仕事をするからには、誰でも年収をアップさせたいですよね。
年収をアップさせることを目的として、必死で売上を伸ばしたり資格の取得を目指している人は多いと思います。
でも、年功序列の会社だと出世するのには時間が掛かりますし、そもそも頑張っても報酬が上がらない会社かもしれません。
そういった企業で働いてもすぐに年収は上がりませんから、思い切って転職したほうが良いでしょう。
給料が高い会社に入れば、転職してすぐに年収アップが見込めます。
あるいは、自分のスキルを活かせる会社なら、比較的早くに出世することができるはずです。
現在の転職市場は売り手有利なので、転職で年収アップを目指す好機だといえます。
今回は、キャリアアップしたい人の転職成功方法について解説します。
目次
実際に年収がアップしている人の特徴
20代後半で実力差が表れ始めるので年収にも差が付きやすい
それでは、年収がアップする人とアップしない人の差はいつから生まれているのでしょうか。
アップしている人は、20代後半ですでに年収がアップし始めているという特徴があります。
社会人1~3年ほどでは、まだまだみなさん見習い期間ですので差は生まれづらいのですが、3年も経って基礎ができてくると、その基礎を活かして飛躍し始める人が出てくるわけです。
ここから実力差が目に見えて表れ始めてしますので、年収にも差がついてきてしまいます。
20代前半で頑張っていれば、30歳までには少しずつ結果が表れてくるでしょう。
インセンティブのある営業職が最も年収がアップしやすい
また、どの職種を選ぶかで年収の開きが変わってきます。
特に急激に年収をアップさせやすいのが、インセンティブが付く職種、つまり営業です。
営業の中でも千差万別ありますが、保険・証券・不動産などはとりわけインセンティブの割合が高く、売れば売るほど年収が上がっていきます。
中には年収が億を超える人もいるほどですから、実力主義で年収を上げていきたい人にはピッタリの職種です。
異業種転職でも経験を活かせれば年収はアップできる
また転職というと、同業種での転職でなければ年収アップは難しいのでは、と自分から選択肢を狭めてしまいがちです。
しかし、異業種転職でも経験を上手く活かすことができれば年収はアップ可能です。
異業種でも同じ職種であれば仕事の大きな流れは変わらないということと、他業界から来た新しい視点を活かすことで思わぬ活躍をすることも可能となります。
自分では当たり前と思っているスキルでも、他の業種では貴重なスキルかもしれません。
そういった自分だけの強みを提示することができれば、飛躍的に年収をアップさせることも可能です。
転職で年収をアップさせるときの注意点
今の会社を辞めたいだけの転職では年収は上がらない
多くの方が「年収をアップさせたい!」となった時に転職という選択肢を思い浮かべると思いますが、注意点がいくつかあるのも事実です。
まず第一に、その転職の本当の原因が、ただ今の会社を辞めたいという理由では年収は上がりません。
基本的に年収アップを狙う転職というのは、現職でもっと評価されるべきと考えているような優秀層の方々が多いです。
そういった前向きで向上心のある姿勢も加味して、採用企業側が前職より高い年収を提示してくれます。
しかし、ただ辞めたいという理由での転職は往々にしてその真意を見破られてしまい、高い評価はつかないのです。
企業側に採用するメリットを与えないといけませんし、逃げの転職だと分かれば企業は積極的に採用したいと思わないでしょう。
高く買ってもらえる部分を提示しなければ、年収は上がらないことを理解してください。
スキルがあっても相場以上の給与はもらえない
スキルがあるからといって、高望みをして転職をしようとする方も一定数存在します。
しかし、例え自分ではスキルがあると思っていても、相場以上の給与がもらえることはまずありません。
自分のスキルを過大評価することなく、転職をする前に相場を確認し、現職ではその相場よりも評価が低いと分かれば積極的に転職してもいいと思います。
まずは、業界の給与相場を調べてみて、今の給料がどれくらいの水準なのかを確かめましょう。
相場と同等の給料をもらっているのなら、そこまで多くの金額アップは見込めませんね。
もっと高い給料をもらうためには、よりハイレベルのスキルを身に付ける必要があります。
基本給は上がっても手当・賞与などを含めると支給額が下がることもある
年収アップを狙って求人票を見る際、月額の基本給ばかりに目が行く方もいると思いますが、これも要注意です。
実は、基本給は高くなっても、手当・賞与を含めると支給額が下がることがあります。
また、福利厚生についても確認は必須ですね。
支給額が上がっても福利厚生が充実していない結果、出費がかさんでお金が以前よりも減っていくということになったら意味がありません。
諸手当や残業代など、すべての収入を合わせて年収なので、必ずトータルで確認を行ってください。
年俸制の場合はボーナスが無いことがある
それでは、年俸制なら安心かというとそうでもありません。
年棒制ではボーナスが無いことがあるため、給与が本当に年俸として提示された金額のみにとどまってしまいます。
