職場のいじめで辞めたい時は?無理に我慢せずに会社を退職・転職するのが一番の対処法です!

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学校でのいじめが原因で、不登校や自殺などの問題になることがありますよね。
過剰ないじめによって逮捕者が出たり、裁判に発展するケースなどがニュースで報道されることが増えてきました。

でも、いじめは学校だけではなく、職場などでもあるようです。
子供の世界だけかと思われがちですが、善悪の区別がつくはずの大人であっても、いじめ問題は無くならないんですね。

しかも、職場という環境だとなかなか文句を言うことができず、上司という立場を利用する人間もいるため、泣き寝入りする人も少なくありません。

無理に我慢し続けていると精神的な負担が大きくなるので、早目に対処できるようにしてください。
ここでは、職場いじめの対処法について解説をします。

職場いじめの体験談

まずは、当サイトに寄せられた会社でのいじめの実体験について紹介します。

携帯ショップの従業員をしています。
店舗の店長から、最近になって以下のような嫌がらせをされるようになりました。

  • 挨拶をしても無視される
  • 当番制の雑用を押し付けられる
  • 他の従業員と聞こえるように悪口を言われる
  • 業務で使う備品を隠される

以前に私がイライラしているときに、不愛想な返事をしてしまったのが原因かもしれません。
でも、それ以降は普通に会話していましたし、何度も一緒に昼食を食べたりして関係性には問題が無かったはずです。

明確な理由が分からずにイライラしてしまい、精神的にも不安定になって日常生活にも支障をきたしています。
朝起きると腹痛や吐き気が出てくるので、会社に行くのも辛くなっています。

退職したいと考えていますが、生活があるために簡単に決断できません。
夜も寝られないくらい、本当に悩んでいます。

(30代 男性)

食品メーカーで事務をしています。
直属の上司から、理不尽な暴力や暴言を受けています。

同僚や部下の前で私だけ大声で怒られたりしますし、腕を強く引っ張られたり肩を叩かれたりします。
仕事のことで質問しても、「自分で考えたら」と言われて教えてもらえません。

他の従業員に対しては普通に指導しているので、私にだけ対応が厳しいようです。

マニュアル通りにやっているのに批判されたり、他人のクレームを私のせいにされたり、髪型が気に入らないなど、例を挙げるとキリがありません。

さらに上の上司に相談しても、個人間のトラブルとして対応してもらえず、全く解決する見込みが無いのです。
上司に反論すると仕返しが怖いので、何をされても我慢しています。

どこまで我慢すれば良いのでしょうか?

(20代 女性)

もちろん、本人の態度などに問題があるのかもしれませんが、無視をしたり悪口を言われたりというのは、明らかな嫌がらせですよね。

明確に問題点を指摘されたら改善の余地がありますが、急に嫌がらせをされると戸惑ってしまうでしょう。
これは特殊な例ではなくて、どんな職場でもあるようです。

職場のいじめは半数以上が体験している

「日本法規情報株式会社」のアンケート調査によって、職場いじめの実態が発表されました。

それによると、会社でいじめを受けたことがある人は、56%となっています。

参照:PRTIMES

半数以上の人が被害に遭っている状況なので、かなり深刻なことが分かりますね。
ほとんどの会社でいじめがあることになりますし、自分が気付いていなくても同僚でいじめに遭っている人がいるかもしれません。

いじめの内容については、以下のようなものです。

  • 言葉の暴力(23%)
  • 仲間外れにする(20%)
  • 陰口を言われる(19%)
  • 無視される(18%)
  • ミスを自分のせいにされる(9%)
  • 暴力を振るわれる(8%)

暴言や仲間外れ、陰口や無視などが大多数を占めてします。
先述の体験談でもありましたが、いじめの内容については似たり寄ったりですよね。

注意したいのが、いじめが続く期間についてですね。
アンケートによると、1年以上が最も多い結果となっていました。

  • 1年以上(44%)
  • 半年~1年(20%)
  • 1ヶ月~半年(19%)
  • 1週間~1ヶ月(11%)
  • 2~3日(6%)

会社というのは閉鎖的な空間ですし、標的にされてしまうと長期間いじめが続いてしまう傾向にあります。

一年以上も上司や同僚から攻撃され続けると、さすがに精神的に病んでしまいますし、うつ病にかかってしまうかもしれません。
うつ病になると完治するまでに時間が掛かりますし、社会復帰ができなくなる可能性もありますね。

なので、いじめの被害を受けたなら、早目に対処しなくてはいけないでしょう。

会社でいじめを受けるとデメリットしかない

体調を壊してしまうリスクがある

職場のいじめが続くことで、精神的に負担が溜まってしまいます。
生活があるために簡単に休むことができず、長期間にわたって精神的苦痛を感じ続けなくてはいけません。

そういった状態だと、体に色々な不調が起きることがありますね。
一般的には、以下のような症状が起きがちです。

  • うつ病
  • 食欲不振
  • 不眠症
  • 自律神経失調症
  • 朝に起きられなくなる
  • 集中力の減少

仮に、仕事を辞めたとしても、精神的な傷はなかなか癒えません。
肉体的な不調はすぐに治ることが多いですが、心に負った傷が治るには相当な時間が掛かってしまうでしょう。

