派遣社員から正社員へ転職する方法とは?早目の転職活動と具体的な転職理由が大切です!

更新日:

派遣会社と契約して、派遣社員として企業へ勤めている人は多いでしょう。
余計な残業が無く勤務時間がハッキリしており、時給も比較的高額なのでライフスタイルを重視した働き方が魅力です。

しかし、派遣切りなどで首を切られるリスクがあり、安定性という意味ではかなり不安が残る雇用形態ですよね。
時給が高いといっても、ボーナスが無いために収入に満足できな人も多いでしょう。

雇用が安定していないと結婚できませんし、将来的にも安心して生活することができません。
そのため、正社員への転職を考える人が増えています。

正社員なら雇用や収入が安定しているので、派遣社員やフリーターなどの非正規雇用よりも精神的に楽になるはずです。
ここでは、派遣社員から正社員への転職について解説をします。

派遣社員から正社員への転職は可能なのか?

即戦力性をアピールできれば問題ない

正社員への転職を考えた時に、派遣社員としての職歴がマイナスになるのではと不安になる人がいます。
非正規社員だと責任のある仕事は任せてもらえませんし、戦力になる経験だとみなされない可能性があるからですね。

たしかに、派遣社員を大量に雇用して単純作業しかさせない企業では、派遣の職歴を評価しないかもしれません。
でも、企業によって考え方は様々なので、派遣社員であっても戦力として考えてくれる場合もあります。

大切なことは、「派遣社員の職歴で何を得たのか」「入社後にどんな貢献ができるのか」を明確に説明することです。
中途採用では即戦力が求められるので、採用する価値のある人間だと思ってもらえるようにしてください。

しっかりと自己分析をして強みを理解していれば、転職面接でも的確にアピールすることができるでしょう。

正社員を目指すなら少しでも早く行動する

正社員として転職するなら、早目に転職活動を始めるようにしてください。
派遣の仕事は若手が求められるので、年齢が高くなると求人自体が少なくなってしまいます。

また、正社員の求人も若い方が有利ですから、年齢が上がるにつれて転職が難しくなってしまうわけですね。

派遣の仕事がなくなってから転職活動を始めても、そんなにすぐに仕事が決まりませんし、経済的に苦しくなってしまうでしょう。

一般的に、離職期間が3ヶ月を超えてくると、企業側から警戒されてしまいます。
長らく内定が出ていないことで、「何か問題があるのでは?」と採用担当者が不安になってしまうからですね。

すると、どんどん離職期間が長引いてしまい、悪循環にハマってしまうわけです。
気持ちが焦ると「内定が出ればどこでも良い」という考えになってきて、気が付くとブラック企業へ入っていたということになりかねません。

そういった失敗をしないためにも、若くて求人数が多いうちから活動を始める必要があるでしょう。
派遣社員なら時間の都合が付きやすいので、仕事をしながら転職活動をすることができますね。

仕事を続けていれば経済的に困ることはありませんし、余裕をもって行動することができるはずです。

派遣社員のままが良い人・正社員になるべき人

雇用が安定しているのが正社員のメリットですが、他の部分においてはデメリットと呼べるものもあります。
一方、派遣社員は不安定さのデメリットはありますが、メリットも数多く存在するわけですね。

なので、それぞれの特徴を知ったうえで、自分にとって最適な働き方を選ぶようにしてください。

派遣社員のメリット・デメリット

最大のメリットは、派遣会社との契約なので、労働内容が明確に決まっていることです。
サービス残業や休日出勤を強いられることがありませんし、責任も軽いので仕事でプレッシャーを感じることは少ないでしょう。

また、職種にもよりますが、1,000円以上の時給がもらえてアルバイトよりも高額になっていることが多いです。
残業代や有休をもらうこともできるので、待遇に関してはかなり優遇されていますね。

一方、デメリットとしては、派遣先企業の都合で仕事がなくなってしまうことです。
単なる数合わせとして使われることが多く、不要になったら簡単に切られてしまうという欠点があります。

