スキルアップで人気の資格としては、TOEICがありますよね。
英語系資格の代表ですし、学生や社会人を問わず勉強している人が多いです。
本屋へ行けば参考書が山のようにありますし、ビジネス雑誌などで特集されることもあるので、これから勉強を始めようとしている人もいるでしょう。
楽天やユニクロなど、社内で英語を公用語としている企業も増えているので、ますます英語の需要は高まっているといえますね。
でも、TOEICで高得点を取れば、本当に就職や転職に有利なのでしょうか?
よく調べもせずに盲目的に英語を勉強したとしても、努力が無駄に終わってしまうかもしれません。
ここでは、企業の採用担当者がTOEICについて、どのように考えているのかを紹介していきます。
これから転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
企業は英語力のある人材を欲しがっている
日本のGDPは世界3位なので、立派な経済大国だといえます。
ただ、20年以上も経済成長が横ばいになっているので、これからの大幅な成長は見込めません。
そこで、国内企業の多くは、積極的に海外進出をしていますね。
製造業はもちろん、卸売業やサービス業など、色々な業界がグローバルに事業を展開しているわけです。
そのため、英語を話せる人材のニーズが高まっています。
日本は世界的に見ても英語力が低い水準なので、自由に英語を話せるという人は驚くほど少ないです。
企業の人材の確保に苦戦している現状があり、現地で外国人を雇ったりなどの対策をしていますね。
しかし、日本の本社との連携のためにも、英語を話せる日本人の需要が高く、中途採用でも英語力のある人材を募集する企業が多くなっています。
英語を必要とする求人の給与は高額な傾向にあるので、キャリアアップのためにも英語を勉強することは必須だといえるでしょう。
TOEICを武器にするなら750点以上、できれば800点以上を目指す
先述の通り、企業は英語力のある人材を求めているので、TOEICの点数も高く評価してくれる傾向にあります。
自分の英語力を客観的に証明する方法としてTOEICの点数は有効な手段ですから、勉強することは間違いではないですね。
では、何点くらいを目指せばいいのでしょうか?
高いほど良いのは間違いないのですが、履歴書に書ける最低レベルは600点以上となります。
これはあくまで最低レベルなので、転職活動で有利になるためには、さらに高得点を取らないといけません。
採用担当者の目を引くためには、750点以上が望ましいとされています。
履歴書に「TOEIC 750点」と記載できれば、ほとんどの企業で問題なく書類選考は通るレベルでしょう。
800点以上になってくると、大企業からも声が掛かるようになります。
ただし、難易度もかなり高くて、英検だと準1級に相当するレベルだといわれていますね。
TOEIC第227回(2018年1月)の試験では、以下のような結果となっています。
745~795点未満 | 9,751人(6.9%) |
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795~845点未満 | 8,344人(5.9%) |
ちなみに、平均スコアは589点となっていて、745点以上は上位20%に入るほどのハイスコアです。
転職市場で評価されるレベルになるには、相当な勉強が必要だといえるでしょう。
TOEICのハイスコアには意外な付加価値もある
TOEICの点数は英語力を示す指標ですが、実はそれ以外にも評価の対象になります。
企業の採用担当者は、TOEICでハイスコアを取るためには、相当な努力が必要なことを理解しているわけです。
なので、履歴書に高得点を書いているだけで、以下のような評価を得られる可能性がありますね。
- 地道な勉強をつづけた継続力
- 目標を達成する力
- グローバル意識の高さ
- キャリアに対する向上心
努力家で自己研鑽を惜しまない人間だという印象を与えられるので、面接官からも一目置かれるはずです。
英語力の証明以外にも効果がありますから、TOEICの勉強をしておいて損はありません。
社内での昇進においてもTOEICは求められる
転職活動で有利になるTOEICですが、転職が終わった後でも重要となります。
社内での評価指標に英語力を採用している企業は多く、昇進や昇格の条件にTOEICが入っていたりします。
管理職になるためには、「TOEIC ○○点以上」という条件があるので、継続的に英語の勉強をしなくてはいけません。
求められるスコアも年々上昇していますから、転職を考えていない人でも勉強をする必要がありますね。
現在の20~40代の社会人の方は、TOEICの勉強は必須だと考えて良いでしょう。
英語力は絶対に求められますので、覚えておくようにしてください。
TOEICで750点以上を取るためにやるべきこと
750点以上を取るために必要な勉強時間は、450~500時間だとされています。
1日3時間の勉強をしたとして150日で450時間ですから、半年もあれば十分に目指せるレベルだといえるでしょう。
TOEICで750点というのは、正解率80%程度で達成することができます。
なので、200問中40問くらいは間違えても大丈夫ということですね。
問題集を解き続けていると、自分の得意な問題・苦手な問題が見えてくるはずです。
得意な問題は確実に正解しておき、苦手な問題については捨てるという選択が有効だといえます。
あとは、リスニングとリーディングの内、得意な方を徹底的に伸ばすということですね。
すべてにおいてバランス良く勉強しがちですが、それだと効率が悪くなります。
自分の得意な分野だけに絞った方が、楽にスコアを稼ぐことができますよ。
満点を取る必要はないので、頑張る部分を捨てる部分を明確にしてメリハリを付けるようにしましょう。
あくまでもTOEICはプラスアルファでしかない!
転職活動にTOEICが有効だとしても、それだけで理想的な転職ができるわけではありません。
なぜなら、中途採用で求められるのは、これまでのスキルや経験だからです。
今までのキャリアの中で獲得したスキルや経験をアピールすることで、即戦力だと期待してもらうことができるんですね。
仮に、TOEICで満点を取ったとしても、実務的なスキルが無ければ単なる英語バカで終わってしまいます。
応募先の業務に貢献できるスキルを持ちつつ、さらに英語ができるという人材が求められているわけです。
だから、TOEICでハイスコアを取れば、必ず成功できるとは思わないでください。
日々の業務の中で自分の専門性を磨くことが最も重要で、英語はオプションのようなものなんですね。
通訳や翻訳などの英語がメインの仕事なら別ですが、通常の仕事であれば業務スキルを高めることが先決です。
TOEICを有効活用するなら転職エージェントを利用しよう
転職活動にTOEICを活かすなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントには非公開求人が集まっているので、その中で英語力を求めている求人はたくさんあります。
TOEICでハイスコアを取っていれば、選考で有利になるので転職エージェントも積極的に求人を紹介してくれるはずです。
幹部候補や海外勤務などのハイキャリアの求人も多いので、キャリアアップを狙うならエージェントを利用するべきでしょう。
専任のキャリアアドバイザーが担当に付いてくれて、以下のようなサポートを受けることができますね。
- 今後のキャリア相談
- 求職者に合う非公開求人の紹介
- 企業に合わせた応募書類の作成・面接対策
- 面接スケジュールの調整
- 給与や待遇などの条件交渉
- 選考結果のフィードバック
仕事をしながらだと転職活動の時間を確保できないことがありますが、転職エージェントならすべての作業を代行してくれます。
英語力を活かしたキャリアの相談などもしてくれるので、今後の方向性を明確にすることができるでしょう。
転職を成功させるなら、エージェントの利用は必須だといえますね。
以下の転職エージェントは、実績が高いので自信をもっておすすめできます。
ぜひ利用してみてください。
リクルートエージェント
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人材業界で50年以上もの実績があるため、全国の様々な企業と太いパイプを築いています。
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