教師を辞めたい思っている人へ。教師からの転職を成功させるための方法

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教師を辞めたいときは

子供の成長を身近に感じられるのが、教師という仕事のやりがいでしょう。
自分の授業によって理解が深まったり、部活動の指導により大会で結果を出した時など、喜びを感じられる場面は多いです。

ただ、思春期で難しい時期の子供を相手にするため、非常に繊細なコミュニケーションが求められる側面もあります。
最近ではモンスターペアレントも増えたことで、ますます仕事がきつくなり辞めたくなっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな教師をやめたいと思っている方々向けに、教師からの転職を成功させるための方法について解説します。

教師を辞めたくなる理由

授業以外の学校行事や部活動などで残業・休日出勤が多い

教師という仕事は、実は非常に忙しいです。
教師というと、「夏休みとか学生と一緒に取れてるんでしょ?いいなー」という勘違いをよく聞きます。

しかし、実際は夏休みどころか、休みもほとんどありません。
教師は授業だけを受け持っているわけではなく、学校行事や部活動などで残業・休日出勤が多い職種なのです。

日中以外で授業の準備などをしなければいけないことも考えると、そこに学校行事・部活動が加わるとどれだけ激務か用意に想像が付くのではないでしょうか。

度を越えたモンスターペアレントが増えている

度を超えたモンスターペアレントが増えたことで、教師の精神的疲労が溜まっています。

よくあるものでいうと、学校行事で演劇などをやった際に、「なぜ自分の子供が主役じゃないのか」というクレームです。

よく笑い話になりますが、こういったクレームが多すぎて、生徒全員が主役の役をやる劇にしてしまう学校もあります。

他にも、子供の成績が悪いことを全て教師のせいだとクレームをつけてくるモンスターペアレントなど、昔の時代では考えられないことを教師の責任として言及してくる親が増えているようです。

今までは生徒たちと向き合うだけでも大変だったのに、同等かそれ以上にコミュニケーションコストがかかる存在が現れたとなるとたまったものではありません。

生徒からの暴言や暴力に耐えられない

子供というのは、良くも悪くも遠慮や程度を知らない年齢です。
そのため、頻繁に本当にひどい暴言や暴力をふるってくる生徒もいます。

モンスターペアレントが増えたせいで、子供たちの暴言・暴力も助長されています。
本来、親がしかるべき暴言・暴力を叱るどころか、それに対して教師が叱ることにクレームを入れてくる始末です。

そのため、一昔前では考えられない暴力的な生徒たちに耐えられずに、辞めたくなるという負のサイクルができています。

自分の指導能力に限界を感じている

元々教師という職業に夢を抱いていて、教師になった方が一定数います。
しかし、生徒は千差万別なので、必ずしも一人ひとりの生徒を理想通りに教育できるわけではないでしょう。

数多くの生徒と接するということは、数多くのそうした挫折を味わうということです。
その中で、自分の指導能力の限界を感じ、教師としての道を進んでいくことを諦めてしまう人もいます。

ベテラン教師でも生徒の考えを理解することは難しいですから、自分の指導方法に自信を持てない教師は多いはずです。

職員同士の人間関係が上手くいかない

学校という環境は非常に閉鎖的であり、職員同士も同じ空間で過ごす時間が非常に長い職種でもあります。
だからこそ、職員同士の人間関係が上手くいかないと、職場にいることが非常に苦痛に感じられてしまうわけです。

生徒との関係性が悪く職員同士のコミュニケーションも難しいとなれば、学校へ行くことが嫌になってしまうでしょう。
自分の居場所を見つけることができず、辞めていく人も多いです。

生徒が怪我をしたり問題を起こすと教師の責任にされる

教師は、子供という予測不可能な対象に対するあらゆる責任を負っています。
そんなコントロール不可能な存在でも、もし彼らが怪我をしたり問題を起こすと教師の責任にされるわけです。

