自分の時間を大切にしたい人は、アルバイトで生計を立てていたりしますよね。
フリーターなら自由にシフトを組むことができますし、自分の趣味に没頭したい人には向いているかもしれません。
ただ、若いうちはそれで良いかもしれませんが、フリーターのままで一生を過ごすことはできないでしょう。
将来を考えると就職しておいた方が良いですから、早くフリーターを卒業できるようにしてください。
今回は若者フリーターが若いうちに絶対に就職すべき理由について解説します。
目次
若者がフリーターになるパターン
明確な仕事の目標がなく、とりあえずバイトを続けている
そもそも、若者はなぜフリーターになってしまうのでしょうか。
まず一つ目に多いのが、 仕事に対しての明確な目標がないというパターンです。
就職活動の時期に自分がやりたい仕事が見つからなかったため就職活動を行わず、そのまま卒業してとりあえずバイトをしています。
バイトを続けながらも、結局「仕事」に対してのモチベーションが上がらずに、一旦バイトで生活をつないでいるのです。
目的も無いままでバイトをしているだけなので、成長することはありませんしスキルも身に付かないでしょう。
同年代で正社員をしている人と比べると、どんどん差を付けられてしまいます。
一度は就職したが会社に馴染めずに退職した
もちろんフリーターの誰しもが、一度も就職したことがないわけではありません。
正社員として働いたものの、空気間が合わずに辞めてしまい、フリーターになる人もいます。
学生生活の頃は自分が好きな人とだけ接していれば良かったものの、社会人生活では嫌な人や苦手な人でもコミュニケーションを取りながら仕事をしていかなければなりません。
社会人としてのコミュニケーションスキルが身に付いていかず、どうしても周りに馴染むことができずに辞めてしまう人も一定の割合いるのです。
ミュージシャンや漫画家などの夢を追いかけている
一度はアルバイトをしたことのある方だと分かると思いますが、アルバイト先の同僚として多いのが夢を追いかけながら、生活費を稼ぐためにアルバイトをしている人です。
夢の内容として多いのが、ミュージシャンや漫画家など、突発的な予定が入りやすい職業ですね。
彼らにとっては音楽活動や執筆活動がメインですが、生活をするためには他の仕事もしなければとてもではないですが暮らしていけません。
そのため、比較的予定を調整しやすいアルバイトを収入源としながら夢を追いかけ続けているのです。
明確な夢がある人は成功できるかもしれませんが、夢が破れてしまうと何の保証もないフリーターを続けるしかないでしょう。
新卒で一社も内定をもらえなかった
少し悲惨なパターンが、新卒時代に頑張って就職活動をしながらも、一社からも内定をもらえなかったというものです。
彼らはやりたい仕事も決まっており、相当な時間をかけて就職活動をしたにも関わらず、努力が報われなかったことで一度心を折られてしまっています。
フリーターをしながらこれではいけないと分かっていながらも、新卒時代の就職活動の失敗がトラウマになり、動き出せずにいるのです。
年齢が上がるほどフリーターは厳しくなる
雇用が安定しないので生活の保障がない
このように、フリーターになってしまうパターンは人それぞれですが、フリーター生活を続けていると年齢を重ねるほど様々な点から将来的に厳しくなります。
その一つが、雇用の不安定さですね。
フリーターはアルバイトという有期雇用の契約を結んでおり、契約の更新時に更新がされず仕事がなくなってしまう可能性があります。
更には、アルバイト先の不景気などが原因で、契約期間中にも関わらず急にクビになることもあるのです。
明日急に仕事がなくなる=収入がなくなるという生活の保証がされていない状況で、生きていかなければいけないのがフリーターの実情となります。
社会保障が薄いので万が一の時が大変
正社員とよく比較されるデメリットの一つが、社会保障の薄さです。
正社員の場合、会社が天引きする形で様々な社会保障に自動的に加入しており、その費用の一部を会社が担保してくれています。
しかし、フリーターは基本的に社会保障は自ら多くのお金を払って入ったり、そもそもフリーターでは加入できない保険もあるなど、国民全員が加入できる保障範囲の少ない保険にしか加入できていません。
たとえば、フリーターは国保に加入していますが、正社員は健康保険に加入できます。
国保に無くて健康保険にあるのが「傷病手当金」と「出産手当金」で、これがあると無いとでは万が一の時の支援が大きく違ってくるでしょう。
「傷病手当」は、ケガや病気で働くことができなくなった時に、最大1年6カ月、給料のおよそ3分の2の給付を受け取ることがという制度です。
正社員はケガや病気で長期離脱をしても解雇されづらい上に、この手当のおかげで収入が急になくなっても生活に困りません。
