあれば採用される可能性がある。 - 中途採用
-
経験やスキルなどの即戦力を重視して評価する。
アピールできる実績がないと採用の可能性は低い。
内定のもらいやすさでは、第二新卒に圧倒的に分があります。
中途採用よりも、選考において有利になりやすいでしょう。
ただ、これまでの経験が評価されないために、一から実績を積み直さなくてはいけません。
自分と同年代は3年のキャリアがありますから、それと比べると劣ってしまいますね。
一方、中途採用は自分の経験やスキルを活かして転職することができます。
即戦力性が評価されないと内定をもらえないですが、実績をうまくアピールできれば飛躍的に年収をアップさせることも可能です。
一つの業界で4~5年の経験を積んでいれば、確実にキャリアアップにつなげることができるでしょう。
以上のように、それぞれの応募枠によってメリット・デメリットがあります。
ちゃんと将来を見据えて転職を考えないと、後悔することになるかもしれません。
業種や職種に不満が無いなら転職する必要はない
第二新卒での転職は、未経験の業界・職種への応募に向いています。
新卒と同じように、過去の経験が重要視されていないからですね。
逆にいうと、同業界・同職種への転職を考えているなら、第二新卒枠での転職は意味が無いことになります。
同じ業界で転職するなら、今までの経験を活かして中途採用枠で転職したほうが有利です。
だから、20代後半まで仕事を続けて、何かしらの実績を出してから即戦力をアピールしたほうが良いでしょう。
第二新卒を求める企業は多いですが、他の分野に興味がないなら今の会社でキャリアを積むようにしてください。
異業種への転職ならすぐに動き出すべき
今の仕事とは異なる分野の仕事がしたいなら、25歳での転職はベストなタイミングだと言えます。
先述の通り、第二新卒枠での応募ができるので、未経験であっても問題なく選考してもらえるからですね。
26歳以降になると経験が求められるため、中途採用で内定をもらうのは厳しくなります。
他の経験者と比較されますから、よほどのアピールポイントが無いと勝負になりません。
なので、この機会を逃してしまうと、後悔することになるでしょう。
転職するかどうかは慎重に考えるべきですが、25歳は異業種転職のリミットなので早急に決断してください。
本当にやりたい仕事がある場合、転職しないことがリスクになりえます。
思い切って新しい世界へ踏み出すべきですよ。
転職するかどうかで迷った時の判断基準
今の会社に大きな不満があっても、いざ転職しようとすると迷いが生じると思います。
転職しても問題が解決するとは限りませんし、自分の希望するような職に就ける保証も無いからです。
たしかに、第二新卒は転職に有利ですが、すべての人が成功するとは限りません。
よく考えてから行動しないと、後悔することになる可能性がありますね。
転職するかどうかで迷った時には、以下のことを自問自答してみてください。
解決できる望みが無いのなら、早いうちに転職をするべきです。
- 自分のやりたい仕事ができる環境がない
- サービス残業や休日出勤が当たり前のブラック企業である
- 会社の業績が思わしくない
こういった状況は、自分の力では改善のしようがないですよね。
そのまま働いても無駄に時間を過ごすだけなので、さっさと退職して他の会社へ行った方が良いでしょう。
- セクハラ・パワハラを受けている
- 仕事がきつくて精神的・肉体的に限界
上記の場合であれば、部署を変えてもらえば解決する可能性があります。
まずは人事部に相談をしてみて、社内異動ができないかどうかを確認してみてください。
それでも無理そうであれば、転職すると良いでしょう。
自分にできることをやっておけば、何の未練もなく辞めることができるはずです。
まずは、問題解決のために、やるだけのことをやりましょう。
25歳が第二新卒の転職で成功ために必要な3つのこと
自分のアピールポイントを明確にする
第二新卒においては、これまでのキャリアは重要視されません。
だから、未経験の業界・業種への転職であっても、採用されるチャンスはあります。
でも、これまでに3年の社会人経験があるので、そこで得たものをアピールする必要はあるでしょう。
やる気だけしかアピール材料が無いのなら、新卒を雇った方がマシです。
なので、新卒と比較されても負けないように、自分のアピールポイントを明確にしておいてください。
25歳だと大した仕事は任されていないでしょうが、それでも色々な経験や学びがあったはずです。
名刺交換や電話対応などのビジネスマナー、基本的な業務スキルなど、それらも立派な武器なのでアピールできるようにしましょう。
「自分の持っているスキル」と「応募先企業が求めるもの」の共通点を探し出し、それをアピールすることで採用担当者に興味を持ってもらえます。
どんな活躍ができるかを期待させることが大切
第二新卒で注意深く見られるのは、これからの将来性についてです。
今はスキルや実績を持っていなくても、入社後に成長が期待できる人材を求めています。
なので、今後のポテンシャルを期待させるアピールができるかが大切ですね。
- 過去の職歴でどんな経験をしたのか
- その経験から何を学んだのか
- それを入社後にどのように活かせるのか
上記のようなことを、具体的なエピソードで語れるのが良いですね。
それに加えて、ハキハキとした受け答えなどで、やる気や若さなどもアピールしてください。
不動産における難しい法知識などを身に付けることができ、高額商品を扱うことで顧客に対する細やかなフォローについて学びました。
顧客目線でのコミュニケーション経験を活かして、御社の商品企画でもニーズのある提案ができるようにしたいです。
このような具体的なアピールができれば、採用担当者に興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
納得できる転職理由を用意する
第二新卒の求人に応募するということは、新卒で入社して3年以内で転職することになります。
短期間での転職になりますから、その理由については明確に説明できなくてはいけません。
採用担当者が納得できる理由を言えなければ、単に忍耐力が無いだけの人間だと思われてしまいます。
「またすぐに辞めるだろう」というレッテルを貼られてしまうと、せっかくの第二新卒枠でも内定をもらえないでしょう。
もちろん、仕事が嫌だというようなネガティブな理由ではダメなので、将来を期待させるようなポジティブな理由を言える必要があります。
「○○がしたい!」というような、前向きなビジョンを語れるようにしてください。
逃げの転職ではないことを説明できれば、面接官も安心してくれるはずです。
第二新卒は転職エージェントを使うのがおススメ
25歳は若手で経験が浅いですが、「第二新卒」というカテゴリに入ります。
今後の成長を期待して積極的に採用する企業が多いので、転職することは難しくありません。
ただ、ここでの転職に失敗すると、今後の将来に大きく影響してしまいます。
20代後半以降からは経験が重要視されますから、まともなスキルが身に付かない仕事は避けるべきです。
なので、仕事選びは慎重にならないといけませんね。
25歳で転職するなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
キャリアカウンセリングを受けられるので、将来の方向性について相談に乗ってもらえるわけです。
自分が目指す業界に将来性があるのか、自分に適正があるのか、どれくらいの収入が望めるのかなど、プロのキャリアアドバイザーの意見を聞くことができます。
若いうちから方向性を定めておけば、30台を超えてから一気にキャリアアップすることができるはずです。
以下の転職エージェントは、若手に特化しているので25歳からの転職にピッタリでしょう。
無料で利用できるので、ぜひ登録してみてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
60,000人以上のカウンセリング実績がありますから、5~10年先を見据えた提案をしてもらえるでしょう。
応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。