高校を卒業して専門学校へ入ったけれど、中退してしまう人がいます。
経済的な事情で授業料が払えなくなったり、自分のやりたいこととは異なっていたりなど、中退する理由は様々でしょう。
それからフリーターになる人が多いですが、いつまでもバイトで生活するわけにはいきませんよね。
でも、正社員として就職したくても、専門学校を中退した事実があると自信をもって就職活動ができないでしょう。
学歴も専門資格もないので、どこも雇ってくれないと不安になるかもしれません。
しかし、20代前半であれば、まだチャンスはあります。
専門学校を中退していても正社員になることはできますから、諦めずに就職活動を行うようにしてください。
ここでは、専門学校の中退者が就職するためのコツを紹介します。
目次
専門学校を中退したら早めに就職するべき理由
あなたがもし、専門学校を中退したのなら、できるだけ早く就職活動を始めるようにしてください。
「しばらくはフリーターで遊んでいよう」などと考えていると、就職するチャンスを失ってしまいます。
以下は、専門学校中退者の就職率のデータです。
【中退から就業までの期間】
- 3ヶ月以内:27.9%
- 3年以内:28.5%
- 3年超:8.3%
中退して3年以内なら半数以上が就職していますが、3年を超えると8.3%しか就職できていません。
若い人材を欲しがる企業は多いので、年齢が若いほど就職しやすくなります。
専門学校を中退して3年以内だと20歳前後ですから、大学の新卒と変わらない年齢で企業としても扱いやすいわけです。
一方、25歳を過ぎると経験者が求められるようになり、フリーターで職歴がない場合だと一気に求人が減ってしまいます。
同年代の人は大卒で2~3年くらいの社会経験がありますから、そういった人と比較されると勝てるわけがありません。
こういった理由から、20歳前半までに就職活動をする必要があるということです。
フリーター生活が長くなると抜け出せなくなる
専門学校を中退してフリーターになると、そのまま何年もフリーター生活を続けてしまう人は多いです。
正社員と比べると責任が軽くて自由な時間も多いので、快適に暮らすことができるからですね。
20代前半だと正社員との格差も少なく、むしろフリーターの方が収入が多い場合すらあります。
自分と同年代の人間が、満員電車で通勤してヘトヘトになっている姿を見ると、フリーターの方が良いやと思うのも不思議ではありません。
でも、そうやってダラダラしていると、いつの間にか30歳になってしまい就職できなくなるといったことになります。
正社員として就職するなら20代前半が勝負なので、フリーターなどで時間を無駄にしないでください。
フリーターと正社員の格差は年齢とともに広がっていく
若いうちは体力がありますし、バイトを掛け持ちすればフリーターでも20万円以上を稼ぐことができるでしょう。
20歳前後なら周りの友人は学生なので、収入の格差を感じることもありません。
大卒の初任給も20万円前後ですから、友達が就職したとしても遅れを感じなかったりします。
しかし、だんだんと正社員との格差は広がっていき、数年後には取り返しのつかないくらいの差になってしまうでしょう。
以下は、厚生労働省が発表した賃金格差のデータです。

参照:厚生労働省
20代の内でもフリーターは正社員の80%ほどしか稼げていませんし、30歳を過ぎてから格差が一気に広がっていますね。
最終的には正社員の半分まで落ち込んでしまい、相当な差になることが分かるでしょう。
正社員だと年齢ともに給料が上がりますし、ボーナスや各種手当などももらうことができます。
だから、年収ベースで考えると結構な収入となるわけです。
一方、フリーターだと時給が上がっても数百円の世界ですから、伸びしろがほとんどありません。
年を取ると長く働けませんし、収入はどんどん下がっていきますね。
このように、時間が経つほどフリーターは損をしますから、一刻も早く就職しなくてはいけません。
フリーターを続けても職歴にならない
バイトでの仕事経験は、就職市場ではあまり評価されません。
たとえば、洋服屋で販売員のバイトをしていても、企業の面接で接客経験として認められることは無いわけです。
やはり、バイトだと責任のある仕事は任されませんし、誰にでもできる仕事というイメージがあるからですね。
キャリアの積み重ねにならないので、フリーターを続けても将来につながりません。
正社員であれば、その経験は他社からも評価されます。
洋服者の社員として3年働いたとすると、「3年の接客経験」として転職面接でも評価されるわけです。
その経験を活かしてキャリアアップすることも可能なので、正社員として経験を積むことで自分の価値を高められます。
正社員として働くと職歴として積み重なっていきますが、フリーターは日銭を稼ぐだけで何の職歴にもなりません。
フリーターを続ける限り、正社員との差は広がる一方でしょう。
専門学校を中退した人が就職を成功させる方法
応募書類のクオリティーを高める
職歴の空白期間は、就職活動においてマイナスとなります。
だから、専門学校を辞めてからの期間が長くなるほど、書類選考の通過率が下がってしまうでしょう。
書類選考の通過率を高めるには、応募書類のクオリティを上げるしかありません。
採用担当者から「この人に会ってみたい」と思われれば、面接へ進むことができるはずです。
誤字脱字のチェックはもちろん、年号の統一や文字のキレイさなどに気を付けて書類を作成してください。
最も大切なことは、その企業に合った志望理由を書くことですね。
企業のどこに惹かれて応募したのかが明確であれば、応募への本気度を示すことができます。
間違っても、他の企業へ送った書類を使いまわすようなことは止めてください。
中退したことに負い目を感じない
