親と一緒に暮らしていれば、仕事をしていなくても生活をすることは可能でしょう。
ただ、親がいつまでも元気とは限りませんし、そんな生活をいつまでも続けることは難しいです。
親が働けなくなってから慌てて就職活動を始めても、無職期間が長い人は企業から相手にされません。
過去に職歴があったとしても、仕事をしていない期間が長くなるほど感覚は麻痺していくものです。
「仕事をしなくてもなんとかなる」は一時的なもので、中長期的に見ると決して明るい未来はないといえますね。
無職だからと諦めているかもしれませんが、実は正社員就職の可能性はあります!
今回は、無職から正社員就職をする方法について解説します。
目次
無職でいることのデメリット
安定的な収入が入ってこない
そもそも、なぜ無職でいるべきではないのでしょうか。
デメリットの一つとして、まず安定的な収入が入ってこないということが挙げられます。
当たり前の話ですが、収入が入ってこないということは、生きていくためのお金がないとうことです。
そのため、何をするにも周りに頼るしかなくなります。
また、もし生活を支援してくれていた親族が亡くなってしまった場合、本当に生きていくことができなくなってしまうのです。
社会的な信用が一切ない
無職は収入がなく、自分の面倒を自分で見ることができないため、社会から認められません。
社会的な信用が一切ないということは、生活する上であらゆる選択肢を狭めることになります。
たとえば、結婚を考えている相手がいる場合、多くのハードルに待ち構えていますね。
社会的信用がないため、そもそも結婚自体を相手の両親に認めてもらえない可能性が高いです。
また、ライフイベントで大きな出費が必要になった際、社会的信用がないがゆえに、ローンを組むことはできないでしょう。
車を買ったり、家を建てたりなど、家庭を持つ方が憧れるあらゆるライフイベントを実施することができないのです。
無職期間が長引くほど就職が難しくなる
また、無職の期間が長くなれば長くなるほど、就職が難しくなるというデメリットもあります。
なぜなら、無職期間が長いほど、単純に企業の評価が下がるからです。
企業は中長期的に定着し活躍してくれる人材を採用したいと考えています。
仕事に対する高い意欲を求めますし、簡単に辞められてしまうと困ってしまうわけです。
無職期間が長い人だと、仕事の意欲や定着の度合いなどに不安が残りますね。
そのため、無職期間が長いほど「働く意思」がないと受け取られ、採用対象になりえないのです
就職に対する焦りから自信を無くしてしまう
もちろん無職の方の中には、自身の立場が危ういものだと自覚している方もいると思います。
社会はレールから外れた人に冷たいですし、長く無職を経験していると就職しづらくなるからです。
そうやって危機感を持つほど、早く就職しないといけないと焦ってしまいます。
その焦りが大きいほど自信をなくしてしまい、最終的にはその自信のなさから現実から逃避したり、引きこもってしまい自堕落な生活を送ってしまうことにもつながりかねないのです。
無職から抜け出すためにやるべきこと
選ばなければ仕事はあるので人生の終わりではない
このように、無職でいることは大きなデメリットを生み出し続けます。
それでは、無職から抜け出すことにはどうすればいいのでしょうか。
まず分かってほしいのは、なんとなく就職できないという自身が作り出した自身への偏見を拭いさることです。
なんとなく「無職だから」が口癖になっているほど、真剣に仕事を探したことがないのでしょうか。
世の中には、選ばなければ必ず働き口はあります。
自分が抱く仕事への幻想は捨てて、選ばなければ仕事は必ずあるという前向きな気持ちを取り戻してください。
諦めなければ絶対に仕事は見つかりますし、生活できなくなることはありません。
悲観的になるのは止めて、前向きに考えるようにしましょう。
生活が乱れていれば規則正しい生活習慣に戻す
また無職の方の多くは、仕事という軸がないために生活習慣が乱れがちです。
生活習慣が乱れることで、社会との距離が生じて気持ちもすさんでしまいます。
そのままで就職活動を始めたとしても、寝坊して面接に遅刻するかもしれませんし、昼夜逆転生活は体への負担が大きいです。
規則正しい生活に戻すことで心も体も立て直し、社会人として活躍する準備を整えましょう。
実際に仕事を始めた時にも、スムーズに職場に馴染むことができるはずです。
ハローワークに行けば同じ境遇の人がいるので安心できる
無職というのは、非常に孤独な存在です。
そのため、どうしても自分に自信が持てなかったり、頑張ろうと思ってもその努力をし続けることが難しい境遇にあります。
そういった孤独な状態から脱却するために、ハローワークへ行ってみましょう。