「出産手当金」は、出産の際に手当金がもらえる保険制度で、女性限定ではありますが、出産前後で最大14週間、給料のおよそ3分の2の給付を受けることができます。
この手当ては、お母さんが産休から復職するまでの家計を支える大きな手当となるのです。
しかし、フリーターですと長い人生の中で起きるハプニングやライフイベントに対応しきれる保障がないのです。
万が一の保障がないとなると、自分で貯金しないといけないので生活は苦しくなるでしょう。
収入が少なく貯金ができず将来の人生設計ができない
雇用の安定がないことに加えて、雇用されていたとしても収入が少ないというのがフリーターの辛いところです。
しかも、正社員が年齢を重ねるほど収入が多くなっていくのと正反対に、フリーターは年齢を重ねるほど収入が少なくなっていきます。
なぜなら、フリーターの収入は時給換算だからです。
若い頃は無理が利くので長時間労働が可能ですが、それでも満足のいく貯金ができるほどもらえるわけではありません。
加えて、年齢を重ねるほど体力的に働ける時間は短くなっていき、収入は下がっていきます。
正社員であれば年齢を重ねるほど貯金ができる額が増えていくのに対して、フリーターは貯金を増やすどころかすり減らす一方です。
これでは、将来の人生設計などしても実行するお金がないので、徒労に終わってしまいます。
単純作業ばかりなので専門スキルを高められない
社会で重要な仕事を任されるのは、基本的に正社員です。
つまり、アルバイトはいわゆる体力仕事や雑用のような、誰がやっても業績への直接的影響のない単純作業ばかり任されることになります。
その結果、当たり前ですがフリーターには、履歴書にかけるような専門スキルは身についていきません。
働けども働けどもキャリアにおける実績が積み上がっていかないのです。
なので、年を取ってから就職しようと思っても、スキルが無いために企業から相手にされません。
同年代の正社員は何かしらのスキルがありますから、そういった人と比較されると絶対に負けてしまうからです。
スキルアップできないという点で、フリーターは非常に社会的に不利となりますね。
フリーター歴が長いほど就職しにくくなる
フリーターは、いくら働き続けても社会からは職歴と認められません。
社会人としてのしっかりとした経験がない人物とみなされまるため、フリーター歴が長ければ長いほど正社員の就職は困難になっていくのです。
30歳を過ぎてまでフリーターをしていた場合、就職するのは絶望的となるでしょう。
フリーターを続けるほど自分の首を絞めることになるので、少しでも早く正社員を目指さないといけません。
若いうちに就職するべき理由
企業は人材を育てたいので若者を求めている
ここからは、フリーターが若いうちに就職するべき理由について更に詳しく見ていきます。
まず一つに、企業は人材を育てたいので、若者を求めているということです。
少子高齢化で若い労働力はますます不足しているため、企業は若い人材を早く採用し将来の中軸を担っていってほしいと考えています。
もちろん、企業の中軸を担うような人材はすぐには育ちません。
また、中軸を担うということは、その企業の文化や仕事のやり方をよく理解するということです。
下手に他の会社の息がかかった中堅よりも、極力ポテンシャルのある若手を採用し、大事に育てていきたいと考えています。
社会経験の薄い若者を採用することで、5年・10年後の戦力になることを期待しているんですね。
そのため、採用活動においても若者を優先して選ぶ傾向にあります。
30代以降は経験を求められるので未経験だと厳しい
年齢を重ねるほど、企業の採用基準も上がっていきます。
とりわけ、30代以降で正社員就職をしようと思えば、基本的に即戦力が求められるでしょう。
基本的には、その業界・職種での経験・実績がある人しか採用されなくなります。
もし30代までフリーターであれば専門性は皆無ですし、正社員就職への道が一気に狭まってしまうのです。
貴重な若者時代をフリーターとして過ごすのは、かなりリスクが高いことだと分かるでしょう。
就職支援制度の多くは30代以下を対象としている
フリーターが正社員就職をする上で、非常に大きな助けとなる就職支援制度も対象はほとんどが若い人材、つまり30代以下を対象としています。
単純な就職口のサポートから、能力開発の研修など、20代の若い内であれば様々なサポートがあるため、フリーターでも就職できるチャンスがグッと高くなるのです。
30代以降で就職活動をするなら行政のサポートは受けられませんし、正社員になるのは相当な苦労が必要になるでしょう。
年齢が上がるほど同年代の社会人との差が広がってしまう
採用をする企業側が採用するかどうかを決める判断軸となるのが、同世代との比較です。
