転職活動を行うには、仕事をしながらと会社を辞めてからの2つのパターンがあります。
どちらが良いのかは人によるのですが、基本的には仕事をしながら転職活動を行う人が多いですね。
リクナビNEXTが行った調査によると、転職経験者の63%の方が仕事をしながら転職活動をしたそうです。
先に会社を辞めるのはリスクが高いですし、内定がもらえなかったら無職になってしまいます。
なので、よほどの事情が無い限りは、在職中に転職活動を行うことが望ましいですね。
良い求人が無ければ転職をやめるという選択もできますし、自分のペースで活動することができるでしょう。
ただ、毎日の仕事で忙しければ、十分な時間を作れないというデメリットもありますね。
上手くスケジュール管理をしないと、いつまでも転職活動が終わりません。
ここでは、在職中の転職活動のコツを紹介するので、時間を作るのが難しい人は参考にしてください。
目次
在職中の転職活動のメリット・デメリットを知っておこう
安全に転職したいなら、在職中に活動するのがベストだと思います。
ただし、メリットばかりではなくて、少なからずデメリットもありますね。
人によっては、先に会社を辞めた方が良い場合もあるわけです。
一長一短を理解した上で、どのように転職活動を進めるべきかを考えるようにしましょう。
在職中のメリット
- 収入が途切れることが無い
- 良い求人が無ければ転職しないことも可能
- 生活の心配が無いので長期的に活動できる
- 職歴にブランクができない
- 計画性がある人間だと思われる
- 社会保障の手続きを自分でしなくても良い
- 内定が決まっていれば退職時に引き留められにくい
最大のメリットとしては、仕事を続けることで収入が途切れないことです。
自己都合退職だと失業保険の給付までに3ヶ月も待たないといけませんし、その間は無収入となってしまいます。
貯金が無いのなら生活できませんし、経済的に困窮すると転職活動にも焦りが生まれてしまいますね。
会社選びで妥協してしまうと、転職した意味がありません。
仕事をしていれば生活には困らないですから、自分のペースで転職活動を進めることができます。
良い求人がなければ、転職しないという選択も可能ですね。
また、職歴にブランクができないのもメリットです。
無職の期間が長くなると履歴書の見栄えが悪くなりますし、書類選考の通過率も下がってしまいます。
仕事が決まらないまま半年くらい経過すると、「これだけ内定が出ないのは人間性に問題があるかも」などと採用担当者から疑われてしまうでしょう。
そして、ますます仕事が見つからなくなるという悪循環にハマります。
仕事を続けていればブランクができないですし、経歴に傷がつくこともありません。
在職中のデメリット
- 十分な時間を作るのが難しい
- 内定をもらってもすぐに入社できない
- 危機感が無いので中途半端な活動になりがち
- 退職交渉や引き継ぎでトラブルになることがある
やはり、最大のデメリットは、時間が無いということですね。
仕事をしていると平日の夜や休日くらいしか自由な時間が無いので、活動が制限されてしまいます。
特に、平日の日中に時間が作れないと、面接を受けに行くことができません。
いかに時間を捻出するかが、最大のネックだといえるでしょう。
そして、内定が出たとしても、退職時に揉めることがありますね。
上司から強く引き留められたり、予定通りに引き継ぎが終わらないことで、退職日が遅れてしまいます。
内定先の指定日に入社ができないなら、内定の取り消しになるかもしれません。
退職と入社の手続きが煩雑になってしまうので、ここでスムーズにできるかどうかは重要ですね。
仕事をしながらの転職活動は裏切りなのか?
会社に黙って転職活動を進めることは、裏切り行為だと感じてしまう人がいます。
上司や同僚に見つからないようにコソコソ行動しないといけないので、背徳感のようなものを感じるんですね。
たしかに、今の会社を辞めてから転職活動をした方が、社会人としての筋が通っているといえるでしょう。
彼女がいるのに他の娘にアタックしているようなものですから、ちゃんと別れてから次へ行くことが正しいと思います。
でも、転職活動は自分の人生が掛かっている一大イベントです。
一時的にでも職を失うのはリスクが高すぎますし、それでこれからの人生が変わってしまうかもしれません。
なので、仕事をしながら転職活動をすることが望ましいわけですね。
会社に対して申し訳ない気持ちはあるかもしれませんが、ちゃんと引き継ぎをして退職すれば迷惑を最小限に抑えることができます。
終身雇用の時代はとっくに終わっているので、会社が死ぬまで面倒を見てくれるわけではありません。
自分や家族の生活を守るために、仕事をしながら転職活動をするのは悪くないはずです。
転職を成功させるには事前の準備が大切
先述の通り、在職中の転職活動は、時間の捻出が大きなネックとなります。
仕事と転職活動を両立させないといけないので、タイムマネジメントができるように事前の準備を欠かさないようにしてください。
やるべきこととしては、以下の通りですね。
- 自己分析
- 情報収集
これらを行っておくと、迷うことなく転職活動を進めることができます。
自己分析とは、これまでのキャリアを振り返って、自分の強みや弱み、やりたいことなどを明確にする作業のことです。
ちゃんと分析することで、自分が進むべき方向性を決められますし、アピールポイントを明確にすることができます。
履歴書や職務経歴書をスムーズに書けるようになるので、時間の短縮にもつながりますね。
そして、情報収集とは、自分が目指す業界や企業の情報を集めることです。
その業界・企業の特徴や将来性を調べることで、自分がどのように活躍できそうかを見極めることができます。
自己アピールや志望動機にもつながりますから、面接対策になりますね。