そして、基本的にボーナスが出ないので、得られる収入に限界があったりもしますね。

正社員のメリット・デメリット

やはり、雇用が安定していることがメリットだといえます。
企業は正社員を簡単に解雇できませんから、不景気だからといってリストラされてしまうリスクは少ないです。

社会的な信用力もありますし、住宅ローンを組んでマイホームを購入したりもできるでしょう。
あとは、昇給やボーナスもあるので、キャリアを重ねることで大幅に収入をアップさせることができます。

生涯賃金で考えると、派遣社員とでは1億円以上の差になるようです。

ただ、仕事の責任が重くなってしまうため、残業や休日出勤が必要になってくる可能性があります。
拘束時間が長くなってしまい、プライベートを確保することができません。

異動や転勤で勤務先が変わるリスクもあり、会社のために自分の生活が振り回されてしまうでしょう。

収入を優先するか、プライベートを優先するか

これまで見てきたように、正社員と派遣社員とでは一長一短があるので、どちらが優れているとはいえません。

お金よりもライフスタイルを優先したいなら、派遣社員として働いた方が良いでしょう。

  • 結婚後は家庭に入るつもりの女性
  • 色々な企業で働いて経験を積みたい
  • プライベートでの生活を優先させたい
  • 何かの夢を追いかけている
  • 難関の資格取得を考えている

上記のような目的があるなら、派遣社員を続けるのも選択肢の一つだと思います。

仕事以外に優先させたいことがある人は、派遣社員として働くことにメリットを感じられるはずです。

一方、将来の安定性や仕事へのやりがいを求めるなら、正社員として働くべきです。
責任が重くて大変ですが、それなりのリターンは得られるでしょう。

  • 自分の専門性を高めていきたい
  • 責任のある仕事がしたい
  • 長く安定して働きたい
  • 多くの収入や保障などを得たい

結婚して子供を持ちたいと考えているなら、正社員になるべきですね。
男性なら一家の大黒柱として家計を支えないといけないので、安定性の高い正社員しか選択肢はないと思います。

派遣社員から正社員になるためのポイント

紹介予定派遣として働く

ある企業で派遣社員として一定期間働いてから、その派遣先で直接雇用として契約を結ぶという仕組みがあります。
これは、「紹介予定派遣」と呼ばれるもので、最初から直接雇用を前提とした働き方ですね。

最大で6ヶ月間の派遣期間の間、実際に仕事をしながら職場の環境を体験することができます。
その期間が終了後、双方の同意があれば正社員になることができます。

もちろん、自分に合わなければ断っても構いませんし、企業が求める水準に達しなければ採用を見送られることもありますね。

転職をすると、入社後にイメージと違ったという失敗をしがちです。
でも、紹介予定派遣なら、実際に働いてから雇用されるのでミスマッチのリスクを無くすことができます。

ただし、必ずしも正社員になれるとは限りません。
「直接雇用=正社員」と思いがちですが、実際には契約社員であることが多いです。

数年間の契約で切られるということもあるので、正社員登用であると勘違いしないようにしてください。
紹介予定派遣に応募する際は、正社員かどうかを確認する必要がありますね。

派遣社員の経歴はすべて職務経歴書に書く

長く派遣社員をやっていると、勤めた会社数が多くなってしまいます。
それらを全て職務経歴書に書いてしまうと、職を転々としているようなイメージを与えるかと不安になりますよね。

でも、派遣社員の経歴は、すべて書き切るようにしてください。
派遣なら短期雇用が当たり前ですし、企業の数が多くても不自然ではありません。

それよりも、職歴に空白期間ができることが問題です。
記載する企業数を減らしてしまうと、無職の期間があるような印象を与えてしまいますね。

中途採用では、職歴の空白はマイナスイメージなので、そういった誤解を生まないように気を付けてください。

書式に関しては、編年体式が基本ですが、職種のバリエーションが豊富な場合にはキャリア式で書く方が良い場合もあります。
採用担当者を引きつける職務経歴書の書き方」を参考に、書式を使い分けるようにしましょう。