精神科への通院が必要になってくると、お金も掛かってしまいますね。
お金と時間が無駄になるため、いじめに遭ったら体調に異変が生じる前に手を打たなくてはいけません。

仕事の生産性が下がってしまう

上司や先輩から理由もなく詰められると、いつもピリピリした状態で仕事をしなくてはいけません。
少しのミスもできなくなるので、失敗を恐れて作業が慎重になりすぎるわけです。

それだと、自信をもって仕事をすることができませんし、どんどん効率が落ちてしまうでしょう。
何度も確認を繰り返す羽目になるので、作業が遅れてしまいます。

また、仕事そのものへのモチベーションも下がりがちですね。
同僚もグルになって仲間外れにされてしまうと、誰にも相談することができず一人で悩みを抱え込むことになります。

そうなると、仕事をしても楽しくないですし、やりがいを感じることができません。
一生懸命に働く意欲も無くなって、淡々と作業をこなすだけになってしまうでしょう。

組織として士気も下がってしまう

いじめやパワハラが横行している職場では、社員が意欲的に仕事をすることができません。
自分が標的になるかもしれないという恐怖感から、社員同士で助け合うといった文化も生まれにくいでしょう。

社長や上司が権力で押さえ付けているような現場では、従業員が自発的に意見を出し合うといったことも少なくなります。

また、怒られるのが怖くて、ミスを隠蔽するといったことも起きがちです。
大企業が不祥事を起こして報道されると、数ヵ月遅れで次々と新しい不正が発覚したりしますよね。

これは、従業員が発覚を恐れて隠蔽していることが原因です。
そういった職場では、パワハラやいじめが日常的に起きているでしょうから、ヒューマンエラーが起こりやすくなっています。

そんな組織では、従業員全体の士気が下がっていますし、良い仕事をすることができないでしょう。
身に付くスキルも少ないでしょうから、キャリアアップも難しくなります。

職場いじめに遭ったときの対処法

休職する

どうしても耐えられない場合には、会社に休職届を出してください。
精神的に追い詰められていても、1週間ほど休むだけで気持ちがスッキリすることがあります。

心が弱っていると、ネガティブなことしか考えられなくなります。
「もう自分はダメだ」「死ぬしかないのかな」など、マイナス思考になってしまうわけですね。

でも、会社から離れて自由になることで、もっと柔軟に考えられるようになります。
リフレッシュすると仕事の意欲も湧いてきますから、ポジティブな考えができるようになるでしょう。

異動や転勤を考える

状況が改善する兆しが無いなら、他の部署への異動や転勤なども考えましょう。
いじめの原因は、特定の上司や先輩であることがほとんどなので、その人がいない環境へ行けば解決することができます。

人事の関係上、すぐに意見が通る保証はありませんが、逃げ道が見つかるだけでも気が楽になるはずです。

たとえば、半年後に異動できることが決まったら、いじめられていても耐えることができますよね。
明確なゴールが決まっていると、苦痛な環境であっても耐えられるわけです。

なので、自分の中で希望を持つためにも、人事部に異動や転勤の相談をしてみると良いでしょう。

人事部や総合労働相談センターに相談する

第三者に相談することで、職場のいじめを解決できる可能性があります。

まずは、会社の人事部へ相談するようにしましょう。
違法残業や過労自殺などが社会問題になっているので、労働問題に対する認識は各企業で高まっています。

人事部へ訴えることで、いじめをしている人物へ注意してくれることがあります。
場合によっては、担当者の降格や人事異動が行われることもあり、相談してみる価値はあるでしょう。

また、社内で波風を立てたくないなら、労働局や労働基準監督署などの行政機関へ相談する方法があります。
総合労働相談センターという部署があるので、そこで専門家の意見を聞くことができますよ。

パワハラ・セクハラなどの違法行為が発覚すれば、その企業に対して行政指導を行ってくれます。
無料で相談できるので、積極的に利用してください。

どうしても解決できないなら退職する

人事部や行政機関に相談しても、いじめ問題が解決できないことがあります。
相手が上司だったりすると、社内では役職が高い方の意見が優先されるため、会社も味方になってくれなかったりするんですね。

いじめが表面化すると会社としても都合が悪いため、個人間の問題として取り合ってくれないかもしれません。
会社は営利企業ですから、利益にならないことには積極的ではないわけです。