もし前職ではボーナスの上がり幅が大きかった場合、市場の景気次第では実は前職に残っていた方がよかったということになりかねません。
一般社員で年俸制を採用する企業は少ないですが、知識としては覚えておくと良いでしょう。
年収が上がると求められる成果も大きくなってしまう
また、年収はただ上がって終わりというわけではありません。
もちろん上がった分だけ、求められる成果も責任も重くなります。
そのため、上る前はもっと気楽に仕事ができていたところが、上がった途端に上からのプレッシャーもきつくなり、仕事自体が辛いものになってしまう可能性も0ではありません。
企業としては、支払った報酬以上の結果を求めるのは当然ですし、年収が上がるほど仕事がきつくなるということは理解する必要がありますね。
目先の年収を優先すると将来のキャリアを見失うこともある
転職をするということは、それまで積み上げてきたその会社での信頼をリセットするということです。
目先の年収につられて転職した結果、思ったより成果が出せずにその会社で評価をされず、年収が下がったり、中長期的に見て大して給与が上がらない人も数多くいます。
もしかしたら、前職に残っていれば長期的に見ればちゃんと評価され昇格・昇給できたかもしれません。
転職は長期的な目線で考えるべきですから、5年後・10年後を見据えて自分にとってプラスなのかを考える必要があるでしょう。
転職による年収アップ・キャリアアップの方法
希望する年収の最低ラインを決めて、その根拠を説明できるようにする
それでは、ここからは具体的な転職による年収アップ・キャリアアップの方法について解説していきます。
まず第一に、年収を上げるためには、転職時に自ら交渉する必要がでてきます。
日本人の多くはこういった年収交渉があまり上手くないので、ちゃんと年収アップ交渉のための事前準備をしなくてはいけません。
その準備というのが、希望する年収の最低ラインの設定と、その根拠の説明をできるようにしておくということです。
情報収集をした上で自身の市場価値についてロジカルにプレゼンしてもいいですし、家庭の事情から算出して生活費として必要な年収というプレゼンをしてもいいでしょう。
どのような内容であれ、提示した年収について、企業が納得できるような理由を用意しておくことで、強気な年収交渉をしても企業に嫌な思いをさせないように素地を作ることが大事です。
退職してからだと足元を見られるので在職中に転職活動を行う
転職活動は在職中に行うということも、基本的ではありますが非常に重要な点となります。
なぜなら、もし退職をしてから転職活動を始めた場合、転職活動中の収入が一切入ってこないため、誰しもが焦って転職先を決めてしまいがちだからです。
企業側もそういった事情を把握しているため、もし退職済みだと年収交渉でも足元を見られてしまうケースが多々あります。
もちろん、貯蓄に余裕があって本人としては焦っていなくても、退職をしているというだけできっと焦っているだろうと足元を見られることで、強気の年収交渉がしづらくなってしまうため、損をする可能性のほうが大きいのです。
有利に交渉を進めるためにも、仕事を続けながら転職活動をすることをおすすめします。
職歴やスキルは出し惜しみせずに書き切る
情報の後出しは、極力辞めたほうがいいでしょう。
特に、職歴やスキルは出し惜しみせずに書き切ることが大事です。
先方があなたの値踏みをする際、第一印象というのが非常に大事になってきます。
最初に大したことないと思われると、後からじわりじわりと評価が上がっていくことは難しいのです。
そのため、ファーストインパクトをいかに大きなものにするか、最初から全力で職歴・スキルについてアピールすることが非常に重要となります。
端的に自分の価値を知ってもらうために、持っているスキルはすべて伝えることを意識してください。
個人の成果よりもチームをマネジメントした結果の方が好まれる
自己PRの仕方についてですが、個人の成果よりもチームでの成果についてのエピソードを多く取り入れるように心がけましょう。
理由は2つあります。
一つは当たり前の話ですが、企業は組織で活動しているからです。
企業は最終的に組織としてより大きな売上を上げることにコミットしているため、個人で作れる売上には限界があるため、組織としての成果を出せる人物を重宝するのです。
また2つ目は、協調性です。
企業は中長期的に企業に定着し活躍してくれる人材を採用したいと考えています。
その観点から言うと、チームで成果を出せた人物は、他者とのコミュニケーションや関係性構築に優れた人物である可能性が高く優れた協調性を持っているため、組織に馴染み中長期的に定着してくれる人物であると安心できますね。
逆に、個人の成果ばかりをアピールする人は、自己中心的な人物であると見なされかねません。
そのため、個人の成果をアピールすることは問題ありませんが、アピール内容としては極力チーム成果に焦点を当てたほうが好ましいのです。
年収交渉は最終面接の際に行う
また誰もが悩むのが、年収交渉のタイミングではないでしょうか。
