- まだまだ景気は良いし本気を出せば仕事なんてすぐ見つかる。
- 実家住まいだから仕事しなくても大丈夫だろう。
- 今は充電期間だし焦る必要はない。
そう思っているニートの方が多いのではないでしょうか。
しかし、現実はそんなに甘くはありません。
ニート期間が続けば続くほど、社会復帰は困難になってしまいます。
ここではニートが一刻も早く就職をするべき理由と、その方法について解説をします。
ニート生活に不安を感じ始めている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ニートは一刻も早く就職するべき
年齢を重ねるごとに就職が厳しくなる
企業が採用を行う際、新卒採用など社会経験がない人を雇うのは、成長性に期待して投資をしています。
つまり、若さに投資しているわけです。
ただし、一定の年齢を超えてくると、それが中途採用という形に変わってきます。
企業が中途採用を行う理由は、欠員や業務拡大に伴い、即戦力を求めているからです。
そのため年齢を重ねるごとに、その年齢に見合ったスキルを求められます。
つまり、年齢が高くなるほど選考通過のハードルが上がるため、就職活動が難しくなるということです。
自分には目立った経験やスキルがないと言うニートの方ほど、早く就職活動をしなければ、どんどんと就職可能性はなくなっていくでしょう。
空白期間が長いと企業から敬遠される
また、企業はニート期間が長いほど採用を敬遠します。
社会活動に馴染めるのか、つまり採用しても辞めずに続けられるのかという懸念がつきまとうからです。
人材紹介会社ワークポートの「採用担当者のホンネ調査 ~採用の常識・非常識~」によると、企業採用担当者に職務経歴におけるブランク期間があると不利になるのかという質問に対し、90%がYesと答えたとのことです。

参照:ワークポート
離職期間中に何をやっていたか理由によるため一概に不利とは言えない、と言いつつもYesと答えた人もおり、職務経歴の空白期間があると何となく印象も悪くなることもうかがえます。
就労支援施設の多くは30代までしか対応しない
また、就労支援施設は世の中に数多くありますが、対象としているほとんどは30代までです。
たとえば、厚生労働省が運営する「若者サポートステーション」は、15歳~39歳までを対象としています。
なぜなら、先述したように、年齢が高くなるほど就職が難しくなるためです。
就労支援施設の目的は就職してもらうことにあるので、難しい案件に対応しないのは致し方ないですよね。
まずは規則正しい生活リズムを整える
夜型の人は朝型に切り替える
では、すぐにでも就職活動を!となると、ニート生活に慣れきってしまった人には厳しいところがあります。
そのため、まずは規則正しい生活リズムを整えるところから始めましょう。
当たり前の話ですが、就職活動も就職後の社会人生活も、日中が主な活動時間となります。
夜型生活を送っていると、どうしても日中はだらけがちになるので、朝方に切り替えていきましょう。
特に、最近は働き方改革で夜遅くまで働くということは難しくなっています。
有名な総合商社の伊藤忠商事株式会社は、2013年に「朝方勤務制度」を導入。
ユニクロで有名な株式会社ファーストリテイリングも2011年から午前7時集合開始に変更しているなど、朝から働き夜は働かない!という社会的トレンドが色濃くなっています。
しっかりと3食の食事を摂る
そして、生活リズムという観点で次に大事なのは食事ですね。
生活リズムが崩れていると朝は食べないという人も多いですが、きっちり3食摂ることを心掛けましょう。
仕事に必要なものといえば集中力。
その集中力には脳の働きが大切になるのですが、エネルギー消費量の割合の20%は脳によるものです。
そのため、朝食時に脳自体のエネルギーとなるブドウ糖を摂取しておかないと、日中に十分な力を発揮できません。
夜型生活の方は朝食を食べるという習慣がない方が多いと思いますが、朝方生活への変更に伴い、朝食含めた3食しっかり摂るようにしていきましょう。
日中に太陽の光を浴びる
なかなか朝型に変えられない、というときは日中に太陽の光を浴びるようにしましょう。
太陽光を浴びることで脳と体の働きが活発化するとともに、体内時計のズレをリセットしてくれます。
体内時計がリセットされると、眠りを促すホルモンのメラトニンの分泌も止まります。
それから14~16時間後に再びメラトニンの分泌が始まり、自然と眠りに就きやすくなるわけです。
毎朝、太陽の光を浴びるようにすれば、規則正しい生活をする習慣を身に付けることができるでしょう。
部屋の掃除をして身なりも整える
そして、心身ともにシャキッとするために生活環境を整えることも重要です。
部屋の乱れは心の乱れとよく昔から言われるように、まずは部屋の掃除から始めてみてはどうでしょうか。
身なりも整えることで、就職活動を始める心構えも整えましょう。
気分を入れ替えることができますから、心機一転して就職活動に取り組むことができるはずです。
公共の就職支援施設を利用しよう
ハローワーク
身も心も整ったら、本格的に就職活動のスタートです。
何から始めたら、と迷ったときは、まず公共の就職支援施設を利用してみましょう。
「ハローワーク」という言葉を、一度は耳にしたことはないでしょうか。
ハローワークは、国民に安定した雇用機会を確保することを目的として国(厚生労働省)が設置する行政期間です。
その歴史は非常に古く、1906年に当時の東京市に初めて設置されました。
平成29年7月の厚生労働省の発表によると、全国に544所あり、内57ヶ所は新卒ハローワーク、内28ヶ所は若者ハローワークという若者への専門支援窓口も設けられています。
職業紹介だけでなく、公共職業能力開発施設における職業訓練も受けることが可能です。
すぐに就職先を見つけたい!という段階でなくとも、就職に関する悩み全般について相談にのってくれるのです。
フリーターやニートでも就職できており、毎年30万人前後が正社員として社会に出ています。
歴史と実績から見ても、非常に信頼できる就職支援機関です。