たとえば、20代前半を採用するなら社内の20代前半と比べて優秀かどうかを判断し、30代前半なら同じように社内の30代前半と比較することになります。
20代前半であれば、自社の社員も対してスキルが高くないため、フリーターでもチャンスはあるでしょう。
しかし、30代前半であれば社員のほとんどが一定の専門性もついた即戦力人材です。
この傾向は年齢が上がるほど顕著になるため、フリーターが就職をしようと思うと、採用基準が低い若者の方が有利となります。
若者フリーターのための就労支援制度を利用しよう
ここまでのところで、なぜフリーターが若いうちに就職をすべきなのかについては、かなり分かっていただけたでしょう。
「これで若いうちに就職しよう!」と思っていただけたら、必ず若者フリーターのための就労支援制度を利用することをオススメします。
どの就職支援制度を使うかは、使う人の状況によって変わるので以下を参考にしてください。
地域若者サポートステーション
学校を中退した方、就職に向けて何をしていいか分からず困っている方に推奨されているのが、地域若者サポートステーションです。
15~39歳を対象としているので、かなり幅広い年齢層が使える支援施設ですね。
厚生労働省から委託されたNPO法人や株式会社が運営しており、独自の就職ノウハウを持っているので信頼性が高くなっています。
キャリアコンサルタントなどの専門家が、一人一人の状況に応じて就職に向けた相談・支援を行ってくれるため、個別の状況に合わせたアドバイスをもらえますよ。
ジョブカフェ
就職活動について最低限の理解ができているという方は、ジョブカフェがいいでしょう。
ジョブカフェは、自分にあった仕事を見つけるための色々なサービスを、1カ所ですべて無料で受けられる場所と銘打っています。
46の都道府県が設置、各地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験などが受けられるのが特徴です。
全国にありますから、最寄りの施設を訪問してみるといいでしょう。
求職者支援訓練
就職に向けて専門性を身に付けたいという方には、就職支援訓練制度を使うことをオススメします。
就職支援訓練制度とは、雇用保険を受給できない求職者を対象とした制度です。
つまり、健康保険に加入していないであろうフリーターのほとんどが対象になります。
技術系からバックオフィス系など、様々なスキル習得のための支援が整っているため、自分がやってみたい仕事から受講内容を選択してみるといいかもしれません。
地方自治体で独自の就職支援をしていることもある
ジョブカフェと同じように、地域によって特色を出して就職支援をしているのが地方自治体です。
地方自治体であれば、その地域について他組織以上に精通し、寄り添ったサービス提供が受けられます。
実際に厚生労働省もハローワークと地方自治体の連携を推進していますので、地方在住者でフリーターから就職をしようとしている方は、積極的に利用してみるといいかもしれません。
その地方での求人をたくさん集めているので、求人サイトにも掲載されていないようなニッチな企業を見つけることができます。
地元で働きたいという人は、自治体を訪ねてみるのも良いと思いますね。
フリーターからの就職は就職エージェントを利用しよう
これまでお伝えしたように、フリーターから正社員を目指すのであればスピード勝負です。
若い方が応募できる求人が多いですし、選考で有利にもなります。
20代の内に就職活動を始めておけば、正社員になることは難しくないでしょう。
フリーターから抜け出したいなら、一刻も早く動き出すようにしてください。
ただ、初めて就職活動を行う場合、何から始めればいいのかが分かりませんよね。
就職することを焦りすぎると、あまり興味のない会社に応募してしまったり、ブラック企業に入ってしまうことがあります。
焦っても良い結果を得ることができないので、会社選びは慎重に行わないといけません。
そこで、就職エージェントを利用することをおススメします。
キャリアアドバイザーが担当についてくれますから、求人の紹介から応募書類の作成、面接対策までを行ってくれるわけです。
フリーターでも応募できる求人を紹介してもらえますし、きちんと審査をしているのでブラック企業の求人はありません。
初めて就職活動をする人なら、絶対にエージェントを利用するべきですよ。
以下のエージェントは、フリーターに特化していて実績が豊富です。
無料で利用できますから、ぜひ使ってみてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
60,000人以上のカウンセリング実績がありますから、5~10年先を見据えた提案をしてもらえるでしょう。
応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。