他にやりたい仕事があって転職活動を始めたとしても、なかなか内定がもらえないということがあります。
色々な会社へ応募し続けたのに、1年近くも仕事が決まらない人もいますね。
在職中の活動なら問題ありませんが、すでに退職しているのであれば、精神的にも辛くなってくるはずです。
貯金を切り崩す生活なので経済的な余裕が無くなりますし、職歴の空白期間が開くことで自分の価値が下がるという懸念もあるでしょう。
活動が長引くほど追い込まれてしまうので、なるべく早く内定をもらえるように努力をしてください。
ここでは、転職活動が長期化した時の対処法を紹介します。
転職活動期間の目安は3~6ヶ月
転職サイト「エン・ジャパン」の調査で、転職活動に掛かった期間についてのアンケートが行われていました。

参照:エン・ジャパン
年代別の結果を見てみると、「3ヶ月程度」と「半年程度」が最も大きな割合を占めていますね。
全体の結果では、約70%の人が半年以内に転職していることになります。
転職本などで「3ヶ月が目安」と書かれていることが多いですし、ゆっくりやったとしても半年くらいかかるのが通常だ思います。
なので、半年以上も転職先が決まらないなら、何かしらの問題があると思っていいでしょう。
退職してから転職活動するなら3ヶ月が基準
今の会社を辞めてから転職活動をするなら、3ヶ月以内に内定をもらえるようにスケジュールを組みましょう。
全ての時間を転職に使えるので、短期決戦で勝負を決めることができます。
求人の検索から応募書類の作成、面接対策など、転職活動ではやることが多いです。
自己分析や企業研究などもしっかりやると、1ヶ月以上の時間が掛かるでしょう。
でも、退職してしまえば時間に余裕がありますから、効率良く転職活動を進めることができますね。
少しでも早く転職したい人は、先に会社を辞めてから活動するのがおススメです。
仕事をしながらの転職活動なら半年が基準
いきなり会社を辞めるのが不安な人は、今の仕事を続けながら転職活動を進めることになります。
良い転職先が見つからなくても、今の会社に残ることができるので安心です。
ただ、転職活動に割ける時間が少なくなるので、余計な時間が掛かってしまいますね。
会社を途中で抜け出したり、有休を消化できたりできるなら良いですが、そういったことができないなら半年くらいの期間は見ておきましょう。
仕事終わりの夜間や土日を返上しての活動になるので、どれだけ効率良くスケジュールを組めるかがポイントになりますね。
退職後の転職活動は長期化した時のリスクが高い
収入が無くなってしまう
まず、大きな問題としては、生活資金についてですね。
会社を辞めると給料が入ってきませんから、それまでの貯金を切り崩しての生活になります。
仕事が決まらないと貯金が減り続けていくので、精神的にもどんどん追い込まれてしまうでしょう。
転職活動自体にも交通費などでお金が掛かり、思った以上の支出があります。
会社を辞める前には、資金的な余裕があるかを確認しておいてください。
離職期間が長くなるとイメージが悪くなる
ブランク期間が長くなると、転職で不利になるという問題もあります。
たとえば、半年間も転職が決まらない応募者に対して、企業は「何か大きな問題があるのでは?」と警戒するわけです。
優秀な人ならすぐに転職が決まるはずなので、なかなか決まらないのは理由があると考えてしまいます。
選考時には問題ないと判断されても、他社で落とされ続けている応募者だと「うちでは気づかない問題があるかも」と不安になるんですね。
採用担当者としても、変な人材を採用すると自分の評価が下がってしまいます。
そういったリスクを避けるために、少しでも不安要素があるなら不採用とされてしまう可能性が高いです。
自分のスキルや経歴に関係なく、イメージだけで損をすることになります。
家族との関係性が悪くなる
収入が無くなることは、自分だけでなく家族にとっても重要な問題ですよね。
家計を管理するのは奥さんですから、貯金が減ってくると早く仕事を見つけるように催促されると思います。
自分も転職活動で頑張っているので、「言われなくても分かってるよ!」と反論したくなるでしょう。
お金に余裕がなくなると、些細なことでケンカになりがちです。
転職活動においては、家族の支えも非常に大切なので、関係性が悪くなると精神的に追い込まれてしまうでしょう。
社会から孤立することに不安を感じる
無職の期間が続くと、自分が社会から取り残されたような感覚になります。
普通の人は毎日会社で仕事をしているのに、平日に家にいる自分自身に不安を感じてしまうわけです。
社会とのつながりが無いと、人間は精神的に病んでしまいます。
早く転職を決めようと焦ってしまうことで、余計に決まらなくなるという負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。
転職することが目的になってしまう
転職というのは、自分の目的を叶えるためにするものです。
- 今よりも年収をアップさせたい
- やりたい仕事がある
- 人間関係の良い職場で働きたい
- 残業時間を減らしたい
など、何かしらの転職の目的があるはずです。
その目的を達成できる会社を見つけて入社するのが、転職活動というわけですね。
なので、自分の目的を満たせないなら、転職する意味がありません。
ただ、活動期間が長引いてしまうと、気持ちだけが焦ってしまいます。
収入が途切れることで切羽詰まってしまい、「どこでも良いから入社できれば」などと考えるようになるということです。
本来の目的を見失ってしまうと、その転職は失敗だといえるでしょう。
もちろん、自分の希望をすべて満たすのは不可能ですが、妥協する点と妥協できない点を混同してはいけません。
理想の会社に入るよりも、転職することが目的になってしまうと、ブラック企業などに騙される可能性が高くなります。
まともな精神状態ではいられなくなるので、明確な目的意識を持つことが大切です。
転職活動が長期化してしまった時の対処法
思い切って休んでみる