このように、自己分析や情報収集などの準備をしておくと、その後の転職活動をスムーズに進められるようになります。
時間の節約にもなりますから、必ずやっておいてください。
準備をすれば転職の意思を固めることにもなる
何も考えずに転職活動をすると、内定をもらった時に迷いが生じるかもしれません。
「転職しない方が良いかも」「今の会社でのポジションを失ってしまう」など、色々な不安が心の中に出てきてしまいます。
転職は大きなイベントなので、いざ選択を迫られたときに守りに入ってしまうわけですね。
自分が求めているものを理解していなければ、正しい選択をすることができません。
だから、事前の準備が必要になってくるわけです。
自己分析と企業研究を行えば、本当に転職するべきなのかが分かりますし、自分の意思を固めることにもなります。
直前になって迷ってしまうことも無くなりますし、モチベーションを高く保ち続けることができるでしょう。
せっかくのチャンスを逃さないために、転職活動の前の準備は欠かさないようにしてください。
在職中の転職活動を成功させるためのコツ
スキマ時間を利用して求人検索・書類作成を終わらせる
転職活動の初期段階としては、求人探しと応募書類の作成がありますね。
自分が求める仕事ができる企業を見つけて、それに応募する作業となります。
この初期段階については、わざわざ時間を作るのではなくて、スキマ時間を利用して終わらせるようにしましょう。
通勤中や昼休みに求人サイトを見ることができますし、応募書類は出勤前や帰宅後に書くようにします。
単純な作業なので時間を掛けないようにして、空いた時間を面接対策に使うことが望ましいです。
ちょっとした時間でも、有効活用ができるようにしてください。
引き継ぎのための準備をしておく
せっかく内定をもらっても、退職時の引き継ぎが間に合わなければ、入社することができません。
残務処理に時間が掛かって引き継ぎができなくなるなど、予期せぬトラブルがあったりするわけです。
なので、事前に業務マニュアルを作成したりして、確実に引き継ぎができるようにしてください。
引き継ぎが中途半端だと残された職場が混乱しますし、業界内で自分の悪い噂が広がる可能性があります。
何も良いことがありませんから、完璧に引き継ぎを終わらせないといけません。
また、就業規則を確認して、いつまでに退職届を出す必要があるかも調べておいてください。
法律的には2週間前で良いことになっていますが、ほとんどの企業では1ヶ月前に申し出るように規則が決まっているはずです。
退職時にトラブルにならないためにも、就業規則を遵守することが大切ですね。
事前に確認をしておくようにしましょう。
面接のスケジュールは有休休暇を使用する
企業にエントリーして書類選考を通過すると、面接のお知らせがきます。
基本的に、中途採用の面接は平日の営業時間内ですから、会社を休む必要が出てきますね。
外回りの営業などで外出できるなら良いですが、内勤で外に出られないなら有給休暇を取得して面接へ行くようにしてください。
複数社に応募している場合は、面接を同じ日に設定するのがポイントですね。
何度も有給を取得すると会社に怪しまれますし、体力的にも一日で会社を回った方が効率が良いからです。
転職活動が上司にバレると面倒ですから、不自然に見えないように心がけるようにしましょう。
面接対策についてですが、これは自己分析と情報収集をやっていれば自然とできています。
自分の強みと企業の特徴を照らし合わせてみて、合致する部分をアピールポイントにしてください。
転職活動をしていることは社内の人間に言わない
転職活動は孤独なので、誰かに相談したいと考えると思います。
不安な気持ちを誰かに話せば、少しは楽になる気がしますよね。
でも、社内の人間には絶対に言わないようにしましょう。
転職するという噂が広がってしまうと、上司から引き留められたり、同僚の態度が冷たくなったりします。
何らかの嫌がらせをされたり、有休を取得できなくなるなど、悪質な妨害をされることもあるようです。
なので、相談するのであれば、社外の人間にしてください。
在職中の転職活動は転職エージェントを利用しよう
これまで見てきたように、仕事をしながら転職活動を行うのは簡単ではありません。
とにかく時間を作るのが大変ですし、自己分析や情報収集などが満足にできない可能性が高いです。
対策が不十分で転職活動を行っても、失敗してしまうでしょう。
仕事が忙しい人ほど、不利になってしまうという現状がありますね。
どうしても時間が取れない場合には、転職エージェントを利用しましょう。
専任のキャリアアドバイザーが担当に付いてくれるので、転職活動におけるサポートを行ってくれます。
具体的には、以下のようなサポートがありますね。
- 今後のキャリア相談
- 条件に合う非公開求人の紹介
- 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
- 給与や待遇などの条件交渉
- 選考結果のフィードバック
- 円満退社のためのアドバイス
カウンセリングを受けてキャリアの方向性を決めてしまえば、あとはアドバイザーが条件に合う求人の紹介から面接の設定までを代行してくれます。
応募企業の特徴に合わせた面接対策もしてくれるので、その通りに面接を受ければ高い確率で内定をもらえるはずです。
仕事をしながらでも全く不自由なく転職活動ができますから、積極的に転職エージェントを利用するべきですね。
以下のエージェントは、実績が高くて自信をもっておススメできます。
ぜひ登録してみてください。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
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