専門学校を途中で辞めてしまったことに対して、ネガティブな気持ちになってしまう人がいます。
中には、中退した事実を隠して、履歴書に高校卒業までしか書かないことも人もいるようです。
もちろん、中退したことはプラス印象にならないですが、過ぎたことを気にしても仕方がありません。
隠さずに正直に話しても、過度に減点されることは無いでしょう。
大切なことは、中退したことへの反省を示し、入社後の意欲を語るということです。
計画性が無く専門学校を辞めてしまったが、本当にやりたいことが見つかったので正社員になりたいという流れで説明できるようにします。
事前の下調べが足りなかったので、その点に関して反省しています。
そして、洋服屋でのアルバイト経験を通してファッションの仕事がしたいと思い、アパレル業界を志望させていただきました。
お客様の求める商品を提案できるような、販売員になりたいと思っています。
上記のような説明ができれば、今までの反省と今後の意欲を伝えることができるでしょう。
自分の夢や今後の展望を語ることで、専門学校を中退した事実が薄まっていきます。
入社後の活躍がイメージできると、採用担当者の期待感も高まるはずです。
なので、自分の思いの丈をぶつけるようにしてください。
企業が若い人材に求めているものを知る
就職活動で自己アピールするときには、企業が求めているものをアピールできるようにしてください。
自分の強みを伝えたとしても、それが企業に求められていないと意味がありません。
なので、企業側のニーズを把握することから始めましょう。
一般的に、どこの企業でも以下の3つの要素を面接で判定します。
- 仕事に対する意欲
- 素直さ
- 明るい人間性
まずは、仕事への意欲が無いと話になりません。
特に、学校を中退している人に対しては、「ちゃんと続けて行けるのか?」という不安を持たれてしまいます。
その不安を払拭するためにも、「なぜその仕事がしたいのか」という目的を明確に伝えるようにしてください。
本気度を伝えることができれば、企業から一目置かれるようになるでしょう。
次に、素直さも重要な要素ですね。
過去に職歴のない未経験での応募になりますから、企業は基本的なビジネススキルから教育しなくてはいけません。
なので、言われたことを何でも吸収する素直さが求められるわけです。
我が強すぎたり、自己主張をしすぎるようであれば、使いにくい人間だと思われてしまいます。
最後に、明るい人間性も大切です。
新しい社員を入れることで、組織の和が乱れてしまっては意味がありません。
ですから、上手く組織に溶け込めるキャラクターが求められます。
誰とでもそつなく話せるコミュニケーション能力がある人が必要なので、面接では面接官と打ち解けられるように心がけてください。
就職エージェントのサポートで就職を成功させる
専門学校を中退して急に就職活動を始めても、何から手を付ければ良いのか分かりませんよね。
無職やフリーター生活が長くなると、ダラダラと時間だけが過ぎてしまいます。
20代の内なら仕事を探すのは難しくありませんが、変な会社に入ってしまうと将来の可能性を狭めてしまいます。
学歴・経験不問の求人にはブラック企業が多いですから、うっかり入社しないようにしてください。
でも、社会経験が無い若者が、優良企業を見極めるのは難しいと思います。
どこの企業でも表面的には良さそうに見えますし、入社しないと分からない部分が多いからです。
失敗しないためには、就職エージェントを利用することをおすすめします。
キャリアアドバイザーが担当に付いてくれて、就職活動のサポートを行ってくれます。
具体的には、以下のようなサポートがありますね。
- 今後のキャリア相談
- 条件に合う非公開求人の紹介
- 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
- 面接スケジュールの調整
- 給与などの条件交渉
就職のプロのサポートがあれば、初めての就職活動でも迷うことはありません。
もちろん、ブラック企業に騙される心配もありませんから、就職エージェントを徹底的に利用するべきですね。
以下のエージェントは、20代に特化しており実績が非常に高いです。
ぜひ登録してみてください。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職エージェントです。
20代の若者向けの求人を多く取り揃えており、第二新卒やフリーターに特化した就職活動のサポートを行っています。
特徴としては、書類選考なしで最初から面接へ進むことができる点です。
書類選考が無ければ時間の短縮になりますし、スピーディに就職活動を進められるのは大きなメリットでしょう。
10,000社以上の求人数があって、利用者も10万人を突破しています。
未経験歓迎の求人ばかりですから、フリーターやニートであっても問題なく採用してもらえるはずです。
キャリアアドバイザーが実際に企業を訪問して取材をしていますから、職場の雰囲気や仕事内容、人間関係まで詳しく分かりますよ。
関東・関西圏での就職なら、利用してみると良いでしょう。
ハタラクティブ
20代のフリーターや既卒を対象としたエージェントで、未経験から正社員を目指す人に専門特化しています。
未経験歓迎の求人を1,500件以上も保有しており、職歴がない人でも問題なく内定を目指すことができるはずです。
独自のカウンセリングノウハウを持っているので、求職者の隠れた魅力を引き出して向いている職種や業種を発見してくれます。
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応募書類の添削や面接対策もバッチリで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という高い水準をキープしています。