ハローワークでは同じく仕事を探す無職の方々が多くいるため、同じ境遇の仲間を作ることで壁にぶつかっても励まし合うことができ、就職活動という荒波を乗り切ることができるのです。
一人で就職活動をする心細さから解放されますから、自信を持つことができますよ。
いつまでに就職するかのスケジュールを決めてしまう
次に大事なのが、「スケジュール」です。
無職の最初のときは、そのうち就職しようという考えもあったのではないでしょうか。
しかし、大事なのは「そのうち」ではなく、具体的な年月日です。
何事もゴールが決まっているから逆算して行動できるわけで、そのうちという曖昧なゴールでは焦りもしないため動き出せるわけはありません。
もちろん、そのスケジュールが完璧に進められるとは限りませんが、どんな形であればスケジュールを決めてしまうことで自分を追い込むことが大事なのです。
ダラダラと活動期間が長引いてしまわないためにも、スケジュールの設定は必要となります。
やりたい仕事よりも「できる仕事」を探す
無職の時の仕事探しほど、難しいものはありません。
基本的に無職の方は、企業からの評価は低いため、何となく自分がやってみたい仕事ばかり探して何となく応募して何となく落ちるという方が少なくありません。
採用は需要と供給ですから、お互いが相思相愛になって初めて採用が成り立ちます。
やりたい仕事だけを探していては、都合よく求人が見つからないかもしれませんし、自分のスキルが足りないかもしれません。
一方、できる仕事を探せば、選択の幅が広がって就職しやすくなるわけです。
できる仕事でキャリアを積めばやりたい仕事ができるチャンスがやってくるので、最初の内は選り好みをしないことが大切となりますね。
スキルに自信がないなら職業訓練に通ってみる
もちろん、何ができるか洗い出してみた結果、自分ではできる仕事がなさそうだと思う方もいるかもしれません。
そのようにスキルに自信が無い方は、職業訓練に通ってみることをおすすめします。
職業訓練では技術系から事務系まで、幅広く実社会で役立つスキルの授業を受けることができます。
職業訓練を通じて資格を取得し、高待遇で就職できる方もいるなど、まさにスキルを身に付けて就職したい方にはピッタリの制度なのです。
何のスキルが無い方でも実用レベルの能力を得ることができますから、就職の際の強力な武器となるでしょう。
無職が仕事を選ぶときのポイント
人が足りない3Kの求人なら決まりやすい
先述したように、無職の方が仕事を探す際は、「できる仕事」を探すのが重要です。
具体的な仕事選びのポイントしては、まず1つ目に人手が足りない3Kの求人を探してみることをおすすめします。
3Kは「きつい、危険、きたない」の3つのKを表しています。
業界でいうと、介護業界や建設業界などが3K業界として挙げられますね。
しかし、介護業界や建設業界は市場としては右肩上がりに成長を続けており、一度就職すれば職を失う可能性は少ないですし、スキルを身につけることで待遇も一定改善できます。
そのため世間のイメージが悪いものの、無職から就職する業界としては狙い目です。
その分野でのスキルを身に付けておくと、その後も仕事に困る可能性は低いでしょう。
「急募」の求人に絞ると面接までたどり着きやすくなる
また、とりわけ一時的に人材不足に悩んでいる企業に応募することで、合格の可能性が高まります。
それが、求人募集で時々目にする「急募」案件です。
求人票に急募と記載がある場合は、急な退職者が出た場合など、新しく人を採用しなければ業務が成り立たなくなる状況であり、採用の選考条件が多少なりとも低くなる傾向にあります。
そのため、「急募」案件に集中的に応募することで書類選考が受かりやすくなり、面接選考にたどり着く可能性も上がるはずです。
転職サイトでは、急募の案件に絞って検索できたりすることもあるので、積極的に探してみると良いでしょう。
内定までのスピードが早いため、すぐに仕事を見つけたい人にピッタリでしょう。
どんな仕事でも最初はきついので3ヶ月は続ける覚悟を持つ
また、事前に就職にあたっての覚悟をしておくことも大事です。
それまでの無職期間、あらゆる労働をしてこなかったことを考えると、どんな仕事でも最初は相当キツイと思います。
しかし、きついのは当たり前という覚悟をもって、まずは3ヶ月続ける覚悟を持ちましょう。
就職すると必ず試用期間という時期がありますが、試用期間は一般的に3ヶ月と言われています。
試用期間を過ぎれば雑用以外にも本格的な業務に参加することができますし、幅広い仕事ができるようになるはずです。
最初の数ヶ月で仕事が楽しくないと決めつけるのではなく、ある程度の期間を経てから判断を行うようにしてください。
興味のない仕事でも続けることでやりがいを持てるようになる
3ヶ月を過ぎて最低限の経験を積めたところから、徐々に仕事でできることも増えてくるはずです。
