リストラで転職するのは不利なのか?リストラ転職を成功させる方法

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会社の業績不振などで、突然リストラが行われることがあります。
パナソニックや東芝などの大手企業でも、大規模な人員整理が行われましたよね。
これは決して他人事ではなく、だれがいつ被害に遭ってもおかしくありません。

職を失ってしまっては生活できないので、早急に再就職が必要です。
ただ、「リストラになった人間を雇う会社があるのか?」という疑問を持つ人もいるでしょう。

リストラ対象になるのは優秀でないという印象になりますし、転職で不利になってしまうかもと不安に思うのも不思議ではないと思います。

結論から言ってしまうと、リストラでも転職が難しいわけではありません。
会社をクビになっても転職に成功している人はいますし、過剰に悲観的になる必要はないでしょう。

ここでは、リストラ後に転職するときの注意点などを紹介します。
リストラ対象になりそうで不安な人は、ぜひ参考にしてみてください。

AIが普及するとリストラが加速する恐れが

最近では、ニュースなどでも「AI」という言葉を耳にすることが増えました。
AIとは人工知能のことで、人間の思考をコンピュータで再現する技術です。

これが普及してくると、人間の代わりに仕事をしてくれるので、ほとんどの労働者が不要になるといわれていますね。
実際、金融業界ではAIの導入が始まっていて、業務効率が飛躍的に高まっているそうです。

そのため、みずほや三菱UFJ、三井住友などのメガバンクでは、将来的に数万人規模で従業員を削減するという方針を発表しています。

これは他の業界にも広がっていくことが予想され、製造業やITなどのあらゆる分野で仕事がAIに奪われていくでしょう。

今は大丈夫であっても、数年後にはどうなっているか分かりません。
誰もがリストラの危機に直面しているといえますね。

たとえリストラされても転職で不利にならない

リストラされたら人生が終わったかのような衝撃を受けるかもしれませんが、そこまで悲観的になる必要はないでしょう。

これから転職活動を始めれば良いだけですし、転職においてリストラはマイナスにはなりません。

そもそも、リストラには2つのパターンがあります。

  1. 会社の経営不振などによるケース
  2. 本人の能力に問題があるケース

前者の場合だと、本人にはどうしようもありません。
個人がどれだけ頑張ったとしても、会社全体の経営に問題があればリストラを防ぐことができないからです。

採用担当者も理解してくれるので、リストラされたからといって能力が低いとはみなされないでしょう。

自信をもって転職活動を行えば、きっと内定をもらうことができるはずです。

一方、後者の場合であれば、本人の責任が問われることになります。
勤務態度が悪かったり、仕事のクオリティーが低すぎたりなど、スキルに問題があるからですね。

こういった状態だと、企業としては採用するメリットがありません。
中途採用では即戦力が求められるので、自分が提供できるスキルを持っていなければ、転職活動は厳しくなるでしょう。

なので、リストラによって転職するときには、会社の都合で解雇になったという伝え方をしないといけません。

自分の能力に問題があったと思われてしまうと、企業から敬遠されて不採用になってしまうでしょう。

面接で自信が無さそうにしていたら、採用担当者から疑いの目を持たれるので気を付けるようにしてください。

リストラ宣告を受けたらやるべき2つのこと

会社から急にリストラを告げられたら、頭が真っ白になりますよね。
これからの将来に絶望してしまって、何も考えられなくなるかもしれません。

ただ、会社に言われるがままにしていると、不利な条件で退職することになったりします。
退職後の転職活動にも関わってくるので、気を付けるようにしましょう。

リストラ宣告を受けたら、以下の点を確認してください。

  • 会社都合退職か自己都合退職か
  • 退職条件の交渉余地があるかどうか

会社都合退職か自己都合退職か

まず、リストラの書類上の扱いについて確認をしましょう。
会社を退職する際には、「会社都合」と「自己都合」の2つの種類があります。

会社都合 会社の一方的な事情で従業員の首を切る
自己都合 自分の意思で会社を辞めること

基本的に、リストラの場合には会社都合退職の扱いになります。
ただ、会社によっては、退職届を出すように促して自己都合退職で処理しようとすることがあるんです。

「どっちも同じでしょ?」と思うかもしれませんが、失業保険の給付に大きな影響があります。

会社都合退職だと、失業保険を早くもらえますし、給付期間も長く設定されています。
しかし、自己都合退職の場合には、3ヶ月後からしか支給されませんし、給付期間も短くなってしまうわけです。

