既卒の就活は厳しいのか?大卒無職での就職活動を成功させるための方法

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一般的な大学生は、在学中に就職活動を始めて、卒業と同時に内定をもらった企業に入社するのが普通ですよね。
どこの企業でも新卒の学生を求めているので、職歴が無くても大手の企業へ就職することができます。

でも、すべての学生が就職活動を成功させるわけではなく、内定が決まらないまま卒業することになる人もいるでしょう。
そういった人は、「既卒」と呼ばれますね。

既卒になると卒業後も就職活動を続けることになりますが、それでもなかなか決まらないことが多いようです。
無職の期間が長くなるほど不利になるので、早めに就職できるようにしてください。

ここでは、既卒の就活を成功させる方法を紹介します。

既卒の就活が厳しいのは本当か?

ネットのブログや掲示板などを見てみると、既卒者の就活は厳しいといった声をよく目にします。
最も内定をもらいやすい新卒で失敗したなら、卒業後の就活も上手くいかないだろうと言われることが多いです。

でも、実際のデータを見てみると、そういった噂は本当ではないことが分かります。
以下は、マイナビが発表した「2017年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によるデータです。

参照:マイナビ

2017年8月の調査ですが、既卒者の45%前後は内定をもらうことができています。
8月の時点で半数近くが内定をもらえているので、その後も活動すれば大多数の人が就職できるはずです。

なぜ、これだけの高い内定率があるのかというと、厚生労働省が卒業後3年間は新卒枠に応募できるように企業へ周知しているからです。

厚生労働省においては、本日、厚生労働大臣から主要経済団体に対して青少年の雇用の機会の確保等に関する要請書を送付し、卒業後3年以内の卒業者に対する新卒枠での応募の受付について更なる取組を要請したところです。

今後、全国の都道府県労働局及びハローワークにおいて、事業主の皆様へ本指針の改正について周知を行ってまいります。

引用:厚生労働省

在学中しか新卒扱いにならないと思っている人が多いですが、卒業後3年以内であれば大手企業などにも普通に応募することができます。

新卒入社の30%は3年以内に辞めてしまう

厚生労働省が発表した新規学卒者の離職状況において、入社3年以内の離職率は30%ほどになっています。
平成15年度から毎年の調査結果がありますが、すべての年で同じような水準となっていますね。

社会経験が無いために、入社してからのギャップを感じて退職してしまうことが多いようです。
新卒の3人に1人は短期間で辞めてしまうわけなので、企業では若い人材が常に不足していることになります。

そういった理由から、既卒・第二新卒の人材であっても、積極的に採用されるようになりました。
20代前半の若手は、仕事への意欲が高く社風に合った教育ができるので、どんな企業からもニーズが高いわけです。

新卒採用だけでは十分な人材を確保できない企業が多いですから、既卒になってしまってもチャンスは残っています。
諦めずに就職活動をすれば、必ず内定をもらうことができるでしょう。

大企業よりも中小企業が狙い目

既卒で就職活動をするなら、大企業は避けた方が良いと思います。
卒業後3年以内なら新卒枠に応募できますが、採用側からすると既卒よりも新卒を優先する傾向にあるからです。

学生時代に内定がもらえない人材には問題があると思われるので、新卒と比較されると不利になってしまうでしょう。
特に大企業においては、大量の新卒が応募していますから、既卒で内定をもらうのは至難の業です。

そこで、おススメなのが、中小企業へ応募することですね。
中小企業の多くは深刻な人手不足なので、若い人材の採用に積極的になっています。

以下のグラフは、独立法人「中小企業基盤整備機構」の調査による調査結果です。

7割以上の中小企業が、人手不足を感じているようですね。
中小企業は大手ほどの知名度が無いので、そもそも新卒の応募者が少ないです。
だから、十分な人材を集めることができず、人手が不足しています。

このような中小企業へ応募すれば、ライバルが少ない状態なので、既卒であっても内定をもらえる可能性は高くなるでしょう。

名の知れた大手に入りたいという人は多いと思いますが、中小企業であっても業績が好調で待遇の良い会社は多いです。
労働条件や福利厚生がしっかりしていて、働きやすい環境だったりします。

日本企業の99%以上は中小企業ですし、その中には高い技術力を持つ会社も多いです。
そういった会社で経験を積むことで、市場価値の高いスキルを身に付けることができるでしょう。

将来的なキャリアアップにも繋がりますから、まずは中小企業で経験を積むという選択をするのも良いかもしれません。

既卒の就職活動を成功させるポイント

業界や企業の研究を徹底的に行う

学校を卒業しているわけですから、時間はたっぷりとあるはずです。
なので、その時間を有効に活用して、自分が目指す業界や企業についての研究を行ってください。

業界専門誌を読んだり、企業のホームページなどに目を通しておきましょう。
志望する企業の商品・サービスを利用することも大切ですし、経営者の本などがあれば読んでおくべきですね。