最初は興味がないと思っていた仕事でも、仕事を続けていき出来ることが増えてくると、不思議とやりがいを持てるようになっていきます。
「もっとこうしてみたい」「◯◯は改善できるのでは」など、できることが増えたことで新しくチャレンジしたいことが増えてくるはずです。
それがやりがいに繋がるので、最初は興味ない仕事でも続けるようにしてください。
行政機関の職業紹介サービスを利用してみる
ハローワーク(公共職業安定所)
自力で仕事を探し続けることもよいですが、無職の方向けに行政機関の職業紹介サービスを利用してみるのもいいでしょう。
日本で一番有名な職業紹介としては、ハローワーク(公共職業安定所)が挙げられます。
民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。
また、地域の総合的雇用サービス機関として、職業紹介、雇用保険、雇用対策などの業務を一体的に実施しています。引用:厚生労働省
無料で仕事を探すことができますし、簡単なカウンセリングなども受けられるわけです。
まず求職者が最初に行くべきところですから、最寄りのハローワークへ足を運んでみてください。
マザーズハローワーク
ハローワークは広く就職困難者を救済しつつも、より細やかなサービスを提供するために、対象を絞ったサービスも提供しています。
その一つが、マザーズハローワークです。
マザーズハローワークは、仕事と子育ての両立を希望する方を主な対象として就職支援をしています。
子育てをしながら更に仕事探しをするというのは、心身ともに負担が非常に大きいですよね。
こういった境遇にいる方は1人で抱え込まず、マザーズハローワークに相談することをおすすめします。
新卒応援ハローワーク
次が、新卒応援ハローワークです。
ハローワークというと仕事を辞めた方や、生粋の無職の方が行くところというイメージがありますが、新卒応援ハローワークはその名の通り、これから就職活動を控えた新卒生や、卒業者を主な対象としたハローワークです。
新卒者の就職支援を専門とする職業相談員が配置されていますので、新卒間もなく無職が続いている方は相談に行けば大きな力になってくれるはずです。
わかものハローワーク
わかものハローワークは、その名のとおり正社員就職を目指す若者を対象としたハローワークです。
おおむね45歳未満を対象としていますので、新卒から大分時間が経ってしまったものの、社会経験に乏しく不安な方はわかものハローワークに相談するのがいいでしょう。
職歴が無くても応募できる求人が揃っていますし、一度も就職していない人でも安心して利用することができます。
職業訓練なども豊富に用意されていますから、気になるものがあれば受けると良いでしょう。
ふるさとハローワーク(地域職業相談室)
最後のふるさとハローワーク(地域職業相談室)は、公共職業安定所が設置されていない市町村において、職業相談・職業紹介等を行っています。
地方での地元企業の求人を紹介してくれるため、仕事が少ない地域でも就職できる可能性があるでしょう。
地方に住んでいると、どうしても仕事の相談をする方やコミュニティが見つからず、自分ひとりで悩みを抱えてしまいがちです。
地方在住者の方は、ぜひふるさとハローワークに気軽に相談することをおすすめします。
無職から抜け出すなら就職エージェントを利用しよう
現在、無職であっても就職することはできますが、条件の良い仕事に就くのは簡単ではありません。
やはり、キャリアがあることが中途採用では重要視されますし、他のライバルと比較されると無職だと圧倒的に不利になるわけです。
焦って就職を決めようとすると、ブラック企業に入ってしまうこともあるでしょう。
違法な長時間労働をさせられたり、上司からのパワハラで精神的に追い詰められたりすると、短期間で辞めてしまって経歴に傷がついてしまいます。
無職から就職しようとすると、一筋縄ではいかないということですね。
そこで、就職エージェントを利用することをおすすめします。
キャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、初めての就職活動でも迷うことなく進めることができるわけです。
また、紹介される求人は一般公開されていない好待遇なものばかりで、ブラック企業などは一切ありません。
良質な求人だけを紹介してくれるため、安心して就職することができますよ。
他にも、面接対策や給与交渉などの代行もあり、就職活動のすべてを任せられます。
以下のエージェントは、実績が豊富で当サイトでも人気です。
完全無料なので、ぜひ利用してみてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
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