そういった時には、思い切って退職してしまいましょう。
いじめを我慢してまで働く必要はありませんし、そういった職場では得られるものが無く自分のためになりません。

さっさと辞めて新しい環境で仕事をした方が、スキルを身に付けることができますし生産的だといえるでしょう。

会社を退職する際には、以下のことに注意してください。

いじめの証拠を残しておく

ボイスレコーダーに暴言内容を録音したり、脅迫めいたメールなどは画像で保存したり、何かしらの証拠を残すことを忘れないでください。

証拠があると退職時に便利ですし、後で裁判する際にも重要な資料となります。
何の証拠も無ければ、勝手な被害妄想だと思われてしまうでしょう。

会社を辞めるくらいに悩んでいるのに、誰にも理解されなければ悔しいですよね。
なので、客観的に事実を判断できる証拠を残すことは大切です。

会社都合退職にする

退職時には、自己都合ではなく会社都合にしてもらいましょう。

自己都合退職の場合だと、失業保険の給付までに3ヶ月の準備期間が必要になってしまいます。
会社都合退職にすれば、退職してすぐに失業保険の給付が受けられるので、経済的に困る心配がありません。

いじめ問題を解決しなかった会社に責任がありますから、会社都合退職にしてもらえるように人事部に相談してください。

その時に、いじめの証拠を提出します。
証拠がないと会社も判断できないので、決定的な証拠を提示しましょう。

ただ、それでも会社は認めないことが多いです。
対外的なイメージが悪くなりますし、行政指導が入るリスクがあるからですね。

そういった時には、ハローワークに事実を伝えることで、会社都合扱いにしてもらえることがあります。
この際にも、いじめの証拠が必要になるわけです。

いじめ問題は証拠が最重要になるので、必ず残しておいてくださいね。

自分の市場価値を把握しておく

退職する前に、自分が転職市場で評価されるかどうかを知らないといけません。
自分のスキルが評価されなければ良い会社に入れませんし、今よりも待遇が悪い会社に転職するしかなくなってしまいます。

なので、自分の市場価値を正しく把握して、どれくらいのレベルの企業に入れるのかを調べておいてください。
そうすることで、計画的に転職できるようになるはずです。

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つまり、自分が転職するなら、どのレベルの企業に入ってどれくらいの年収をもらえるかが分かるわけです。

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転職活動時に気を付けるべきこと

いじめによる退職を伝えるかどうか

転職面接を受ける時に、いじめを受けたことを伝えるべきかで迷うと思います。
いじめで退職したことを知られると、イメージが下がりそうな気がしますよね。

でも、正直に伝えたいなら、伝えても問題ありません。
ちゃんと状況を伝えれば、やむを得ない事情として理解してもらえるはずです。

その時には、改善のために努力したことを伝えるようにしてください。

  • どのようないじめを受けたのか
  • 問題を解決するために自分は何をしたのか
  • なぜ問題が改善されなかったのか
  • 転職先でも似たような問題が起きたらどうするか

何の努力もせずに逃げ出したなら問題ですが、自分なりに努力した結果なら仕方ありません。
反省点と今後に活かせることを伝えると、ポジティブな印象を与えられます。

ただ、上手く伝える自信が無いのなら、別の退職理由を伝えてください。
下手な伝え方をすると、職場でトラブルを起こして辞めた人間だと思われてしまいます。

それだとマイナスイメージにしかならないので、自分が損をするだけですね。

会社に合わせた志望動機を語る

いじめが原因で仕方なく退職しても、それは応募先企業には関係ありません。
企業の求人へ応募する以上は、明確な志望動機が必要になってきます。

「御社の理念に共感しました」という当たり障りのない内容ではなく、その企業に合わせた動機である必要がありますね。

  • その会社に魅力を感じた点は
  • 自分のスキルをどのように活かせるのか
  • 5年・10年先にどうなっていたいか

企業からすると、任せたい仕事ができる人材かどうか、将来的に成長が見込める人材なのかということが気になります。

そういった企業の疑問を解決できる志望動機を語れれば、内定をもらえる可能性はグッと高くなるでしょう。

そのためには、自己分析と企業研究が必要になってくるので、応募する前にしっかりと行うようにしてください。

転職エージェントに人間関係が良い求人を紹介してもらう

いじめによる転職で最も大切なことは、転職先でも同じような被害に合わないかどうかということです。
大人しくて自己主張が苦手な人は、いじめられやすい体質だといえます。

だから、職場を変えたとしても、ターゲットにされる可能性があるんですね。
弱い立場の人間を攻撃するような人は、全国の職場に存在していると思います。
転職したとしても、問題が解決するという保証はありません。

そこで、転職エージェントを利用することをおすすめします。
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一般の転職サイトだと職場の実態までは分かりませんが、転職エージェントは実際に職場に足を運んで現状を把握した求人ばかり扱っています。

そのため、企業ごとの人間関係や労働実態、社風など、あらゆる内部情報を知ることができるわけです。

それを知ったうえで応募できるので、いじめに遭うリスクを防ぐことができます。
入社してみたらブラック企業だったという失敗もありません。

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業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、専門的な情報を得ることができるでしょう。
また、企業の人事担当者とやりとりするアドバイザーもいますから、職場ごとの雰囲気なども掴むことができます。

かなり評価の高いエージェントなので、登録しておいて損はありません。

以上、職場でいじめを受けたときの対処法を紹介しました。

どうしても我慢できない状況であれば、会社を辞めても構いません。
耐えることに意味はありませんので、新しい環境へ移った方が生産的だといえるでしょう。

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