こういった手間暇をかけることで、現役学生との差別化をすることができます。
時間があることが既卒の強みですから、それを最大限に活かせるようにしましょう。

ネガティブな質問に対する答えを用意しておく

企業の面接を受けると、既卒である理由について質問されるはずです。

  • なぜ新卒で就職できなかったのか
  • まじめに就職活動をしていたのか
  • 卒業から今までは何をしていたのか

ここでスムーズに回答できなければ、内定をもらうことはできません。

大切なことは、就活の失敗を素直に反省し、その失敗をどのように活かすのかを示すことです。
言い訳に終始したり、話を誤魔化したりはしないでください。

企業側の意図としては、自分のことを客観的に見れているかを知りたいので、必要以上に良い顔をする必要はありません。

学生時代に就職活動を始めたのですが、思うように自己アピールができず途中で挫折してしまいました。
卒業後は3ヶ月ほど実家に戻っていましたが、その際に自分を見つめ直して広告業界の仕事がしたいのだと再確認しました。

同年代の人たちからは遅れてしまっているので、その差を埋めるために必死で仕事を覚えようと思っています。

上記の例では、これまでの反省と今後の意気込みについて語っていますね。

若い人材には素直さと意欲が求められるので、変に言い訳せずに正直な気持ちを伝えるようにしましょう。

無職期間中に努力した証拠を残す

先述の通り、既卒で就職活動をすると、卒業後に何をしていたのかという質問をされることが多いです。
ダラダラと遊んでいたり、目的もなくフリーターをしていたりすると、明らかにマイナスイメージとなってしまうでしょう。

だから、無職の期間中も就職のために努力していたというアピールをしなくてはいけません。
具体的には、業界や企業の研究を行ったり、ビジネスマナー研修や就職セミナーへ参加するといったことですね。

このような努力の証を見せることができれば、就職のために真面目に取り組んでいることを示すことができます。
仕事への意欲を伝えることにもなるので、できることはすべてやるようにしてください。

企業が若手の人材に求めていることを知る

即戦力を期待するのであれば、30代以降の経験者を採用したほうが良いですよね。
それなのに、わざわざ職歴のない若者を採用するのには、ちゃんとした理由があります。

企業が若手を採用する意図を知っておくと、就職活動の対策をすることができるでしょう。
求められるニーズを満たせる人材だとアピールできれば、内定をもらえる可能性はグッと高くなります。

具体的には、企業は若手に対して「将来性」を求めています。
今はまだ戦力にならないとしても、これから教育していけば数年後には立派な戦力になることを期待しているわけですね。

そのため、今後のポテンシャルを望めるようなアピールができるようにしましょう。

  • 仕事への熱意・意欲
  • ちゃんと話を聞ける素直さ
  • 組織に馴染むことができるコミュニケーション能力

上記のようなことをアピールすれば、企業の期待値は上がっていきます。

意欲的に仕事をしてくれるなら成長しやすいですし、素直な性格なら教えたことを忠実に実行できるでしょう。

また、コミュニケーション能力があれば、既存社員と上手く連携して仕事を進めることができます。

自分の言いたいことをアピールするのではなく、相手のニーズに沿ったアピールを心がけることが大切ですね。

根気よく応募し続ける

マイナビが発表した調査結果によると、既卒者の就職活動は現役学生よりも行動量が少ないことが分かっています。

参照:マイナビ

エントリー数の平均は、現役学生が32.6社なのに対し、既卒者は22.8社しかありません。
ただでさえ既卒者は不利なのに、応募数が少ないなら内定をもらえる可能性は低くなってしまいます。

学生時代に就活で失敗した経験から、就職活動に対する意欲が下がっているのかもしれませんね。

自信を失ってしまうこともあるでしょうが、根気よく応募し続けることが内定率を高める確実な方法となります。

就職エージェントを利用して効率良く就職活動をしよう

就職先が決まらずに大学を卒業してしまっても、そこから就職することは難しくありません。
企業は若手の労働力を求めているので、「既卒」「第二新卒」のカテゴリとして求人を募集しています。

25歳くらいまでなら、卒業して無職・フリーターをしていても、ちゃんと就職活動をすれば問題ないでしょう。

ただし、会社選びについては慎重に考えなくてはいけません。
自分に合っていない会社だと入社してすぐに辞めることになりますし、ブラック企業に入ってしまうと心身ともに疲弊してしまいます。

早く就職先を決めたくて焦ってしまう気持ちは分かりますが、よく考えて行動しないと後悔することになりますね。

でも、社会経験のない20代だと、優良な企業を見つけるのは難しいと思います。
得られる情報に限りがありますし、選択の基準も持っていないので、正確に企業を見極められないはずです。

そこで、就職エージェントを利用することをおススメします。
プロのキャリアアドバイザーに相談しつつ就職活動を進めることができるので、失敗のリスクを抑えることができるでしょう。

カウンセリングによって自分に合った仕事を見つけられますし、将来性のある企業の求人を紹介してもらえます。

エージェントから紹介される求人は、ちゃんと審査を通過したものばかりなので、ブラック企業などはありません。
だから、安心して応募することができますね。

就職エージェントでは、就職活動に関わる全てのことをサポートしてくれます。

  • 求職者の適性に合った求人の紹介
  • 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
  • 面接スケジュールの調整
  • 給与や労働条件などの交渉代行

プロによるサポートがあれば、初めての就職活動でもスムーズに進めることができるでしょう。
失敗を防ぐためにも、就職エージェントを利用するべきです。

以下の就職エージェントは、20代の無職・フリーターを対象に求人を紹介しています。
かなり実績が高いので、ぜひ登録してみてください。

就職Shop

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就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。

特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。

10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。

キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。


ハタラクティブ

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20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。

独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
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応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。

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