転職理由・志望動機はポジティブなものにする

派遣社員の方の失敗として、派遣のネガティブさを面接で伝えてしまうということがあります。
たとえば、「雇用が不安定なので」「ボーナスが出ないので」など、派遣社員の愚痴を語ってしまうわけですね。

消極的な印象を与えるだけですから、ネガティブなワードを出さないようにしましょう。
企業側からすると、「正社員なら何でも良いの?」と思ってしまいます。

採用担当者が知りたいのは、採用するメリットがあるかどうかです。
企業に対して提供できるものが無ければ、内定はもらえないと思ってください。

  • 派遣社員で経験した仕事は何か?
  • その仕事から得たスキルは何か?
  • 仕事中に失敗したことはあるか?
  • その失敗から何を学んだのか?
  • 入社後にどんな活躍ができるのか?

派遣社員時代の経験をエピソード形式にすれば、説得力の高いアピールをすることができます。

大手損保会社のコールセンターで、オペレーターの仕事をしていました。
お客様からの電話応対をしていく中で、言葉遣いやコミュニケーション能力を磨くことができました。

一度だけ、私の勘違いで間違った情報をお伝えしてしまったことがあります。
その際には、すぐに正しい情報を上席に確認してお客様に連絡したことで、事故を未然に防ぐことができました。

正しい商品知識を付けることの大切さを学びましたし、上司に対する報連相も徹底しなくてはいけないと感じました。
それ以降は、大きな失敗もなく仕事をすることができています。

これらの経験から顧客への応対力には自信がありますので、御社で採用頂いた際にもお力になれると思います。

こういったエピソードがあると、失敗した経験でも自己アピールに繋げることができますよね。
面接官の印象にも残りやすいので、何かしらのエピソードを用意してください。

転職エージェントで転職をサポートしてもらう

派遣社員から正社員を目指す場合、自分の何をアピールすれば良いのかで迷うと思います。
先述の通り、中途採用では即戦力が求められるので、「どんな貢献ができるか」を伝えなければ内定はもらえません。

これまで大きな成果を出したことがない場合には、何もアピールすることができない人もいるでしょう。

自分のキャリアに自信がない人は、転職エージェントを利用してください。
カウンセリングを受けることができるので、プロのキャリアアドバイザーが客観的に自分の強みを見つけてくれます。

他にも以下のようなサポートが受けられますね。

  • 今後のキャリア相談
  • 条件に合う非公開求人の紹介
  • 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
  • 面接スケジュールの調整

数万件以上もの非公開求人を保有しているため、派遣社員でも応募できる企業がたくさんあります。
プロのサポートがあれば、正社員として転職することは難しくありません。

以下の転職エージェントは、実績が高いので自信をもっておすすめできます。
ぜひ登録してみてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

業界最大手のリクルートエージェントです。
人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。

保有している求人の90%が非公開となっており、その数は10万件以上です。
業界でもトップクラスの求人数ですから、自分に合った企業と出合える可能性は高いでしょう。

また、キャリアアドバイザーの質が高いのも特徴ですね。
全国に470名のアドバイザーが在籍しており、各業界・業種に精通している人材が豊富です。

最新の業界情報や転職動向にも詳しいですし、過去に膨大な転職実績もあるので、的確にキャリア相談に乗ってもらえます。

土日祝や平日20時以降も対応可能なので、仕事が忙しくても利用できますよ。
リクルートエージェントは、確実に登録しておいてください。


マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビは、1973年に創業された人材サービスを主業務とする会社です。
人材業界ではかなりの老舗企業なので、取り扱っている業種や求人量は業界でもトップクラスとなっています。

特徴としては、20~30代の転職サポートに強いことですね。
首都圏や関西エリアだけでなく、名古屋や福岡、札幌などにも拠点があるため、全国の求人に対応しています。

業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。

かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。

-転職に関する基本知識

Copyright© テンショQ , 2023 AllRights Reserved.