自分ではどうしようもなかったことでも自分の責任にされると、精神的ストレスは非常に大きいものです。
責任を問われるのが怖くて生徒を叱れなくなるなど、仕事にも支障が出てしまいます。

その結果、心身共に病んでしまい辞めたくなってしまうわけです。

教師を辞めたいと思った時に考えること

狭き門の教員の採用試験に合格したのに辞めても良いのかを考える

それではいざ「教師を辞めたい!」と思った時は、どうすればいいのでしょうか。

まず最初に思い出して欲しいのは、教師になれたまでの険しい道程です。
教師という仕事は多くの方が憧れる一方、教員の採用試験に受かる方は本当に一握りしかいません。

どうしても教師になりたくて、バイトや臨時講師をしながら30歳を超えても教員試験を受け続けている人もいます。
そんな狭き門である教員採用試験にせっかく受かったわけですから、教員という仕事を辞めるほどの辛さなのかまず天秤にかけてみましょう。

その場の勢いで辞めてしまうと後悔しますし、よく考えてから行動してください。

年度の途中で辞めるのは迷惑なので3月までは勤め上げるべき

学校の仕組みとして、クラスは基本的に4月から3月までを一年度として、3月末を迎えて解散します。
1年で一区切りがつくという見方もありますが、裏を返せば1年という区切りをやりきらずに途中で誰かが職務を放り投げると、全体に大きな迷惑をかけることとなります。

そのため、いくら辞めたいと思っても、そのタイミングが年度の途中であれば3月までは勤め上げるように頑張りましょう。
教師は急に辞めることができない仕事なので、退職を考えているのなら前もって準備をしておかないといけません。

何が問題で辞めたいのかをハッキリさせる

よく「とにかく辞めたい」という方がいますが、この状態は好ましくありません。
必ず何が問題で辞めたいのかをハッキリさせましょう。

もしかしたら、それは解決できる問題かもしれませんし、どう考えても辞めざるをえない問題かもしれません。

しかし、もし問題自体をハッキリさせずに辞めてしまうと、近い将来なぜ自分が辞めてしまったのか後悔することだってあるわけです。

転職活動をする際にも、転職理由は必ず聞かれます。
その際に、納得のいく理由を説明できなければ、仕事が嫌で逃げてきた印象を与えるだけでしょう。

後悔しないためにも、何で辞めたいのかを正確に考えるようにしてください。

家族や友人に相談して客観的な意見をもらう

教師の仕事を辞めたいと思った時には、自分一人で判断しないことが賢明です。
自分以外の第三者に相談をして、客観的な意見を聞くようにしてください。

とはいえ赤の他人ではなく、家族や友人など、自分の悩みに真剣に向き合ってくれる知人を頼ることをオススメします。

家族や知人であれば親身になってくれる上に、きちんと第三者的意見もくれるという非常に頼りがいのある存在になるはずです。

自分だけで考えると短絡的な思考になりがちですが、他の人の意見を聞くことで冷静になって考えることができます。
勢いで辞めることを防げるので、相談することを忘れないでください。

環境に問題があるなら別の学校への異動を考える

自分で考えたり、家族・友人に相談した結果、教師という仕事自体が向いていないのであれば、すぐに辞めてもいいでしょう。

しかし、情報をまとめてみた結果、仕事そのもではなく、今の環境に問題があることが多々あります。
環境のせいで辞めてしまうのはもったいないため、その場合は別の学校への異動を考えましょう。

学校としても教師の離職率は高くしたくないため、離職という二文字を匂わせれば、異動を検討しないということはないはずです。
公立の学校であれば、他校への異動はできるはずですし、上司に相談してみてください。

自分の市場価値を調べてみる

自分の価値を知らないままで転職すると、失敗をする可能性が高いです。
人は誰でも自分を過大評価しがちですから、いざ転職活動を始めると思った以上に評価されないことがあります。

その結果、想定よりも待遇が悪い会社に入ってしまったり、年収が大幅に下がったりするわけです。
転職に失敗しないためには、あらかじめ自分の市場価値を調べておくと良いでしょう。