転職活動が上手くいかないなら、3日間くらいリフレッシュのために休んでみるといいでしょう。
「休んでいる暇なんて無いよ!」なんて思うかもしれませんが、冷静になって頭の切り替えをする期間も必要です。
なかなか内定が決まらなければ、自分に対する自信を失ってしまいます。
- このまま一生無職のままなのか
- 自分には価値が無いのではないか
- どうせ次も無理だろう
など、ネガティブな考えで頭の中が埋め尽くされるでしょう。
そんな状態で転職活動を続けても、同じ結果が繰り返されるだけです。
少し休んでリフレッシュすれば、またポジティブな気持ちで転職活動を始めることができるでしょう。
自分の気持ちをコントロールすることが、転職を成功させる秘訣です。
応募する企業数を増やしてみる
内定がもらえないのは、そもそも応募する企業数が少なすぎるかもしれません。
書類選考の通過率は30%くらいが平均なので、3社に応募して1社の面接を受けれることになります。
つまり、10社の面接を受けようとすると、30社の企業へエントリーしなくてはいけないということです。
「10社くらいに応募すれば十分だろ?」などと思うかもしれませんが、それくらいでは足りないでしょう。
確率論からいって、応募し続ければ必ず内定はもらえます。
まずは、絶対的な応募数を増やすことが、転職を成功させるための近道ですね。
失敗を恐れて慎重になりすぎると、逆に上手くいかないことが多いです。
入念に企業研究をしても書類選考で落とされることがあるので、面接へ進むことを最優先にして応募しまくるようにしてください。
書類選考を通過してから、しっかりと面接対策をすればいいでしょう。
全体的なスケジュールを考え直す
転職活動の効率を上げるためには、スケジュール管理を徹底しないといけません。
いつまでに転職するかというゴールを決めて、それに達するまでのプロセスを逆算していくわけですね。
これをやっておかないと、無駄なことに時間を費やしたり、間違った方向へ進んでいってしまいます。
行き当たりばったりで活動することになるので、ものすごく非効率になってしまうでしょう。
なので、転職のスケジュールについて、最初から見直すようにしてください。
一日単位の具体的な行動までスケジュール帳に落とし込むことで、迷いなく行動できるようになります。
進捗状況を常に確認できるため、転職活動の進み具合を客観的に見ることができますね。
詳しいスケジュール管理については、「転職で成功するスケジュールの立て方」を参考にするといいでしょう。
第三者の客観的な意見を聞いてみる
自分一人で活動していると、偏った考え方になってドツボにハマってしまうことがあります。
間違ったやり方に固執していたり、身の丈に合わない目標を持ってしまったりしがちですね。
なので、第三者に相談して、客観的な意見を聞くことが大切です。
自分は営業職を希望していても、実は事務職の方が向いているかもしれません。
色々な視点からの意見を聞いた方が、自分の視野を広げることができます。
おススメなのが、転職エージェントを利用することですね。
プロのキャリアアドバイザーに相談すれば、自分の問題点に気付くことができるでしょう。
転職活動が長期化してしまうのは、間違ったやり方をしているからです。
そもそも忙しくて活動の時間が無かったり、的外れなアピールしていたり、応募する業界を間違えていたりといったことですね。
問題点を特定して改善しなければ、いつまで経っても仕事は決まりません。
転職エージェントに登録すると、専任のアドバイザーが付いてくれて色々なサポートをしてくれます。
- これからのキャリア相談
- 求職者に合う求人の紹介
- 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
- 面接スケジュールの調整
- 円満退職のためのサポート
こういったサポートがあることで、自分の問題点を修正して正しくアピールすることができるわけです。
仕事が忙しくて活動できない人でも、必要な作業をキャリアアドバイザーに丸投げすることができます。
短期間で転職を決めるために、転職エージェントが必要不可欠でしょう。
なかなか仕事が決まらない人は、絶対に利用するべきですね。
以下のエージェントは、実績が高いので自信をもっておすすめできます。
ぜひ登録してみてください。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。
最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。
土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。
マイナビエージェント
マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。
特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。
かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。
基本的には仕事をしながら転職活動をした方が良い
よほどの理由が無い限りは、今の会社で仕事をしながら転職活動を進める方が良いですね。
先述の通り、活動が長期化した時のリスクが高いからです。
使える時間が少ないのでスケジュール管理が大変ですが、ゆっくりと自分のペースで行えば問題ありません。
収入が途切れることが無いので、落ち着いて活動すれば良いでしょう。
もしも良い求人が見つからなければ、転職しないという選択をすることもできます。
理想的な求人が出てくるまで気長に待つこともでき、納得のいく転職をしやすいメリットがあるわけです。
リスクなく転職したい人は、先に会社を辞めない方が良いと思いますよ。
以上、転職活動が長期化したときの対処法を紹介しました。
転職活動は、肉体的にも精神的にも負担が大きい行為ですから、できるだけ短期間で終わらせることが望ましいです。
無駄に時間を費やさないためにも、最短で結果を出せるようにしましょう。