年収交渉のタイミングは、最終面接の時に行うのがベターです。
なぜなら、最終面接まで人物というのは、基本的に採用合格ラインに乗っている方であり一定の評価をすでに受けているので、具体的な年収交渉に移っても話が建設的で円滑に進みやすい傾向にあります。
また、向こうが条件を決めて内定を出す前にこちらの希望を伝えておくことで、本来もう少し低い金額を提示する予定だったところを、もうひと頑張りしてくれる可能性も高くなるわけです。
しかし、これがより早い段階で交渉しようとすると、話が悪い方向に転がりかねません。
会社として評価が定まっていない初期段階ですと、コストが高いと思われて不合格にされてしまったり、大して高い評価がまだついていないのに高い年収を提示してくる不届き者とも思われかねないのです。
早く年収交渉したい気持ちは分かりますが、最初の内は自分を売り込むことに集中してください。
志望動機は年収アップではなく仕事内容にフォーカスする
いくら本心としては年収アップが転職目的でも、決してそれを志望動機欄で記載してはいけません。
お金目的で転職をする人は、もしまた他の会社から高い年収を提示されたら、すぐに退職してしまう人物だと思われてしまいます。
仕事内容や会社の魅力など、あくまで「会社そのものに魅力を感じている」ということを志望動機には記載してください。
お金の話をしても企業は魅力を感じてくれませんから、自分が提供できるスキルをアピールできるようにしましょう。
キャリアアップに繋がる会社選び
業界内でのシェアが高い企業
最後に、キャリアアップに繋がる会社選びについて解説します。
まずひとつ目が、業界内でのシェアが高い企業です。
業界シェアが高い会社はそうそう業績が揺らぐことなく、安定して成長していきます。
また、収益基盤が安定しているため、積極的な投資も可能となり、大きく成長する可能性もある優良株だといえるでしょう。
会社が堅実に成長すれば、長期的に見てあなたの年収も着実に上っていきますし、新しいポストもできる可能性が高いです。
堅実にキャリアアップしたいならば、シェアが高い企業は非常に良い選択肢だといえます。
あまり有名でない会社でも、業界内で圧倒的な地位を築いている場合があります。
会社名で選ぶのではなく、しっかりと業界研究を行ったうえで、優良企業を見つけるようにしてください。
盛り上がっている業界のベンチャー企業
早いタイミングで大きなチャンスを掴みたい方は、盛り上がっている業界のベンチャー企業がおすすめです。
それこそ、年200%くらいの成長をする会社では、部長などの役職付きで歓迎される可能性もありますし、入社したあとも様々なポストが驚異的なスピードで生まれていますので、活躍次第では光の速さで出世していくこともできます。
ベンチャーは成長スピードが早いのが特徴なので、上手く軌道に乗れば自分の役職も一気に上がっていきますよ。
日本に支社を持つ外資系企業
少しリスクを負いつつも安定して高い給与を得たいなら、日本に支社を持つ外資系企業もいいでしょう。
もちろん、日本の会社より解雇されるリスクは高まりますが、それでもどんなポジションで入ろうと高水準の給与を得ることもできます。
また、活躍次第では支社長のポストを獲得出来る可能性もあることが、日本の企業で働く以上の魅力です。
良くも悪くも数字で評価されるため、実力があれば破格の年収を手に入れることができるでしょう。
給与水準の高い業界の企業
外資系でなくても、給与水準の高い業界の企業を目指すのも悪くありません。
たとえば、商社や証券会社などは、平均給与が高いです。
特に、証券会社や保険などは青天井ですので、活躍する分だけ歩合制で給与が高くなっていく夢のあるお仕事だといえます。
営業力がないと高い給与はもらえませんが、自信がある人は挑戦しても良いかもしれません。
下請けではなく元請けの儲かっている企業
ビジネスモデルの観点から、企業を選ぶのも大事です。
その中でも、特に下請けではなく元請けの儲かっている企業を探すことは大事でしょう。
なぜ元請けが大事かというと、単純に一番利益を得れるのが元請けだからです。
下請けは元請けが受注した仕事の一部を任される側であり、元請けが甘い汁を吸った残りものを渡されるにすぎません。
つまり、下請けは搾取され続けるため、長期的に見ても儲かる余地がないのです。
企業が儲からなければ従業員の給与も上がらないため、入社するのであれば儲けやすい元請け企業を狙いましょう。
年収アップを目指すなら転職エージェントを利用しよう
転職によって年収をアップさせることは不可能ではありませんが、実際にやってみると意外と難しいことに気付くはずです。
企業からすると実際の仕事ぶりを見ないと実力の判断が難しいので、転職直後から高い報酬を提示することはリスクがあります。
なので、転職してすぐは年収が下がってしまい、数年後から少しずつ昇給していくパターンが多いですね。
すぐにでも年収をアップさせたい人は、企業を納得させられるかが重要です。
そこで、転職エージェントを利用することをおすすめします。
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