会社を辞めた後は収入が無くなるので、失業保険が生命線となります。
お金がないと転職活動もできませんから、会社都合退職にしてもらわないといけません。

だから、退職の扱いについては、必ず確認をしてくださいね。

退職条件の交渉余地があるかどうか

リストラの対象になってしまうと、「○月末で辞めてください」といった通達があります。
ここで、言われるがままに了承してしまう人が多いです。

でも、すんなりと受け入れるのは待ってください。
交渉次第では、もっと有利に退職できる場合があります。

会社としては従業員をリストラすることに負い目がありますし、訴訟や世間体が悪くなることを恐れています。
だから、こちらから交渉することで、条件を緩くしてくれるかもしれません。

具体的には、以下のような交渉ができると思います。

  • 退職時期を遅らせることができないか
  • 転職活動のために勤務時間を調整できないか
  • 退職金を増やせないか
  • ボーナス査定をアップできないか

会社に条件を出すのは気が引けるかもしれませんが、自分にも生活があるので交渉する権利はあるでしょう。
ダメもとで良いので、話くらいはしてみてください。

ただ、揉め事を起こすのは良くないので、あまりにしつこく食い下がるのは止めた方が良いですね。

転職活動で語るべき退職理由と志望動機

退職理由

履歴書に退職理由を書く時には、「会社都合による退職」とだけ記載しておけばいいでしょう。
詳しくは面接で話しますし、応募書類の段階で長々と書く必要はありません。

採用担当者は何百通の書類に目を通すので、分かりやすく簡潔に書くことを意識してください。

そして、面接で退職理由について聞かれたら、正直にリストラであると伝えるようにしましょう。
変に言葉を濁すと不信感を持たれますし、堂々と答えることが大切です。

ただ、それだけだと能力が低いからクビになったと誤解されるので、会社が経営不振に苦しむ中で自分が心がけていたことをアピールしましょう。

ライバル企業の台頭で売上が低迷していたので、新規の訪問件数や既存客へのアプローチを増やしました。
個人目標は120%の達成ができましたが、業績は回復せずに人員整理が行われることになりました。

人員削減の対象になってしまいましたが、粘り強く努力することを学んだので良かったと思っています。
この経験を活かして、御社でも頑張りたいです。

リストラの経験がプラスになっていることを伝えれば、単に能力が低くてクビになったという印象は持たれないでしょう。

最もいけないのは、リストラされたことで自信を失ってしまうことです。
面接で元気が無ければ頼りない印象を与えてしまいますし、前の会社の愚痴などの不満を漏らしたりしがちですね。

自信をもって堂々とした態度で臨むことが大切なので、覚えておくようにしてください。

志望動機

リストラによる転職で気を付けたいのが、志望動機についてです。
企業からすると、「なぜ当社に応募したのか」が最も気になるポイントになります。

「リストラされたから仕方なく転職した」といった動機だと、どんな企業からも相手にされないでしょう。

たしかに、やむを得ない転職なのですが、それでもその企業へ応募した前向きな理由が必要ですね。

マーケティングについて学びたくて、前職の広告業で働いておりました。
広告の企画から担当していて充実していたのですが、業績の悪化に伴ってリストラになってしまいます。

それでもマーケティングへの意欲は失っておらず、Web広告に力を入れている御社を志望しました。
クライアントへの提案力には自信があるので、内定を頂けた際には頑張って仕事をしたいと思います。

リストラはキッカケであり、転職の理由にはなりません。
しっかりと自分のキャリアビジョンを考えて、それに合うような志望動機を語れるようにしてください。

リストラされたら転職エージェントを使うべき

リストラ後に転職活動をするなら、転職エージェントを利用しましょう。
専任のキャリアアドバイザーが担当に付いてくれるので、転職におけるあらゆるサポートをしてくれるからです。

急にリストラされてしまうと、何の準備も無いままで無職になってしまいます。
それから転職活動を始めるにしても、どのように進めればいいのかが分かりませんよね。

でも、転職エージェントのサポートがあれば、迷わずに転職活動を行うことができるでしょう。
具体的には、以下のようなサポートがありますね。

  • 将来のキャリアカウンセリング
  • 条件に合う非公開求人の紹介
  • 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
  • 面接スケジュールの調整
  • 給与や待遇などの条件交渉
  • 選考結果のフィードバック

自分の強みを活かすことができる求人を紹介してくれるので、思わぬ条件で内定をもらえるかもしれません。

前の職場よりも年収が上がることもあり、キャリアアップに繋がりやすいですね。

以下のエージェントは、実績が高いので自信をもっておすすめできます。
ぜひ登録してみてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。

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業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。

また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
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最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。

土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。


マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。

特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。

業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。

かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。

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