参照:厚生労働省
若者サポートステーション
ハローワークと聞くと少しカッチリしていて、自分には敷居が高そうと思う若い方もいるのではないでしょうか?
そういう方には、「若者サポートステーション」をオススメします。
若者サポートステーションは文字通り、若者に特化した就職支援機関。
ハローワークと同じく厚生労働省が管轄していますが、先述したとおりコンセプトが違います。
HPには、「働くことに踏み出したい若者たちとじっくり向き合い、本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にパックアップする」と記載しています。
ハローワーク同様に各種支援も整っていますし、何より若者に特化した知見が溜まっているのも頼りになりますね。
ジョブカフェ
最後に紹介するのが、都道府県が主体的に設置する就職支援機関「ジョブカフェ」です。
ジョブカフェは、若者の就職支援をワンストップで行っています。
ジョブカフェでは、各地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験、カウンセリングなどを行っているとのことで、地方在住の方はぜひ一度試してみてください。
人手不足の業界なら就職しやすい
建築業(大工・とび職など)
就職先選びで大切なのは業界研究です。
まず就職することが大事!という方は、就職のハードルが低い業界を選びましょう。
人手不足の業界は、未経験でも採用してくれるケースが多いです。
特に、建設業界は近年人手不足が顕著で、狙い目の業界といえるでしょう。
大工・とび職など、手に職をつけることが可能です。
一方、現場職は一定怪我のリスクもあるので、そのあたりを慎重に考えて就職先として選択するか考えることも大事ですね。
警備員
また、警備員も常に人手不足の業界です。
2018年4月にはセコムとALSOKという大手総合警備会社が、2020年のオリンピックに向けて共同事業体を設立しました。
建設業界と同じく、オリンピック需要はまだまだ続くため、引き続き人材不足が続く業界だと言えるでしょう。
介護職
最後に、日本の社会問題にもなりうる介護職の人材不足です。
日本は世界でもトップの高齢化社会のため要介護人口は増加し、それだけ介護職の必要性も上がっています。
内閣府によると、2065年には約2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上になるといわれており、介護業界の必要性は年々高まっていくことは間違いありません。

参照:内閣府
建築、警備、介護とどれも社会を支える重要な分野なので、社会復帰の第一歩としては非常にオススメする業界です。
ニートの就職活動で気を付けること
自分に合っている企業かどうかを見極める
就職支援機関のサポートも付き、業界研究も進めたら、実際に就職活動をスタートしていきます。
まず重要なのが、自分に合っている企業かどうかを見極めること。
就職は仕事に付くことがゴールではなく、長く働き続けることが大事です。
社風や働き方などが合わないと、すぐに離職、なんてことにもなりかねません。
面接の際には、面接官の雰囲気や所作をしっかり確認し、質問時間ではその理解に努めましょう。
例えば、面接官の方が入社を決めた理由や、今も働き続けられている理由を聞くことで、上辺ではない企業についての情報が得られるはずです。
ニート期間中に学んだことをアピールする
そして、面接で必ず聞かれることがニート期間についてです。
ニート期間について、うやむやにしてしまうと印象が悪くなってしまいます。
ニート期間とはいえ、必ず何かしらの学びがあるはずです。
改めて自身のニート期間についての情報を整理し、語れるようにしておきましょう。
仕事をしたいという熱意を伝える
また、採用側がニートに感じる懸念の1つが「やる気」です。
いざ採用をしても、長続きがせずにすぐに辞められてしまうと困るわけです。
そこで、面接では少し大げさなくらい仕事をしたいという熱意を伝え続けましょう。
「自立したい」「親に恩返ししたい」など具体的な理由も付けながら熱弁すると尚良いでしょう。
面接で落ちても淡々と応募し続ける
そして、一番大事なことが諦めないことです。
当たり前の話ですが、採用側のニートへの印象はあまり良くありません。
ニートだからといって、書類選考で落ちることも多々あるでしょう。
むしろ落ちることのほうが多いと最初から開き直り、淡々と応募し続けることが大事です。
就職はご縁であり、書類や面接で落ちても、それはたまたまご縁がなかっただけのこと。
諦めず応募し続けていれば、必ずご縁はやってきます。
せっかく踏み出した就職の一歩を無駄にせず、諦めることなく挑戦し続けましょう!
ニートの就職活動は就職エージェントを使おう!
今までニートだった人が、いきなり就職活動を始めるのはリスクが高いです。
何から始めれば良いのか分かりませんし、間違った方法を選択するといつまで経っても内定をもらうことができません。
不採用が続いてしまうと、自信を失ってしまって就職を諦めてしまうでしょう。
そうならないためには、正しい方法で就職活動を行う必要があります。
おすすめなのが、就職エージェントを利用することです。
プロのキャリアアドバイザーが担当に付いてくれて、就職に関するサポートを二人三脚で行ってくれます。
自分に合った求人の紹介や応募書類の作成、面接対策までしてくれるので、初めての就職活動でも迷うことなく進めることができるでしょう。
どんな仕事を選べば良いか分からないといった人でも、まずは就職相談だけでも受け付けてくれます。
分からないことだらけでしょうから、キャリアアドバイザーに何でも聞いてみてください。
以下のエージェントは、実績が高くて当サイトでも人気です。
ぜひ利用してみてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
60,000人以上のカウンセリング実績がありますから、5~10年先を見据えた提案をしてもらえるでしょう。
応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。