ミイダスというサービスなら、手軽に自分の価値を知ることができます。

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つまり、自分が転職するなら、どのレベルの企業に入ってどれくらいの年収をもらえるかが分かるわけです。

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教師からの転職を成功させる方法

民間企業は営利目的なので教師とは根本的に異なることを知っておく

色々と時間をかけて考えた結果、それでも退職となれば、すぐに転職活動を始めましょう。
しかし、今まで教育という特殊な業界に身をおいていたため、転職と言っても右も左もわからない方がほとんどではないでしょうか。

まずは肝に命じて欲しいのは、民間企業と教育業界の違いです。
根本的な違いとしては、民間企業の目的は「お金を稼ぐこと」、つまり営利目的で運営をされているということです。

そのため、仕事の仕方や考え方が、学校とは根本的に異なります。
このように、なぜ違うのかという根本を理解して置くことが何よりも大事です。

教師よりも年収は下がることが多いことを理解する

民間企業というと、それなりに給与をもらえると考えるかもしれませんが、基本的には教師よりも年収は下がることが多いことを理解しておきましょう。

教師からの転職となると、ほぼ全てが未経験からのスタートなので、どうしても年収は低くならざるを得ないからです。

また、教師の世界は年功序列となっていて、年齢が上がると自動的に給与も上がっていきます。
一般企業だとなかなか昇給しなかったりもするので、教師を続けた場合の生涯賃金を下回ることがあるでしょう。

転職するなら、一からスキルを磨いて結果を出さないといけません。

いつまでに転職するかというスケジュールを立てる

次に大事なのが、いつまでに転職するのかというスケジュールを立てることです。
多くの人が辞めることばかりに目が行きがちですが、次の仕事が見つかっていないと辞めるに辞められません。

そのため、必ず転職完了の納期を定めることで、計画的に自分を追い込み、スムーズに退職・転職することが大事です。
期限を区切らないといつまでも転職先が見つからなくて、活動期間が長引いてしまいます。

転職活動は短期集中型なので、目標を定めて一気に決着を付けるようにしましょう。

自分にできること・得意なことを整理する

転職するからには、働く業界・職種を探さなくてはなりません。

その際に大事なのが、自己分析となります。
自己分析の中でも、自分にできること・得意なことを整理することが重要です。

民間企業では、教師時代より目に見えて「成果」を求められます。
成果を出すためにも、自分の長所をそのまま活かせるような業界・職種を見つけることはとても大事です。

学生時代の経験を振り返ってみたり、自分の興味のあることなど、これから進むべき道の方向性を定めるようにしてください。

教師経験が活かせる職種を探して応募する

もちろん自分にできること・得意なことを整理することに加えて、そもそも経験を積んできた教師という業務経験を活かせるかどうかという軸で職種を探すこともいいでしょう。

教師の仕事の特徴は、「教育」です。
子供という何を考えているかわからない年代を相手にすることは、並大抵のことではありません。

分かりやすいプレゼン力も大事ですし、忍耐強いコミュニケーション力も必要です。
自分自身では気づけませんが、教師という仕事を通じて民間企業でも活躍できる数多くの力が身に付いています。

その力を活かして転職することも、有効な一手です。
教師経験は普通の仕事では体験できないことばかりなので、自分にしかない強みをきっと見つけることができるでしょう。

教師からの転職なら転職エージェントを利用しよう

教師の仕事はストレスが多くて過酷なので、どうしても無理なら転職するのも良いでしょう。
自分にしかない武器を見つけることができれば、民間企業に入ってもスキルを活かして仕事をすることができるはずです。

ただ、教師は忙しくて時間がないため、満足に転職活動ができなかったりします。
さらに、自分に向いている仕事を見つけることができず、ブラック企業に入ってしまう人も少なくありません。

教師は閉鎖的な世界ですから、民間に転職するときにトラブルが起きることが多いです。

そこで、転職エージェントを利用することをおすすめします。
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